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隠岐の島スーパー弾丸ツアー [旅行]

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 皆生温泉に滞在中、予定外に一日の空白ができたので、どこに行こうかと思案し、隠岐の島に渡ることを決めた。
 隠岐諸島は島前といわれる小さな島3つと島後といわれる大きな島とで構成されていて、島前が西ノ島、知夫里島、中ノ島で島後が隠岐の島である。隠岐の島が人口約1万5千人で面積も人口も全体の3/4を占める。隠岐の島にはローソク島やよろい岩など奇岩や隠岐牛による闘牛など見所も多いが、小さな島も無視できないほど景勝地に恵まれていて、中ノ島には後鳥羽上皇が配流されたところであり、諸島でもっとも権威のある隠岐神社が存在する。
 このような魅力的は隠岐の島だが、調べると日帰りで行くには難しいことがわかった。
 もっとも滞在時間が長いのは出雲空港から9時00分発の隠岐行きの飛行機に乗り、9時30分に到着。そして島後の最大の町西郷15時10分発の船に乗って17時35分に隠岐の対岸にある七類港に戻るルートである。これだと約5時間半の滞在時間がある。
 その次は七類9時00分発のフェリーに乗って西郷に11時25分着、15時10分発の船に乗って17時35分に七類に戻るルートで、3時間45分の滞在時間がある。
 しかし行こうかと思った時点で、すでに8時半であり、出雲空港はもちろん、七類港にもたどり着かないことがわかった。
 結局実行可能な計画は、12時00分境港発の高速船に乗って13時23分西郷港着、そして15時10分発のフェリーに乗って17時35分に七類の戻るルートで、滞在時間は約1時間半だ。
 滞在は1時間半だからできることは限られる。西郷港から遠く離れることはできない。やることは、昼食を食べる、レンタサイクルを借りる、玉若酢命神社に参拝、お土産を買う。これらに絞ることにした。

 皆生温泉へはクルマで来ていた。だからクルマで境港にやってきた。隠岐汽船のウェブサイトには無料駐車場があるということだが、明確な看板はなく、岸壁にある駐車場らしきところに停めた。それらのクルマの中には「違法駐車厳禁」の警告書が貼られていた。だからそこが公式駐車場かどうかわからないが、道路交通法違反ではないと開き直った。
 JR境港駅に隣接したビルの1階に隠岐汽船の乗船券売り場がある。警備員に乗船名簿の記入を促され、それを提出して乗船券を買う。高速船は6280円。切符は今時珍しい硬券である。買った直後に警備員が検温。
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↑切符売り場
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↑乗船名簿
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↑乗船券
 待合室で待っているいると、まもなく乗船開始のアナウンス。高速船レインボージェットの係留されている岸壁まで歩く。乗客は10人ほどで寂しい。
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↑待合室
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↑高速船レインボージェット
 12時少し前に出港。東京ゲートブリッジのような境水道大橋を潜る。
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↑境水道大橋(地上から)
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↑境水道大橋(船上から)
 レインボージェットは船体を海面から浮かせて航行する水中翼船だ。船内は飛行機とよく似ていて、シートベルトも装着しなければならない。船内放送は海洋生物を交わすために急旋回することがあるといっている。
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↑船内
 船はエンジンの音を囂々と水しぶきを派手にぶちまきながら西郷港を目指している。船内ではほとんど寝ていた。
 定刻13時25分に西郷港に着いた。離島でひなびた船着き場を想像していたが、本州でもここまであるかというフェリーターミナルだった。降りるより乗る方が多い。外は軽く雨が降っている。まずは食事と思ったが、先に道路を渡ったところにある観光案内所で自転車を借りた。3時間500円。3段変速付きママチャリ。
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↑乗船客の方が多い
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↑空港みたいなタクシー待ち
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↑竹島は日本のものだ
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↑観光案内所
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↑レンタサイクル
 外の雨は強くなった。雨宿りがてらMS Homeといううどん屋に入る。先客が4人いた。藻塩うどんを食べる。少し臭いが強いが、鯖にうまみがある。塩辛いがそれが個性。
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↑MS Home
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↑藻塩うどん
 まだ外は雨が降っている。雨宿りするところもない。目指す玉若酢命神社は3キロほど離れている。雨の中自転車を漕ぐ。漕いでいるうちに雨が止んだ。
 玉若酢命神社は立派な本殿があるが誰もおらず、お守りは無人販売。御朱印は隣の宝物館で書いてくれた。狭い料金所ブースのようなところにある呼び鈴を押すと年配の女性が現れた。
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↑玉若酢命神社鳥居
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↑茅葺きの山門
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↑本殿
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↑無人販売のお守り
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↑白い看板の右を歩いた先に宝物殿がある
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↑御朱印はここで書いていただいた
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↑玉若酢命神社御朱印
 もう15時10分の出航まで30分しかない。あちこち巡るわけに行かず、岸壁に係留されているフェリーを眺めただけだった。
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↑島内バス
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↑出航を待つフェリー
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↑隠岐汽船本社
 お土産はなるべく安く実用性があって、他では手に入らないものという基準で、隠岐汽船の社章を模したマスキングテープにした。さらにおやつに藻塩クリーム大福というのを買った。
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↑土産物店
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↑マスキングテープ
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↑藻塩クリーム大福
 帰りのフェリーは2等で3300円。乗船すると混んでいた。しかし混んでいたのは横になれるカーペット席で椅子席は空いていた。真ん中の空いているカーペットに座った。隣で毛布で脚を隠した女性が横になっている。
 疲れて横になった。老若男女にかかわらず今はスマホいじりだ。新聞や本を読んでいる人は少ない。テレビは放映しているものの、音声は小さめで、その代わり字幕を出すようにしている。
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↑七類港ターミナル
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↑七類港入港
 17時30分。七類港接岸。係留作業を見る。このターミナルビルも真新しい。松江行きのバスはすぐに発車した。米子行きは普通の路線バスで17時45分にやっていた。あとから来たフェリーの客と10人乗せて、18時00分に発車した。
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↑七類港ターミナル
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↑米子駅行きバス
 境港駅に着いた。筆者の他に降りたのは一人だけ。彼は駅の写真を撮って境線の列車に乗り込んでいった。境港は「ゲゲゲの鬼太郎」の作者水木しげるの出身地なので、街中鬼太郎だらけである。
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↑境港駅
 埠頭まで歩き、クルマと対面。何も貼られておらず無事だった。
 ホテルの夕食は豪華だった。ウナギの凌ぎが旨かった。あとハモの柳川風、ヒラメの刺身、キスの天ぷらもよかった。
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↑その日の夕食
 隠岐の見所は全く無視した弾丸ツアー。今回はまさに船に乗りに行ったようなものだった。隠岐空港へは全国各地から直行便があるので機会があればもう一度訪問したい。皆生温泉も温泉・料理とも素晴らしかったと付け加えておく。
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