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キャッシュレス社会を生きる・クレジットカード篇 [社会]

 2019年の消費税増税とともに施行されたキャッシュレス決済によるキャッシュバック政策や新型コロナウイルスの感染対策で現金のやりとりが忌避され、2020年は一気にキャッシュレス決済が進んだ感がある。キャッシュレス決済の主役は何といってもクレジットカードと電子マネーだ。ここではクレジットカードについて、筆者の経験を元に解説していく。
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1.クレジットカードとは
 クレジットカードとは利用者が契約したカード会社が発行したカードを購入する店に示すことにより、その場で現金を払わずにすむようにした仕組みである。商品の代金はカード会社から店に振り込まれ、カード会社は該当月の使用分をまとめて利用者の銀行口座から代金を引き落とす。カード会社はこの一連の作業の仲介をしているわけだ。カード会社は店から代金の何%かの定められた仲介手数料を請求する。すなわち店側としては現金決済に比べて、その手数料の分だけ収入が減ることになるし、代金が振り込まれるのも後日になるという欠点がある。しかし、現金のようにおつりの渡し間違いや偽札を掴む恐れ、盗難対策や、勘定合わせの手間が減るし、また利用者は後払いという意識から余分な物を買う、すなわち店側から見ると売上げが増えるという点も利点としてあげられる。
 クレジットカードは設定された限度額まで利用できる一般的なのと銀行口座の残高までしか使えないデビット型がある。

2.クレジットカードのブランド
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 クレジットカードとは利用者が契約したカード会社が発 大きく分けてVISA、MASTER、JCB、銀聯、アメリカンエクスプレス、ダイナースがある。
 VISAは最もメジャーなクレジットカードのブランドで、世界中ほぼどこでも使える。もし1枚しかクレジットカードを持たないなら迷わずこれを選ぶべきだ。日本では昭和時代は住友銀行が「住友VISAカード」など銀行が主導してクレジットカードを普及させていた経緯があり、VISAカードは住友銀行しか引き落とし口座に指定できないという時代があったが、今はそのような縛りもなくなってしまった。しかしセキュリティーの高い顔写真入りのクレジットカードを発行しているのは、今でもそのカードの後継である「三井住友VISAカード」のみである。
 MASTERはVISAに次いで普及しているブランドで、どちらかというとヨーロッパで強かったが、今はほとんど差がない。日本ではVISAが銀行系で普及したのに対して、MASTERは日本信販やライフなど信販系クレジットカードとして普及した。したがって日本ではVISAの方が権威が高いと感じる時代があった。しかし今は信販系もVISAブランドを選べるようになり、本当にユーザーの好みでしかなくなった。
 JCBは日本発祥の国際ブランドで、日本国内の普及度はVISAを凌駕するものがあった。昭和時代の小売店では青、赤、緑に色分けされたJCBと書かれた電照看板をよく掲げていたものである。国内では問題なく使えるJCBであるが、海外となると不安点を覗かせる。特に日本人がめったに行かないところでは実際に使えないのは確かだ。しかし日本人がよく行く例えばハワイなどでは使い勝手がいい。JCBカードの利用で割り引きを受けられたり、現地のJCBプラザでレストランの予約などを代行してもらえるのだ。そういう意味では海外で全く使えないカードではなく、むしろ役に立つ場面あるということだ。
 銀聯は中国発のブランドで最近コンビニやチェーン店の入口でよく見かけるようなった。銀聯は銀行口座の残高までしか使えないデビット型のカードで収入の不安定な中国人社会で爆発的に普及したブランドだ。日本人が銀聯カードを持つ理由としては、中国を旅行する場合だ。中国で銀聯カードを使えないところはほとんどない。JCBの中国版のような位置付けだ。偽札が多くキャッシュレス化が進行している中国では是非とも用意したいカードだ。逆に日本にしかいないのならこれを選ぶ理由はないだろう。
