ポメラDM25 [最近買ったもの]
スマートフォンは直感的操作によるサイトの閲覧や動画再生には便利だが、長い文章を入力するのは難しい。筆者はATOKを購入し、ジェスチャー入力を使用している。これはおそらくスマホの日本語入力で最強だと思われるが、それでもメールやTwitter程度が限界だ。
パソコンでは複雑な描画から動画作成、凝った文章や作業を楽にするためのプログラム作成が本人の技量次第で利用可能だ。しかしスマホでは情報受信が圧倒的に多く、発信はメールやLINE、twitterの短文やスマホのカメラで撮った静止画をそのまま投稿するぐらいだろう。情報発信者が少なくなると、世の中に流れる情報が少数の者に独占され、「情報の奴隷化」が進み、「負け組」となってしまう。昔「テレビの奴隷」という言葉があった。事態はまさにその方向に進行している。
予測検索の精度向上はいい加減な入力でも検索結果が得られるが、正しい漢字を覚える必要はなくなるし、電車の時刻表や電話番号も覚える必要がないというか、覚えられなくなった。記憶する必要がなくなれば、その分考える時間に当てればいいのだが、スマホはその機会さえ奪ってしまう。「勝ち組」に残るには何としても、情報発信者に踏みとどまらないといけない。
最初筆者が考えたのは、スマホにBluetoothキーボードを接続して、文字入力を改善することだった。しかしこれは失敗であった。
↑ELCOM製Bluetoothキーボード
ひとつはBluetoothのセットアップ時の認識が面倒である点だ。使い方にもよるのだろうが、筆者の場合、他にいろいろBluetooth機器を使っているので、認識にとても時間がかかる。スマホのメモ帳を立ち上げて、数分の時間を要するのだ。これではその間にアイデアが逃げていってしまう。
ふたつ目はBluetooth通信の不安定さから入力した文字が素直に反応しないことである。USBで直結した場合はそうでもないのだろうが、電池の消費も意外と多いし、実際キーボードの電池切れで作業が止まったことがあった。
三つ目は文章を書いている間、当然スマホのバックライトが点灯したままだ。その間にどんどん電池が消耗し、肝心なところで使用できなくなってしまうことだ。チョコッと動かして閉じるがスマホの本来の使い方なので、人に見せるような、あるいは商売に直結するような長い文章を書くには不向きだ。
結局、Bluetoothキーボードは売却した。
再度、検討し購入したのはバインダーなど文房具を作っているキングジムのポメラである。買ったのは当時最新のDM25である。ポメラは文章入力に特化したパソコンともいうべきで、過剰機能で起動が遅く、電池の寿命が短くなったパソコンとスマホの間を埋める製品として隠れたヒット商品となっている。私も長い間、ポメラを横目で見ながら購入を検討していて、新型が出たのを期に購入に踏み切った。
↑通販で購入(梱包)
↑箱から取り出す
■使用しての感想
ポメラの特長的な折りたたみキーボードのため、キーピッチが狭くなっており、誤入力の回数がやや増えたが、広くすると携帯性が悪くなるので、これくらいは我慢しなければならない。それでも専用機ならではの反応の良さ、しっかりした造りなので、折りたたみ特有の不安定さもなく、入力にストレスを感じることはない。
↑まずは画面を開く
↑次にキーボードを開く
↑完成
漢字変換にATOKを採用しているのもいい。パソコンで使っているATOK2011に搭載しているものほど賢くはないが、アホなMS-IMEとは比べものにならないほど変換効率が高い。加えて筆者は学生時代からATOKを使っていて、その辞書をUSBポートを介して転送できるのも素晴らしい。
あとパソコンの場合、ゲームとかネットが出来るので創作作業に集中できないという欠点があるが、ポメラは単機能故に仕事がはかどるのである。
バックライトは電池消耗の原因となるので外したのだろう。これは賢明である。文章入力は資料を見ながらのことが多いので、画面だけ明るくてもダメなのだ。暗い飛行機内では読書灯を点ければ問題ない。
とにかく文章入力に関しては満点だ。
画面が汚れるのが嫌ので、フィルムを買って貼った。一般に普及していないので割高だ。ソフトケースは100円ショップで買ってきた。
↑購入したフィルム
↑フィルムの内訳
↑ソフトケースは100円ショップで購入
作成データは内部メモリに収容する他、SDメモリーにも保存できる。またUSBコネクタを介しての転送も可能だ。しかしこれはWindowsパソコンに限られ、スマートフォンにはUSB接続による転送は出来ない。
スマートフォンあるいは携帯電話への転送としては、文章をいくつかのQRコードに分割して、バーコードリーダーで読みとることによっても行える。しかし容量は500文字に限られるし、それも16回のスキャンが必要で、長い文章の転送は無理がある。
↑新旧入力機器のご対面
■ポメラの改善要望
1.取り扱えるデータ量の拡大
2.データ転送システムとしてBluetoothの搭載
1について
