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第3回令和記念西国33カ所ツーリング [バイク]

2019年6月24日 晴
 第3回令和記念西国33カ所ツーリングに出発。今日は奈良県内の壺阪寺、岡寺、長谷寺、法起院、興福寺南円堂の順に参拝する。
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 7時10分自宅を出発。まずは吉野家で朝食。納豆牛小鉢定食は390円のわりには食べ応えがあった。
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↑納豆牛小鉢定食
 国道24号線を東に進み、五條から国道370号線に乗って、壺坂寺に着いたのは9時15分。駐輪場は見つからなかったので、その先にあるハイキング用の駐車場の端に停めた。そこから草ボウボウの階段を降りたところが壺阪寺だった。その入口は山門というものはなく、学校の校門のようだ。入口の近くにクルマが数台置いてある。500円支払えばこの近くまで上がって来れるようだ。バイクも一台置いている。これはもしかすると駐車場の有料ゲートの脇の隙間を通り抜けたのかもしれない。
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↑草ボウボウの階段を降りる
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↑右手の門で入場料を払う
 壺阪寺は通称であって、正式名称は壷阪山南法華寺という。山号で呼ばれるという点では2番札所の紀三井寺と同じだ。
 壺阪寺は入山料が600円と高い。これは寺域の広さもさることながら、古来眼病に霊験あらかたな寺とされていて、養護盲介護施設を運営しているので維持費がかかっているからかもしれない。
 仁王門をくぐり、インドから取り寄せた石で造られた大釈迦如来石像を拝見し、車椅子エレベータのある階段を上がってさらに横にスロープのある階段を上がると、釈迦の生涯を描いた絵が出迎えてくれる。三重塔の横を抜けると本堂があった。本堂と八角堂は繋がっている。しかし八角堂の全容は敷地の関係で見ることはできなかった。
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↑山門
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↑三重塔
 靴を脱いで八角堂に上がる。中は十一面観音を筆頭に所蔵の仏像が安置されている。絵馬にひらがな一文字の「め」と書かれているのが慈眼観音といわれる壺阪寺らしかった。
 十一面観音の安置されている内陣の手前には椅子が数列置かれていて、さらにその後ろに燈明と線香が置かれている。小ろうそくは30円、線香も30円。大ろうそくは100円で祈願ローソクは200円であった。どの寺でもそうだが、寺で売られている線香と異なるのが立っていることがある。家から持ち込んだものらしいが、線香ぐらい寺のを買ってあげたらと思ったりする。
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↑木製スロープで本堂へ
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↑内陣
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↑写経奉納箱
 参拝をしようと思ったら、青いシャツをした年配の男性が経典を見ながら読経している。サンスクリット語のような聞いたことのない経で時折般若心経が混ざる。筆者としては般若心経を読経して参拝したかったので、彼が読み終えるのを待つことにした。しかしいつ終わるともしれなかったので、書いた写経を納経奉納箱において、般若心経の読経をはじめた。けれども隣の男性の読経に押されて乱れがちだった。やっぱり待った方がよかった。
 納経帳は女性職員の手によるものだった。期間限定西国33カ所巡礼草創1300年の印が誇らしい。売店は眼に関する薬やお守りが多く売られている。人間は内臓は丈夫でも眼は真っ先に老化する。私も老眼で本は読めず針に糸が通らなくなっている。
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↑左が平成、右が令和
 壺阪寺はインドとの交流に積極的で恵まれない人々への援助も行っている。私も500円の綿製ランドリーバッグを買って貢献した。
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↑ランドリーバッグは無人販売