 アメリカンエクスプレスとダイナースは富裕層向けのクレジットカードだ。ステータスが高く、特に海外では扱いが違うという。しかし年会費が高額で、富裕層ではない筆者が選ぶカードではないのでここでは割愛する。

3.どのクレジットカードを選ぶか
 2020年現在、ひとりあたりのクレジットカードの保有枚数は3.4枚という。4枚を使い分けしている人もいれば、実際使うのは1枚だけれど知り合いに頼まれて作らされたカードもあるだろう。ほとんどのクレジットカードは利用金額に応じてポイントが付く。それは限定的な使い方しかできない商品券であったり、つまらない粗品にしか換えられなかったするのもあるけど、1ポイントから利用金額に充当できる有用なものまである。年会費もさまざまで、永年無料を謳っているのから、初年度だけ無料というのから、1回でも利用があれば無料というのもある。またゴールドカードになると年会費が1万円以上かかる。その代わりポイントが貯めやすかったり、空港のラウンジが利用できたり、旅行保険が付加されているのもある。
 こうして考えると、年会費が有料の場合は、できるだけ1枚のクレジットカードで済ます方が、ポイントを集めやすいし、経費も抑えられるしお得ということになる。しかしクレジットカードは磁気不良などで読み込めなくなる場合がある。カードの再発行には時間を要するので予備を持っておく必要がある。
 海外旅行に行かない人なら、クレジットカードがなくても、キャッシュカードで現金を下ろせば、何とかなるだろう。しかし海外によく行く人や、これから行こうという人はクレジットカードは複数枚持つべきだ。いまや海外ではトラベラーズチェックなどは過去のものとなって使えないし、クレジットカードと国際キャッシュカードが必須だ。クレジットカードは買い物だけではなく、キャッシングつまりお金を借りることができる。金利はかかるが返済を繰り上げれば、キャッシュカードよりも手数料が安い場合もある。
 ブランドも別にしておいた方がいい。VISA、MASTERのどちらか一方しか使えない店舗が存在するからだ。日本ではコストコがMASTERしか使えないし、眼鏡のZoffは逆にMASTERが使えない(たまたまその店だけかもしれないが)。今は少なくなったが日本ではJCBしか使えない飲食店が希にある。
 あとクルマに乗るなら高速道路料金を支払うETCカードが必須だ。これもクレジットカードによっては有料の場合がある。
 さらに考慮に入れたいのは、外出時にスマートフォンでクレジットカード番号を入力せざるを得ない場合だ。こういう用途のために特別なクレジットカードを用意する必要がある。
 複数のブランドのクレジットカード、ポイントの貯めやすさと使いやすさ、ETCカードが付いているかどうか、その他使い勝手がよくて、セキュリティも配慮に入れて、なおかつ年会費を抑えたい。これらの条件を満たすために、以下の4枚のクレジットカードを用意することにした。
格付 用途 カード会社 ブランド
普段の買い物、月々の支払いなど主力となる 楽天 VISA
ETCと一部の月々の支払いとバックアップ セゾン MASTER
予備 正副のさらなるバックアップ。デビットクレジットでキャッシュカードも兼ねる イオン銀行 JCB
特殊 スマートフォン用またはIP電話支払い用。買い物限度額最少、キャッシングなし JRA NICOS VISA


正クレジットカード:楽天カード
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 主力クレジットカードには楽天カードを採用した。第一の利点はポイントの貯めやすさと使いやすさ。一部の例外を除いて利用金額100円毎に1ポイント加算される。さらに楽天市場や楽天トラベルなどを利用するとボーナスポイントもある。コンビニやスーパーの買い物など主力に使っているせいもあるけど、とにかくポイントがよく貯まる。筆者は貯まったポイントは通勤用のバイクのガソリン代に使っている。出光なら楽天ポイントで給油できるし、楽天ポイントが貯まるのだ。通勤だけならば、ポイントだけで十分だ。このようにポイントを利用法は余分な買い物ではなく、月々に確実に生じる消耗品費に充当するのがコツだ