ポメラはもともと長い文章を書くというよりも、会議などで素早く立ち上げて、サッとメモするという使い方を想定していた。そのため起動を出来るだけ速くし、それでいて消費電力を小さくするために、扱えるファイルの容量を小さくしてしていた。ところが入力のしやすさから長い文章を書く職業の人の利用が増えた。そこでキングジムはポメラのファイル容量を逐次増やしている。しかし容量がほぼ無限大といえるPCと比べ見劣りすることは否めない。
文章作成時は分割で書き込んで、パソコンで結合するからいいとしても、問題は読み込みである。制作の参照にしようと、SDカードに入っている大きなテキストファイルを開こうとすると、容量が大きすぎて開けないのである。ここはせめて分割して読み込みが出来る機能を付け加えてもらいたい。
2.について
私がもっともDM25で不満を覚えるのは、スマホもしくは携帯電話に転送する方法が貧弱なことだ。前述のQRコードによる転送は、操作性や容量に難点があり、長い文章では現実的でない
そこで筆者はUSBケーブルによる転送を試みた。私の使っているスマホ富士通F02EはUSBホスト機能がある。つまりスマホを親機として、ポメラのメモリを外部ストレージとして利用できるのだ。これならケーブルを持ち歩く手間があるとはいえ、通信機能のあるスマートフォンに転送することで、作成した文章を送ったり、またバックアップできる。
他人のブログの記事ではGALAXYとポメラでは転送の成功例がある。
F02E用USBホスト変換ケーブルを購入し、ポメラとスマホをつないでみる。しかしポメラ側はスマホを認識しているようだが、スマホは全く認識しない。そこでスマホに変換ケーブルだけを差し、USBメモリを挿入してみた。すると、USBストレージとして認識した。コネクタの接触に難点があるようだが、ファイル転送も問題なしだ。しかしUSBを外した瞬間にATOKに問題が出て、事実上スマホはフリーズしてしまう。これでは使いものにならない。
F02Eに問題があるのか、ポメラに問題があるのか、不安定なアンドロイドOSのせいなのかわからないがとにかく転送できない。犯人候補はF02Eだろう。とにかくこのスマホは触っていると異常に熱くなるし、動作は不安定だし、突然アプリは消えるし、指紋認証以外は全くいいところがないスマホだ。
USB転送は今後スマホを買い換えたときに試してみるとして、結局データ転送はQRコードに頼るしかないだろう。スマホにUSB差し込み型カードリーダをつける手があるが、結局それもATOKに不具合がでるに違いない。
こんなときBLUETOOTHがあれば、コードレスで楽に転送出来るのにと思う。DM25の前機種のDM100はこのBLUETOOTHを備えていた。その代わり、折りたたみキーボードを採用せず大型であったし、電池も単3使用となっている。DM25にそれを搭載しなかったのは、おそらくその電源が単4電池なので、電池の寿命が短くなったの嫌ったというのが妥当な理由だろう。けれどもDM100はしばらくは在庫があってそれを掃かすために併売されるので、差別化を図りたいという側面もあるのではないか。
結局、ポメラのデータはMicroSDカードに保管し、スマホの電源を切り、裏蓋を外し、電池を外すという面倒な作業を経て、SDカードの交換をするしか、確実にデータ転送できないことになった。
スマホのように必要なときに電源を供給するようにすれば、単4電池2本でもBLUETOOTHは搭載できるだろう。次のモデルではそうなることを強く希望する。
パソコンでは複雑な描画から動画作成、凝った文章や作業を楽にするためのプログラム作成が本人の技量次第で利用可能だ。しかしスマホでは情報受信が圧倒的に多く、発信はメールやLINE、twitterの短文やスマホのカメラで撮った静止画をそのまま投稿するぐらいだろう。情報発信者が少なくなると、世の中に流れる情報が少数の者に独占され、「情報の奴隷化」が進み、「負け組」となってしまう。昔「テレビの奴隷」という言葉があった。事態はまさにその方向に進行している。
予測検索の精度向上はいい加減な入力でも検索結果が得られるが、正しい漢字を覚える必要はなくなるし、電車の時刻表や電話番号も覚える必要がないというか、覚えられなくなった。記憶する必要がなくなれば、その分考える時間に当てればいいのだが、スマホはその機会さえ奪ってしまう。「勝ち組」に残るには何としても、情報発信者に踏みとどまらないといけない。
最初筆者が考えたのは、スマホにBluetoothキーボードを接続して、文字入力を改善することだった。しかしこれは失敗であった。
↑ELCOM製Bluetoothキーボード
ひとつはBluetoothのセットアップ時の認識が面倒である点だ。使い方にもよるのだろうが、筆者の場合、他にいろいろBluetooth機器を使っているので、認識にとても時間がかかる。スマホのメモ帳を立ち上げて、数分の時間を要するのだ。これではその間にアイデアが逃げていってしまう。
ふたつ目はBluetooth通信の不安定さから入力した文字が素直に反応しないことである。USBで直結した場合はそうでもないのだろうが、電池の消費も意外と多いし、実際キーボードの電池切れで作業が止まったことがあった。