 次に岡寺に向かう。保存された古い町並みを抜け、狭い石畳の道を上がったところに駐車場があった。この狭い道を上がれば無料駐車場があるのだが、その手前の駐車場は民間経営で有料だ。既に2台の大型バイクが置かれていた。バイクの自由自在さのありがたみを享受した。
 岡寺も通称であって正式名称は東光山龍蓋寺という。岡寺の由来は奈良県明日香村岡にあることによる。岡寺の方が知名度が高く、宗教法人名も岡寺である。
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↑岡寺の門
 天気がよく暑くなってきた。近鉄バスツアーの客が多い。明日香村を徒歩で巡っている人もいる。
 入山料は400円。濃い赤い色の仁王門を抜け、緩い階段を登った。鐘をつく。ゴーンという音が鳴った。鐘は参拝する前につくもので、帰りにつくのは「出鐘」「戻鐘」といって縁起が悪い。しかしそれをやっている人を見かけた。もしついたらもう一度お参りしないといけない。
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↑本堂
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 境内ではスピーカーで岡寺の由緒を紹介している。こういう寺は珍しい。線香、ろうそくとも30円であった。線香は本堂の手前、ろうそくは本堂の近くにあった。ろうそくは自分でマッチで擦って火をつける。マッチの火を消す水が用意されている。
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 写経は「御写経奉納所」というところに積み上げていく。結構若い夫婦も写経を納めていて驚く。
 作法通り読経してお参り。私はいつも特に願い事はせず、これまでの健康に感謝し、なるべく無心で般若心経を周りの人に迷惑にならないように小声で読経している。
 一字写経というのがある。「観音妙智力」の中から1字を選んで書けということだか、納められている紙に書かれている文字は「生」だった。
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 納経帳はほとんど待ち時間もなく書いていただいた。
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↑左が令和、右が平成
 モチの木に直径3cmくらいの木の玉がぶら下げられている。これは龍玉といって願い事を書いてぶら下げると御利益があるという。すでに付ける余地がないほどだ。
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↑龍玉
 前回、岡寺の近くには有名な石舞台がある。今回は時間がないので見なかった。
 次は長谷寺に向かう。Yahooナビの指示通りに30分ほど走ると、着いた場所は長谷寺ではなく、近鉄長谷寺駅であった。
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↑近鉄長谷寺駅
 12時00分前、そこからバイクで5分もかからずに長谷寺に着いた。しかし例によって駐輪場というものはなく、駐車場の片隅に勝手に置いた。近くに警備員が立っているのが気になるが、邪魔にならないから何もいわれないだろう。
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↑バイクはこの手前に置いた
 参詣者は多い。寺の近くの駐車場は満車だ。昼前という時間帯もさることながら、鉄道でのアクセスも良好な点や、長谷寺自体魅力のある観光地だからだろう。バスツアーの客も多い。
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 寺の位置口に旅館の歓迎○○ご一行様のような札が上がっている。そこには団参と書いてあって、埼玉四号・観音寺、越後・宝珠寺とある。どういう意味なのだろう。
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↑団参とは?
 入山料は500円。アジサイが咲き誇っている。しかし写真に撮ると迫力不足だ。
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↑この写真だけでは・・・・
 長谷寺の名物は、登廊と呼ばれる屋根付きの階段だ。登っていくうちにだんだんと急になっていく。参拝者の中には「槙尾山に比べれば大したことない」といいながらも必死の形相で登る人がいた。