 楽天市場は各店舗のデザインが見にくく、送料が有料であったり、うっかりチェックを外し忘れたために、不要なメールマガジンを受信してしまうし、アマゾンに比べ使い勝手が悪いためにほとんど利用しないが、それでもたまにアマゾンより安い商品があるし、ポイントが利用できるならさらに安く買うことができる。
 楽天トラベルはもともと「旅の窓口」という別会社だったので、ロゴも楽天のカラーといえるクリムゾンレッドではなく、元の会社のイメージカラーである若草色を採用している。インターフェースが楽天市場と異なっていて、見やすくなっている。だから筆者のホテルの予約は専らここだ。海外のホテル予約でも利用しているけど、現地でトラブルになったことは一度もない。
 利用明細は基本的にウェブサイトで確認することになる。楽天のIDで楽天e-Naviにアクセルすると、過去の利用明細、請求予定金額、楽天ポイントの有効期限などが確認できる。過去の明細も1年分閲覧できる。難点は見にくいCSV形式でしかダウンロードできない点で、改ざんの難しいPDFでも用意してくれたらありがたい。ネットショッピングによっては本人確認を明確にするために別のパスワード、「3Dセキュア」にももちろん対応している。これは楽天e-Naviのパスワードや第2パスワードとは別のもので、VISAで管理されているものである。ちなみに第2パスワードは楽天e-Naviにアクセスするのを厳格にするための楽天IDのパスワードとは別のパスワードのことである。
 これだけのカードが年会費無料なのだ。クレジットカード人気ランキングで常にトップなのも理解できる。難点は広告メールが多いことだ。多すぎて大事なメールを見落とすことがあるので、フォルダーを別にしておくことをお勧めする。海外旅行保険はあることがあるが、楽天カードで代金を支払ったことが条件となる。しかし筆者は海外旅行保険はカード付帯でなく、別途個別に契約した方がいいと思うのでこれは障害とならない。それとETCカードが有料である点も不利だが、これは別のETCカード無料のクレジットカードを契約すればいいことだ。
 楽天カードが使えなくなったことが2度ある。1度目はパスワードを何回も入力する事態が発覚し、カード会社が利用を停止措置をとった時だ。これはハッカーの仕業だ。使えないことをセンターに伝えると上記の事態を報告してくれた。カード番号を変更した新たなカードが送られてきた。2度目は磁気不良か中のICチップの不良でカードが使えなくなった時だ。これも1週間ほどで新しいカードが送られてきた。対応も特に問題となることはなかった。
 ブランドは世界に通用するVISAを選んだ。

副クレジットカード:セゾンカード
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 サブのクレジットカードは普段から携帯しておいて、メインが何らかのトラブルが発生した時に使う。筆者は安全性を高めるために正カードとは別の財布に入れている。セゾンカードは年会費永年無料を謳っている。ETCカードも無料で発行できる。
 ただ筆者は積極的にセゾンカードを選んだわけではない。以前には副カードとしてUCマイレージプラスカードを使っていた。これは年会費が必要なものの、利用額に応じて、ユナイテッド航空のマイルが貯まるようになっていた。これでマイルをためて実際に海外旅行に何度が行った。このカードを使ったのはわずかでもマイルが入れば、ユナイテッドのマイルの有効期限がリセットされるからだ。しかし海外旅行へはLCCを使うのが主流になり、マイルを貯める意義が低下した。さらに楽天市場や楽天トラベルを利用すれば、ユナイテッドのマイルが貯まるので、UCマイレージプラスカードを使う意義がなくなり解約した。
 そうしたことをしているうちにUCはクレディセゾンの軍門に下った。というよりも元々UCはみずほ銀行傘下にあったUCグループにセゾングループが入ってきたというのが正しいだろう。その流れから副カードはセゾンカードにしたというわけだ。
