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日本海呼称問題について [政治・経済]

 韓国は国際水路機関(IHO)の会議や、国際連合地名標準化会議などの機会に便乗して対馬海峡と樺太に囲まれた内海を、日本海と呼称されていることに抗議し、韓国内で使用されている「東海(トンヘ)」を採用するよう度々働きかけている。
 国際的に通用しているのはJAPAN SEAまたはSEA of JAPANだ。名称を定める段階で、海図を作成するにあたり主導権を握っていたのはイギリスを中心とするヨーロッパ諸国であり、彼らが独立国と見なしていたのは日本であるし、その日本の影響力の強い海であり、接続する海岸線の一番長い国であるから、「日本の海」と名付けるのはむしろ自然であろう。
 それに対して東海(トンヘ)は韓国から見た東の海という意味である。もし国際的に採用されれば、日本の東海地方と紛らわしくなる。ちなみに日本で東シナ海と称している海域は、中国では東海(トンハイ)と称している。またロシアでは日本海と称せず太平洋と称しているし、ナホトカの湾はアメリカ湾と称している。日本は無視されている。
 ただ、韓国中心主義といっていい東海は採用できないにしても、海岸線が長く、そこでの経済活動の活発とはいえ、日本海という特定の国名を称するにも中立性を欠いているのは確かである。そこで中立性のある青海と称する中間的な案が提案されている。確かに公平性はあるが、日本の国威の低下を国際的に認めるようなもので、現段階で承認するのは無理があろう。北朝鮮が主張している朝鮮海は論外である。
 筆者は将来的には青海と称することに賛成であるが、それは半世紀後にしたいと思う。その頃になれば日本は完全にアジアの大国の地位を失っているだろう。
 そこで高等な政治戦略を持って、当面日本海と称し続ける方法を提案したい。
 幸い中国は日本海と称することに賛成である。そこで日本は「シナ」という蔑称を解消するとして東シナ海を東海(トンハイ)と呼称すると宣言するのである。もちろん中国に日本の東海地方をそのように呼ぶことを認めてもらう。日本に広島・岡山などは中国地方というのが、中国と混同することはないから混乱はないように思える。ただ漢字の東海を用いると紛らわしいトン海と片仮名混じりで表記した方がいいかもしれない。またこれにより中国に有利な呼称となるので、反日感情を和らげる効果もあろう。
 こうすると中国の権威を前にしては韓国は主張をしづらくなるだろう。日本海を当面使うというのであれば、このような方策も用いるべきであろう。

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