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↑長谷寺といったらここでしょう
 参拝の前に長谷の舞台から下界を見る。寺の舞台といえば京都清水寺があまりにも有名だが、長谷寺も地味ながらなかなかの迫力だ。33カ所巡礼ツアーの人々が読経していた。
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↑舞台からの眺め
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↑舞台側の本堂
 まずは本堂の外にある線香をあげる。3本50円。蝋燭は本堂の中にあり、これも1本50円だった。ろうそく台にある赤いろうそく種火ということだが、これがガラス戸の端にあってつけにくく、服の袖が燃えやしないかと心配だった。
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 賽銭箱の近くに投票箱のような箱があり、そこには「西国三十三ヶ所巡礼納め札と写経にのみお納め下さい。」と書いてあった。せっかくの写経を折って入れるのは嫌なので、納経所で直接渡すことにした。
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 本堂にあるべき難陀龍王像は東京国立博物館に「出座中」とのことであった。
 納経所は長い列ができていて15分ほど待った。藤原定家の塚に行ってみたかったが、時間がないので断念し、往路の登廊をそのまま降りて下山した。
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↑左が平成、右が令和
 寺の入口に屋根と自販機と机と椅子がある休憩所があった。ここで昼食とした。今回も前回と同じ、非常食の乾パンだ。日差しが強いので屋根は助かる。
 長谷寺の近くには番外札所法起院がある。長谷寺から歩いて3分ほどだった。街中の檀家寺のような小さな寺で、お守り売り場などはない。入山料も必要ない。しかしお手洗いは立派で、本堂の横の住まいらしき場所もアルミサッシの近代的な様式となっている。
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↑道路から見た法起院
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↑本堂
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↑アルミサッシも違和感なし
 線香、ろうそくはお志ということなので100円玉を入れた。お守りはないが札は売っている。これらは無人信用販売だ。
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↑蝋燭線香は志
 写経はどこに置くのだろうとキョロキョロしていると、藍色の作務衣を着た納経所の住職から「写経は座敷に上がって、前にある納経と書かれた木の箱に納めて下さい」ということだったのでその通りにした。箱のまえに小さな賽銭箱があるので小銭を入れた。
 住職は「バイクで来られたんですか?何ccに乗っているんですか?」と朱印を書きながら私に尋ねた。彼は「私もハーレーに乗っているんです。乗る機会は年3回から4回ぐらいなんだけど、いじるのが楽しいのですね」と言っていた。私はやや負け惜しみながら「125ccは小型で取り回しがしやすくて楽ですよ」と言い返した。
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↑左が令和、右が平成
 13時30分長谷寺をあとにし、9番札所興福寺南円堂を目指す。
 日差しが強く、汗をかいていたが、夏用のメッシュのバイクスーツなので風がメッシュを通る時に強力になり、汗を乾かしてくれる。
 Yahooナビの指示に従ってバイクを走らせた。経路には全く予備知識がなかった。県道38号線で初瀬ダムの横を抜け、農道を通って名阪国道福住ICをくぐった。県道186号線に入ると山深くなり、クルマ一台が辛うじて通れるような狭い道で「おい、大丈夫か」と思った。曲がりくねった道をアップダウンする。後ろに大形二輪が2台ついてきているので道を譲った。ツーリングでは結構有名な道かもしれない。途中崩落している箇所があり、工事用のダンプカーが行き来していた。
 県道80号線に入り、間もなく若草山を抜けて、14時30分、奈良公園にやってきた。今や国際的観光地奈良。外国人があふれている。彼らは「日本では鹿ですらお辞儀をする」のを見て楽しんでいた。