 実際、利用明細を確認するためのWebサイトは、UCカードのアットユーネット、セゾンカードのネットアンサーはインターフェースがよく似ている。名前が違うだけといっていいだろう。だからセゾンカードに変更しても違和感がなかった。ただ楽天と違って利用明細が過去3ヶ月ぶんしか参照できないので注意が必要だ。ダウンロードし損なうと面倒だ。ただしCSV形式の他PDFもダウンロードできるし、セゾンカードは郵送による利用明細が無料という今となっては希有なサービスを続けている。
 ポイントは利用1000円毎に1ポイント貯まる。1ポイントは5円で換算される。ピントは利用代金の支払いにも利用できるし、アマゾンのポイントにも交換できる。筆者はアマゾンをよく利用するのでありがたい。1000円毎なので1999円の利用でも1ポイントしか貯まらないため、貯めやすさという点では見劣りするが、ポイントは永久不滅だ。副カードは必ずしも毎月利用するわけではないので、いくら還元率が高くても、ポイント利用に制限があって期限が短いカードは選ぶべきでないのだ。
 それでも毎月ポイントは獲得したいから、光インターネットの月払いはこの副カードからの引き落としにしている。これで毎月4ポイントを獲得できる。
 セゾンではまだトラブルは発生していないが、UCカードの時に不正利用が発覚し、カード会社から利用確認の電話があった。この時はその請求は免れ、カード番号変更の措置が取られ、新しいカードが送られてきた。支払いが遅れた時のセゾンの対応は厳しいと聞くが、どこのカード会社でもそうだろう。筆者も若かりし頃、別のあるクレジットカードで引き落とし金額が不足したことがあった。その時は不足金額をこの銀行口座に何日までに振り込め、手数料はそっち持ちだという内容の封書が書留で送られてきた。当時有給休暇の少なかった筆者は確か親に頼んで銀行へ払い込みに行ってもらった記憶がある。
 その他、サービスサポートの電話は有料の上に(ナビダイヤル)、かなり待たさせるなどセゾンの電話対応にはいい噂を聞かない。筆者もやめた方がいいと思いつつも、変えるのも面倒だし、ポイントシステム自体は悪くないのでそのままにしているというわけだ。
 ブランドは世界の2番手MASTERを選んだ。
 
予備クレジットカード:イオン銀行デビットカード
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 予備クレジットカードはサッカーでいう第3ゴールキーパーだ。つまりサブが怪我した場合にしか出番がない。しかしこの筆者の予備クレジットカードは特に海外旅行において重要な任務があるのだ。それはイオン銀行のキャッシュカードであるという点だ。しかも預金残高の分だけ使えるデビットクレジットカードでもあるのだ。
 いくらキャッシュレス社会が進んだといっても、ある程度の現金が必要だ。外国の空港に降り立ってまずすることは現地通貨に両替することだ。両替をするのに最もレートが悪いのは現地のホテルだ。その次は日本の空港、海外の現地の空港の順にレートがよくなり、最もいいのは街中の両替屋だ。つまり利用者が不便なほどレートがいいということになる。あと現金の両替の場合、盗難保険や在庫管理や人件費がかかるのでどんなによくてもクレジットカードよりもレートが悪くなる。この点でもクレジットカードが現金よりも有利なのだ。
 ところが海外のATMでキャッシュを引き出せば、空港だろうが街中だろうがどこでもレートは同じなのだ。ATMは余程の発展途上国に行かない限りどこにでもある。ただし、スキミングと機械の故障には注意すべきだ。外国のATMは衝立もなく横から丸見えの場合が多い。またカード番号を読み取るためのカメラが仕込まれていることもある。機械が故障して入れたカードが戻ってこないとなると最悪だ。日本でもそんな事態になれば面倒だが、外国でとなると、いったいどこに電話すればいいのか、しかも当然日本語は通用しない。パニックになるのは間違いない。これを防ぐにはまずATMを利用する際背後から襲われにくい場所を選び、手のひらでカードを隠す。なおかつ機械が動くことを確認するために、誰かが使った直後を利用することだ。
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↑海外のATM
