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レシート発行をなくせないか [社会]

 キャッシュレス決済が進むのはいいとして、あいかわず旧態依然としているのはレシートである。スマートフォンのおサイフケータイで決済しても、レシートが渡されるから、それを入れるために財布を取り出さないといけない。これは全然スマートではない。あとでオンラインで明細書を見ればいいという人がいるが、その人はおそらく家計簿をつけたことのないのであろう。何故なら電子決済の明細書ではどこでいくら使ったのかはわかるが、買った商品の内訳がわからないのだ。例えばスーパーでパン、洗剤、電池を買ったとすると、パンを食費、洗剤を日用、電池を雑費に勘定科目に指定する必要がある。家計簿の付け方は人それぞれだが、勘定科目がなければ、どの分野にお金を使っているのか把握できないので家計簿の意味をなさないと思う。買ったものの値段を全て記憶できる頭脳を持ち合わせていない限り、レシートは家計簿をつけるためには必須といえる。
 レシートには店側としてもやっかいな問題がある。レシートに使っている紙はリサイクルのできない感熱紙だ。よくレジの前にはレシートを受け取らない人のための捨て場があるが、その紙は焼却せざるを得ないのだ。そもそも不要であるのに発行するのは紙の無駄使いだ。要求があった時のみ発行するようにしたいのが本音だろう。
 まずは実現可能性は別にして理想的な方法でレシート発行をなくすことを考えよう。一番いいのは、クレジットカードか電子マネーの機能として、あらかじめ設定しておけば、買い物すると自動的にレシートのイメージが送信されて、あとでWebサイトで確認できるようにすることだ。店のレジとカードのオーソリゼーションとリンクしなければならないが、利用者としてはこれが手間がかからない。しかしレシートを送信する時に個人情報が残るのが難点で、現金チャージ専用のSuicaなどはどうやって対応するのかという問題がある。
次に可能性があるのは、買い物をした利用者のスマートフォンにイメージデータを送信する方法だ。これの利点は現金決済にも対応できることだ。つまりレジにレシートを印刷する代わりにQRコードに変換し、それをスマホのカメラで読み取って、スマホ内部に保管する。QRコードは漢字で1817文字収容できるのでレシートのデータ量としては十分だ。今のコンビのレジなら酒類の年齢確認するためのタッチパネルがあるので、そこに表示できるようにソフトウェアを変更するだけでいい。それがない店でも簡単なタブレットを接続するだけで実現可能だ。筆者のようにEdyストラップを使っている場合、レシートのためにスマホを取り出さなければいけないのは面倒だが、利点の方が勝っているので我慢できる。店側としてもレシートの紙代と処理代が節約できるわけだから、現金やポイントで還元するのも普及策としては有効だ。
 QRコードを読み取るにしてもアプリで管理した方が都合がいいので、メーカーで規格を統一してもらいたい。またスマホでQRコードを読み込むほかに、メールアドレスを仕込んだバーコードを店のレジで読み取ってデータを送信するという方法も考えられる。LINE PAYのようなQRコード決済の電子マネーなら、支払いコードにメールアドレスを付け加えることにより、支払いとレシート送信を同時にできるだろう。
 さらにレシート発行を利用者の希望がないと発行しないようにしてもいい。コンビニはQRコードをモニターに表示するだけ。かなりの経費削減になるだろう。
レシートQRコード.jpg
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