 興福寺の敷地はバイク進入禁止と書いてあった。仕方がないので奈良公園の駐輪場に停めた。駐輪場といっても公園の端の駐輪スペースで下は土だ。もちろん鹿も徘徊しているので悪戯されないようヘルメットはリアボックスに隠した。
 興福寺は平安時代に栄華を誇った藤原氏の氏寺である。寺域は広いものの、建物は少なく空き気味である。これは古来から何度も焼失しながら、未だ再建が果たされていないからである。興福寺の中心施設というべき中金堂は昨年に再建されたばかりである。南大門は再建準備中らしい。
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↑東金堂
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↑五重塔
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↑南大門跡
 西国33カ所の対象になっているのは、興福寺で中金堂を除けば最も大きな伽藍である東金堂ではなく、小さな南円堂であるのは何故だろうか。この南円堂は度々焼失されてもいち早く再建されているのだ。これは建立当時の実力者藤原冬嗣がこの南円堂に深い縁があるらしかった。
 東金堂や中金堂は有料だが、南円堂の参拝は無料である。御朱印の手数料だけで十分経費を賄えるからだろう。
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 ろうそく、線香はそれぞれ50円。願い事を書いた祈願線香は100円だ。
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 お参りを済ませて、御朱印帳の行列に10分ほど並ぶ。外国人は南円堂に寄ってくるが写真を撮るだけで参拝はしない。作法がわからないということもあるが、キリスト教の宗教観からすると寺に手を合わせるのはおかしい。
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↑南円堂
 写経は納経所で手渡した。葉加瀬太郎みたいな顔をした職員が朱印を書いてくれた。
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↑左が令和、右が平成
 せっかく興福寺に来たのだから、阿修羅の像を拝んでおこう。東金堂と国宝館のセット入場券は900円だった。東金堂と国宝館は写真撮影禁止。興福寺は確かに見事な仏像が存在するが、それは国家安康や民衆の幸福ではなく藤原氏の栄華の持続を主目的にしているようなきがする。これは偏見かもしれないが、藤原氏が日本の歴史で貢献したのは、初代の鎌足と二代目の不比等ぐらいではないだろうか。あとは単なる権力者のような気がする。中堅では藤原定家のような歌人も生み出してはいるが。
 そんなことを考えながら東金堂をあとにし、国宝館へ。入口の人はパンフレットを100円で売りつけにくる。そんなのは無料で配るべきだと思う。国宝館は鉄筋コンクリート造りで、空調も効いている。館内は照明も落とされている。展示物には透明な水晶玉がある。今ならダイソーでも売っていそうな玉。しかし注意すべきはこれが650年頃のものであることだ。当時の人がこれを目にした時、それこそ我々がダイヤモンドを見た時以上の感動を得たことだろう。7世紀といえば、日本が天皇中央集権国家としてその歩みをはじめた頃。その草創期ともいうべき時代のものがこうして残されているのは素晴らしいことでないか。
 阿修羅は意外に小さい。もっとも有名な仏像なので、ほとんどの人が足を止める。
 さて興福寺のご朱印をもらうことにした。常識的には参拝した東金堂で書いてもらうのがいいのだろう。しかしそれでは中金堂も書いてもらわないとバランスを欠くことになる。もう一回来るかどうかわからないので、そのどちらでもない千手観音で書いてもらうことにした。これは私だけでなく前の人もそうしてもらっていたのも決断させた理由である。
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↑中金堂には入らなかった
 職員の人は書いてから、朱印帳の表紙を眺めた。「ええな」と言った。これは高山寺で買った鳥獣戯画が描かれた朱印帳だからだ。
 せっかく奈良まで来たのだから、お土産を買おう。まずは餅つきパフォーマンスで有名な中谷堂のよもぎ餅。その高速餅つきはすっかり人気で、行列はそれを間近で見るためもので、餅を購入するためではない。6個で900円。家人には好評だった。
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↑中谷堂のよもぎ餅