 便利な海外キャッシングだが、手数料はそれなりにかかる。かつてはメガバンクのキャッシュカードをそのまま使えたが、今はデビットカードと一体になったのでないと使えない。手数料の相場は利用金額の約3%と手数料が110円というのが相場だ。ジャパンネット銀行はこの手数料が無料なので実質的には一番安いかもしれない。しかしイオン銀行は手数料は220円と高いが、レートは1.6%と他の半分なのだ。つまり利用回数をできるだけ絞ればジャパンネット銀行と遜色ない。
 またイオン銀行には切り札がある。デビットクレジットカードのブランドとしてJCBを選べる点と、普通預金の金利が定期預金よりも高い点だ。JCBが日本人がよく行く海外の観光地では便利な点は既に述べた。筆者はこのイオンカードをハワイでショッピングの割引、トロリーバス、JCBプラザと最大限に利用した。普通預金の金利が高い理由は何かアリペイのような使い方を意識しているのかもしれない。つまり高金利でお金を集めて、ショッピングローンで運用しているのかもしれない。いずれにせよ、当面使わないお金はイオン銀行に預けておけばいい。0.001%と0.01%では全然違う。ただし定期預金はオリックス銀行が一番よく0.1%ある。
 ただこのイオン銀行デビットカードはいいことばかりではない。預金残高しか使えないデビットカードであるが故に、確実な引き落としが要求される定期的な月々払い、例えば携帯電話代などにはにはほとんど使えないことだ。またデビットカードの場合、返金処理が時間がかかるというのも付け加えていい。クレジットカード場合、だいたい翌月にはマイナス○○円で処理されるが、デビットの場合90日ほどかかることがある。それに初めてその店で使う場合、信用調査で100円ほど引き落とされる場合がある。これはあとで返金されるのだが、面倒くさい話だ。あとイオン銀行の明細には店での利用は全て「JCBデビット」と金額しか記載されない。どの店で買い物したのは自分で管理しておく必要がある。これはかなり不親切といえる。
 筆者はイオン銀行デビットカードをグーグルのアプリ決済とLINEPayの預金払いに利用している。セキュリティーを考えればグーグルにクレジットカード番号を教えるのは得策でなく、できればコンビニでギフトカードを買う方がいいのだが、預金残高しか使えないデビットカードならば少しは安全だろうという考えだ。LINEpayについては次回の電子マネー篇で詳しく解説するので、ここでは割愛する。
 このイオン銀行デビットカードは当然年会費無料である。また審査も簡単で学生でも持つことができる。
 ブランドはもちろん日本発祥の国際ブランドJCBである。

特殊クレジットカード;JRAカード
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 最後に特殊カードについて述べよう。これは正、副、予備でなおかつカバーできないところを補うクレジットカードである。3枚あれば十分かといえばそうではないのだ。
 それは外出先でスマホからクレジット番号を入れざるを得ない場合だ。こういう場合、主力のクレジットカード番号を入力するのは危険だ。筆者はハッカーではないが、おそらくパソコンよりスマホの方が常駐アプリを仕込みやすいと考える。スマホの方が有益な個人情報がたくさん入っている。しかも基本常時通信可能状態だ。またAndroidは裏で動いているアプリがわかりにくい。ウイルスを仕込むなら断然スマホだ。もしそんなアプリが入っていて、クレジットカードの番号を盗まれたらとどうなるかと考えただけでも恐ろしい。
 この特殊クレジットカードは持ち歩く必要はない。どうするかというと、このカードの写真をスマホの中に入れておくのである。テキストファイルだとの場合、ウィルスに読まれてしまうかもしれないからだ。写真はカメラフォルダーに保存されていると、たとえ指紋認証にしてあっても、スキがあればギャラリーかファイルで読まれてしまう。そこで「keepsafe」というアプリで画像ファイルを暗号化し、暗証番号がないと画像を見れなくする。これでもまだ不安なのでカードの写真を加工し、16桁のうち何桁をマスクする。その番号は覚えておかねばならないが、2つの数字を覚えるくらい難しくないだろう。マスクする番号は上4桁を避けること。何故ならそれはカード会社によって決まっているので容易に把握できるからだ。