 次に萬々堂通則のぶと饅頭を買った。これは私の奈良土産の定番和菓子である。古くから伝わる春日大社のお供え物だというが、グラニューム糖をまぶしたその外観はどう見てもドーナツである。これがとても奈良時代に食されていたとは思えない。おそらく表面の砂糖は我々現代人が食べやすくするためだろう。中のこしあんとのバランスが絶妙で、ミスタードーナツのくどくなるような甘さはなく、それは上品に感じる。5個で1188円と高いがそれだけの価値はあると思う。
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↑萬々堂通則のぶと饅頭
 猿沢の池を通って、駐輪場に戻った。雨が少し落ちてきた。
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↑絵はがきでお馴染みの絵
 地下に近鉄奈良駅のある国道を西に進み、左折して右手にJR奈良駅を見ながら南下する。国道24号線に入ると雨が強くなってきた。風防のおかげで服はあまり濡れていないが、さすがに限界で、二階堂の京奈和自動車道の高架の下で雨宿りしレインコートを身につけた。
 あとはひたすら国道24号線を走れば、和歌山に到着するはずだ。しかし橿原あたりで問題が生じた。国道24号線の表示を見失ってしまい、いつの間にか国道165号線を走っていた。
 Yahooナビはすぐにルートを再検索してくれたが、それは京奈和自動車道に乗るルートであった。京奈和自動車道は125ccバイクは走ることができない。Yahooナビはそんなこちらの事情はお構いなしに、クルマであることを前提に、無料の京奈和自動車道に乗りなさいと指示するのである。
 24号線に進むべき道もわからない。雨もまだ強く降っている。私は奥の手を使うことにした。それはYahooナビを諦め、ツーリングサポーターというアプリを使うことだ。ツーリングサポーターはその名の通りバイク用のナビゲーションであり、バイクの排気量を設定することにより、最適なルートを計算してくれるのだ。125ccは通れない自動車専用道路を避けてくれるわけだ。難点は月に400円の料金が発生することだ。しかししばらくは西国巡礼は続くことだし、それをやっている間は使ってもいいと考えることにした。何よりも楽だ。グーグルプレイをアクセスすると、早速課金された。ちなみにツーリングサポーターは無料でも使えるのだが、1ヶ月の試用期間を過ぎると、ルート設定はできるものの、ナビの画面が「コンパスモード」という何の役にも立たない画面しか表示されなくなる。
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 ツーリングサポーターは有料だけあって優秀だ。Yahooナビはお節介な案内が多く、そのたびに音楽再生が止まってしまいイライラするが、ツーリングサポーターは必要最小限しか案内しない。それでいてオービスがある場所には「スピード注意」と肝心な情報を流してくれる。
 18時30分、御所市の「かもきみの湯」で入浴兼休憩。ちょうど雨が小降りになっていて、入浴している間に雨が止みそうだったのと、何度がここを通っていて、一度試してみたかったからだ。
 入浴料は600円。その他靴箱と脱衣場でコインリターンロッカーの100円が必要だ。かなり疲れていたので浴槽でこっくりきそうであった。実際こっくりしていたらしく、バイクに乗った時にある程度眠気が解消されていた。
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↑かもきみの湯
 あとはひたすら国道24号線。何度も走っている道なのでナビも不要なくらい。自動的に運転してきたような感覚で自宅の車庫に戻ったのは21時25分。241.2kmのツーリングだった。
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長崎新幹線は最終的にはフル規格が望ましい [鉄道]

 長崎新幹線の全線フル規格化について佐賀県が反対の意思を示している。筆者は最終的には長崎新幹線は全線フル規格にする方がいいと考える。
 まず長崎新幹線の建設される経緯について説明する。なお長崎新幹線は通称であり、本来は全国新幹線整備法に基づく、九州新幹線西九州ルートなのだが、この記事では長崎新幹線で統一する。
 長崎市は人口約42万人。江戸時代はオランダ貿易の基地として発展し、アメリカ軍により原爆を投下された都市としても著名である。明治以前では福岡以上に重要都市であり、坂の多い独特の景観は日本離れしており観光資源にも恵まれている。現状、九州第一の都市福岡とは特急かもめで2時間弱。それが新幹線なら50分で行ける。さらに大阪までは推定3時間半と日帰り圏に入り、新たなビジネス需要を喚起できる。つまり長崎県としては新幹線はフル規格にしてこそ意味のあるものといえる。
 それに対して佐賀市は人口23万人。ビジネス、観光とも長崎とは大きく見劣りし求心力に欠いている。現状福岡とは特急で45分で結ばれている。福岡とは距離が近いためフル規格になっても時間短縮効果は10分程度。大阪直結の意義もさほどではなく、多額の建設費のかかるフル規格には当初から否定的だった。
 そこで両県の主張を調整し、長崎新幹線のうち、時間短縮効果を見込め観光需要を喚起できる、佐賀県の武雄温泉と長崎の間のみフル規格で建設し、九州新幹線の新鳥栖ー武雄温泉は在来線を活用することにした。当初は武雄温泉で在来線の特急と長崎新幹線を同一ホームで乗り換えられるようにし、将来は新幹線の標準軌と在来線の狭軌で車軸の幅を変えられるフレーゲージトレインを投入して、山陽新幹線に乗り入れることにした。これにより長崎側はフル規格に比べ時間が延びるものの大阪直通を果たせ、佐賀県はフル規格の建設費用負担の必要がなくなるという一石二丁の結論を導き出した。
 しかしフリーゲージトレインの開発は難航した。狭軌の急曲線と新幹線の高速運転を両立するのは難しく、長期試験での不具合の解決策は見つからないままだった。さらに山陽新幹線を運行するJR西日本は軌間可変機能で車体が重くなるフリーゲージトレインの運行に難色を示した。フリーゲージトレインを開発するなら、東急と京急あるいは近鉄の橿原線と吉野線など低速の路線で実績を積み上げてから、新在直通に取り組むべきなのに、いきなり難題に取り組んだのが失敗の要因であろう。
 長崎新幹線を運行するJR九州はフリーゲージトレインの導入を諦めた。建設中の武雄温泉と長崎間は狭軌の高速新線にして、博多から乗り換えなしで行けるようにする方法も検討されたが、長崎県はこれが固定化されてフル規格が闇沙汰になるのを恐れたのか、フル規格で建設し、武雄温泉で在来線に同一ホームに乗り換えと当初の構想通りとなった。
 しかし長崎県としてはいつまでも乗り換えを強いられるのは、利便性の低下に繋がる。対福岡で考えた場合、距離が短いので高速バスとも戦わねばならず、しかも在来線の走行距離が長いので時間短縮は小さなものだ。長崎県にとっては大阪直通を狙う意味からも、何としても全線フル規格での開業が譲れないところであった。
 与党の検討委員会は全線フル規格の開業が適当との結論を出した。前述の在来線規格の高速化や、武雄温泉ー新鳥栖間のレールの幅を広げるミニ新幹線化は長期的な費用対効果が小さいとして退けられ、佐賀県に建設費の負担を求めた。
 納得しないのは佐賀県である。国のフリーゲージトレインの開発失敗したために600億円もの負担することはできないとして、与党の要求をはねつけた。しかしこのまま乗り換えが強いられるのでは長崎市の衰退を招きかねない。
 筆者の結論は長崎新幹線は全線フル規格で建設するのが適当だと思う。恩恵が薄い佐賀県は建設費の負担を半分にし、残りを利益を享受する長崎県とフリーゲージトレイン失敗の責任を取って国が負担する。佐賀駅には新幹線駅を設ける余地はないので、現駅の南方に単独の新佐賀駅を設置する。建設費の低減を図るため、人口密集地を避け、極力直線で結べるよう路線設定する。新佐賀以外の駅は設置しない。利便性が低くなる点に関しては、武雄温泉ー佐賀-鳥栖間はJR九州の経営を維持する。佐賀から博多方面は基本的に在来線、急ぐ時や博多以遠の利用なら新佐賀から新幹線と使い分けることができる。佐賀県の武雄温泉、嬉野温泉も関西と直結するので観光面でも好影響があるだろう。長崎県の経済効果は言うまでもないだろう。同一ホーム乗換の設備は維持して佐世保方面の利便性を上げるのもいい。
 また南方に設けられる新佐賀駅にはもうひとつ壮大な夢を描ける。それは佐賀空港への延伸である。いまでこそ佐賀空港はただの地方空港だが、市街地にある福岡空港に比べ、24時間稼働が可能で拡張余地もある。旅客についてはわざわざ高い新幹線運賃を払って福岡、長崎に行くとは思えないけど、将来貨物輸送するのであれば状況が変わってくる。これはJR九州元社長が言及していたので絵空事ではない。ただ佐賀空港の貨物便は採算が合わずに撤退しており、あくまで遠い将来の備えだ。
 さらに九州新幹線の久留米側から佐賀方面に短絡線を設けることにより、熊本や鹿児島から長崎への直通列車を設定できる。それぞれの都市は人口を抱えているので潜在利用はあるのではないか。
 長崎県、佐賀県、国で三方一両損で長崎新幹線のフル規格化を進めるべきだ。
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ギャンブル専用口座を作ろう [競馬]