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↑Keepsafeアプリ
 つい先日、「まちのり」というレンタサイクルのシステムを利用した。これは暗証番号か交通カードをキーにして30分100円の料金をクレジットカード後払いするシステムだ。早速このカード画像隠し方法が役に立って、無事に会員登録ができた。
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↑「まちのり」レンタサイクル
 またこの特殊カードはIP電話の支払いに使っている。IP電話は実のところほとんど使わない。筆者はソフトバンクの5分間以内なら何回通話しても1200円/月のプランだからだ。IP電話を使うとすれば、海外から日本への通話か、国内の場合確実に5分を越える通話でしかもナビダイヤルでない場合に限られる。IP電話にもいろいろあるが、筆者の使っているSMARTALKは固定料金も前払い料金もなく、使った分だけ後払いなので、こうした用途に相応しい。ただ支払い方法は悩ませた。以前はスルガ銀行のデビットカードで支払っていた。デビットカードにしたのは、誰かがいたずらで電話を掛けっぱなしされた場合、預金残高以上に使われる恐れがないからだ。実際そんなことはありはしないだろうが、昔、女が振られた男のマンションに合鍵で忍び込み、フランスの天気予報の国際電話を掛けて、そのまま立ち去ったことがあったらしい。当然男には何10万円という電話料金が請求された。犯人がわかったわけだから、その後どういうことになったのか知らないが、そのことがどうしても頭に離れなかったのだ。その後スルガ銀行のカードはその銀行が不祥事が続いたので解約することにした。しかしSMARTALKで使えるデビットカードはスルガ銀行のみであり、クレジットカードに変更する必要が生じた。
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↑SMARTALK
 ここでこの特殊カードの登場となった。しかしクレジットカードを使ったのでは前述の事態になった場合歯止めにならない。そういう事態になれば事情の知らないカード会社は多額の請求をすることだろう。そこでこのカードのショッピング限度額を10万円とした。さらにキャッシング枠もゼロにした。つまりこのカードでは10万円以上は請求されず、お金も借りられないのだ。つまり少額決済に徹するわけだ。限度額の変更はカード会社に電話すれば簡単にできる。残念ながら10万円以下にはできないそうだ。
 ところで筆者は特殊カードをJRAカードにしているが、別に年会費無料であれば何でもいいのである。JRAカードは中央競馬の指定席を優先購入する特典がある。しかし競馬場に行かない人には何のメリットがないだろう。それに今のJRAカードは初年度のみ年会費無料で翌年からは1250円の年会費が必要だ。しかし筆者のJRA NICOSカードは募集初年度の特典で永年年会費無料だったのである。当初はNICOSしか使えなかったがその後VISAでも使えるようになった。仮に指定席購入に使ったとしても10万円も使えれば十分だ。それも最近はほとんど行かない。ほとんど使わないカードであるが故にこのような用途に使えるわけである。JRA NICOSカードの欠点としては、利用明細のはがきが有料であることだ。請求のたびに差し引かれるのは癪である。そこでWebサイトで確認できるようにしているが、このパスワードが8桁なのだ。楽天もセゾンも16桁なのにその半分しかない。このNICOSのために別のパターンのパスワードを用意しなければならない。そんなわけでJRA NICOSカードというかNICOS絡みのクレジットカードはお勧めしない。
 特殊カードは少額決済用なのでポイントプログラムはほとんど重視しなくていい。むしろ持っていて楽しくなるようなカードのデザインなどを選んだ方がいいだろう。もちろん年会費は無料がいいと思う。

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