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 筆者はJRAの馬券はインターネットで購入している。インターネットによる馬券購入はもやは一般的になったといえる。この記事では筆者が馬券を含めたギャンブル口座をどのように運用しているかを紹介させていただく。

1.ギャンブル専用口座とは
 ギャンブル専用口座は筆者が発明した造語である。
 ギャンブルをインターネットで楽しむには専用の銀行口座を設定すべきだ。何故なら給料が振り込みれている口座を馬券購入に設定すると、馬券にのめり込んで、必要以上に購入してしまい、予算を超過し、生活費を使い込んでしまう可能性があるからだ。もちろん普通預金がゼロになったら自動的に融資される定期預金やカードローンは設定するべきではない。

2.ギャンブル用の資金を工面する
 ギャンブルの資金としては、もっとも一般的なのは自らの給料からお小遣いをもらいその範囲で予算化することだろう。
 世間ではギャンブル依存症について色々いう人がいる。筆者が思うにギャンブル依存症になるひとは負けつづける人より、一度でも大勝ちした一握り多いように思える。勝った快感が忘れられず、予算をオーバーして注ぎ込んでしまう。パチンコにしても競馬にしても負けた分は楽しんだことに対する必要経費と考えてしまう。たとえ収支トントンまたは黒字でも、長い時間拘束され、非生産的な人生を送ってしまうことになる。
 ギャンブル資金には何らかの歯止めが必要である。
 筆者が考えたのはその資金のネットオークションの売り上げを充当することである。筆者の場合、ヤフオクやメルカリで不要品の売却を行っておりある程度の資金を稼いでいる。ギャンブルのような非生産的行為に汗水流して稼いだお金を使いたくないという考えだ。

3.過去の実践法
 まずは馬券購入のためJRAのAPATに加入した。筆者が申し込んだ頃はインターネットがさほど普及しておらず、JRAもギャンブル依存症の批判を恐れてか、人数を絞るために抽選で募集していた。筆者は幸運にも初回で抽選に当たった。
 このAPATを利用するには専用の銀行口座が必要である。前述した理由から専用口座はありがたいが、これはJRAの都合で月曜日に馬券購入金額の引き落としと振り込みをまとめて行うためである。したがって月曜日は口座が封鎖され入金ができなくなる。またこの口座からの振り込みもできない。まさに馬券のための銀行口座である。
 しかし他の口座からの振り込みができないとネットオークションの売り上げを馬券購入にあてることができない。そこで同じ支店にもうひとつ銀行口座を作ってそれをネットオークションの売り上げを貯めていくことにした。通常同じ支店には同一人物が口座を作ることは基本的にできないらしく口座作成時は少し時間がかかった。同一名義の口座の資金移動は振替となり、手数料は無料である。
 余談になるが、若い人は知らないと思うので、インターネット普及前のAPatによる電話馬券購入はどんなものであったか紹介しておきたい。まず、馬券購入用の番号に電話して、競馬場名、レース番号、馬券種類、買い目、金額をポケベルのようなコードに変換してプッシュホンから入力する。正しい馬券を買い目を買ったかどうか不安になったものだ。レースの結果を知るにはラジオの他には、テレホンサービスというのがあり、そこに電話すると、レース結果を録音された音声で教えてくれる。電話代は当然こっちの負担だし、目的の情報を得るにも時間がかかった。
 閑話休題、ともあれ、みずほ銀行に2つ口座を持つことができた。この銀行は我が家から遠く離れており、馬券購入をためらわせるのに有効だった。残高確認と振替のため、インターネットバンキングも申し込み運用した。
 またみずほ銀行には宝くじオンライン購入システムというのがあり、わざわざ売り場に行かずともくじを飼うことができる。実際にくじは送られず、番号を書いた購入通知証が送られてくる。通知するハガキの料金は別途請求される。当選番号の照合は自動的に行われ、当選金はその口座に振り込まれる。はずれくじを対象にしたセカンドチャンスも自動照合される。
 ヤフオクの売り上げは馬券の他、宝くじにも充当されることになり、まさにみずほ銀行の口座はギャンブル専用口座となった。ただし馬券は長期的には成績がよく赤字に陥ったことはないので、ヤフオクの売り上げを充当することはなかった。
 もうひとつのオークションサイトであるメルカリは売り上げが1万円以上の場合は振込手数料が無料だったが、金額にかかわらず200円必要と改悪されてしまった。できるだけ貯めて現金化するか、メルカリ内の買い物に使うしかないだろう。
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4.ヤフオクが改悪
 このような体制で10数年運用して便利に使っていた。ところがヤフオクは2019年10月よりかんたん決済の売り上げの指定口座払いを廃止しすると発表。今後は口座への振り込みには100円の手数料が請求される。ただし電子マネーのPAYPAYかジャパンネット銀行の場合は手数料無料である。利用者の利便性よりもグループ企業への囲い込みを優先させた結果で腹立たしいかぎりである。
 ヤフオクの売り上げは数100円というのはよくある。そこへ振り込み手数料を取られたらお話にならない。かといってPAYPAYのように今後どうなるかわからない電子マネーで貯めるのは問題があるし、だいいち現状paypayでは馬券を買えないのである。

5.ジャパンネット銀行に一本化
 とりあえずヤフオクの売り上げはジャパンネット銀行に貯めることにした。売り上げの振り込み手数料に加えて、そこから三井住友銀行への振り込み手数料も無料であることも決断を後押しした。
 まずはジャパンネット銀行に口座を開設しなければならない。ネットで申し込み、本人確認書類は郵送した。通常1~2週間でキャシュカードを送るとのことであったが、3週間かかった。おそらく筆者と同様の理由で口座開設希望者が殺到しているのだろう。
 送られてきたキャシュカードは大きく書くべき口座番号が小さく書かれ、ぞの下には大きく16桁の番号がある。ジャパンネット銀行のキャシュカードは預金額を限度にしたクレジットカード、すなわちデビットカードとしても使えるのだ。
 まずはヤフオクの指定預金払い口座をみずほ銀行からジャパンネット銀行に変更した。これで手数料で売り上げが目減りする問題は解決した。

6.みずほ銀行の解約
 平日、会社の休みを取って、みずほ銀行にやってきた。解約する旨伝えると、「あまりご利用がないですか?」と聞かれたので、ヤフオクで手数料を取るようになったことを正直に伝えた。みずほ銀行はメガバンクのなかで一番危ないらしいとか証拠もないのにうっかりいうと取り付け騒ぎになるとまずいのでやめた。
 二つの口座のうち、APATの口座ではない方は即解約されたが、APATの方はJRAに解約届を提出し、手続きが終わってから解約となるそうだ。2週間後にまた来て下さいとのこと。そんなに会社は休めないので、解約は遥か先にし、口座の預金残高全額をジャパンネット銀行に入金した。ネット銀行であれば解約の場合、指定銀行口座に振り込んでくれるが、店頭の場合は高額な振込手数料が徴収される。自分で引き出して入金する方が賢明である。

7.即PATの加入
 即PATの加入は中央か地方どちらか競馬が開催されている時に限られる。入出金する銀行口座を指定し口座番号を入力。ぞの銀行にログインして鉄道完了。その後馬券投票履歴を見れるNET会員になるよう勧められ、任意のID番号とメールアドレスを記入する。受信したメールに記載されたURLにアクセスし、即PATの加入者番号とさっきのID番号を入力して手続き完了となる。
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8.即PATデビュー
 2019年マイルCSで即PATデビューした。馬券購入のスマホ画面はAPATとほとんど同じだ。違うのは入出金だ。
 APATは専用口座の残高がそのまま購入資金となり、不足すれば手数料を払って預金口座からPAYEASY入金する。
 それに対して即PATは最初に指定口座から入金することからはじめなければならない。手数料は1日3回目から15円かかる。競馬が終わった翌日に入金した金額から購入金と配当金が精算されて、全額指定口座に戻される。
 つまり即PATは最初に入金するのが面倒で、また預金通帳をみた場合、残念がわかりにくいので、競馬でどれだけ負けているのか分かりにくい。特に自分のジャパンネット銀行の口座はヤフオクと兼用なので分かりにくい。
 そこで次のような方法で予算を明確にした。
a,最初に20000円入金する
b,購入配当が精算されて口座にもどる
c,その戻された金額を次に入金する
d,これを繰り返す
e,最終的に20000より多ければ勝ち、少なければ負けとなる。

 さてマイルCSだが買ったダイアトニックが中団から外目をついたが、脚があがってしまい10着に敗れた。。

9.宝くじを買うには
 ジャパンネット銀行ではジャンボ宝くじは買えないがロトやナンバーズは買える。宝くじは銀行口座にクレジットカードを接続すれば買えるが、デビットカードでは買うことはできない。
 しかしジャパンネット銀行では逆にみずほ銀行ではクレジットカードを通じてしか買えなかったtotoを買うことができる。
 いつの日かtotoビックを当てて楽な老後を過ごしたいものである。
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