三つ目は文章を書いている間、当然スマホのバックライトが点灯したままだ。その間にどんどん電池が消耗し、肝心なところで使用できなくなってしまうことだ。チョコッと動かして閉じるがスマホの本来の使い方なので、人に見せるような、あるいは商売に直結するような長い文章を書くには不向きだ。
結局、Bluetoothキーボードは売却した。
再度、検討し購入したのはバインダーなど文房具を作っているキングジムのポメラである。買ったのは当時最新のDM25である。ポメラは文章入力に特化したパソコンともいうべきで、過剰機能で起動が遅く、電池の寿命が短くなったパソコンとスマホの間を埋める製品として隠れたヒット商品となっている。私も長い間、ポメラを横目で見ながら購入を検討していて、新型が出たのを期に購入に踏み切った。
↑通販で購入(梱包)
↑箱から取り出す
■使用しての感想
ポメラの特長的な折りたたみキーボードのため、キーピッチが狭くなっており、誤入力の回数がやや増えたが、広くすると携帯性が悪くなるので、これくらいは我慢しなければならない。それでも専用機ならではの反応の良さ、しっかりした造りなので、折りたたみ特有の不安定さもなく、入力にストレスを感じることはない。
↑まずは画面を開く
↑次にキーボードを開く
↑完成
漢字変換にATOKを採用しているのもいい。パソコンで使っているATOK2011に搭載しているものほど賢くはないが、アホなMS-IMEとは比べものにならないほど変換効率が高い。加えて筆者は学生時代からATOKを使っていて、その辞書をUSBポートを介して転送できるのも素晴らしい。
あとパソコンの場合、ゲームとかネットが出来るので創作作業に集中できないという欠点があるが、ポメラは単機能故に仕事がはかどるのである。
バックライトは電池消耗の原因となるので外したのだろう。これは賢明である。文章入力は資料を見ながらのことが多いので、画面だけ明るくてもダメなのだ。暗い飛行機内では読書灯を点ければ問題ない。
とにかく文章入力に関しては満点だ。
画面が汚れるのが嫌ので、フィルムを買って貼った。一般に普及していないので割高だ。ソフトケースは100円ショップで買ってきた。
↑購入したフィルム
↑フィルムの内訳
↑ソフトケースは100円ショップで購入
作成データは内部メモリに収容する他、SDメモリーにも保存できる。またUSBコネクタを介しての転送も可能だ。しかしこれはWindowsパソコンに限られ、スマートフォンにはUSB接続による転送は出来ない。
スマートフォンあるいは携帯電話への転送としては、文章をいくつかのQRコードに分割して、バーコードリーダーで読みとることによっても行える。しかし容量は500文字に限られるし、それも16回のスキャンが必要で、長い文章の転送は無理がある。
↑新旧入力機器のご対面
■ポメラの改善要望
1.取り扱えるデータ量の拡大
2.データ転送システムとしてBluetoothの搭載
1について
ポメラはもともと長い文章を書くというよりも、会議などで素早く立ち上げて、サッとメモするという使い方を想定していた。そのため起動を出来るだけ速くし、それでいて消費電力を小さくするために、扱えるファイルの容量を小さくしてしていた。ところが入力のしやすさから長い文章を書く職業の人の利用が増えた。そこでキングジムはポメラのファイル容量を逐次増やしている。しかし容量がほぼ無限大といえるPCと比べ見劣りすることは否めない。
文章作成時は分割で書き込んで、パソコンで結合するからいいとしても、問題は読み込みである。制作の参照にしようと、SDカードに入っている大きなテキストファイルを開こうとすると、容量が大きすぎて開けないのである。ここはせめて分割して読み込みが出来る機能を付け加えてもらいたい。
2.について
私がもっともDM25で不満を覚えるのは、スマホもしくは携帯電話に転送する方法が貧弱なことだ。前述のQRコードによる転送は、操作性や容量に難点があり、長い文章では現実的でない
そこで筆者はUSBケーブルによる転送を試みた。私の使っているスマホ富士通F02EはUSBホスト機能がある。つまりスマホを親機として、ポメラのメモリを外部ストレージとして利用できるのだ。これならケーブルを持ち歩く手間があるとはいえ、通信機能のあるスマートフォンに転送することで、作成した文章を送ったり、またバックアップできる。
他人のブログの記事ではGALAXYとポメラでは転送の成功例がある。
F02E用USBホスト変換ケーブルを購入し、ポメラとスマホをつないでみる。しかしポメラ側はスマホを認識しているようだが、スマホは全く認識しない。そこでスマホに変換ケーブルだけを差し、USBメモリを挿入してみた。すると、USBストレージとして認識した。コネクタの接触に難点があるようだが、ファイル転送も問題なしだ。しかしUSBを外した瞬間にATOKに問題が出て、事実上スマホはフリーズしてしまう。これでは使いものにならない。
F02Eに問題があるのか、ポメラに問題があるのか、不安定なアンドロイドOSのせいなのかわからないがとにかく転送できない。犯人候補はF02Eだろう。とにかくこのスマホは触っていると異常に熱くなるし、動作は不安定だし、突然アプリは消えるし、指紋認証以外は全くいいところがないスマホだ。
USB転送は今後スマホを買い換えたときに試してみるとして、結局データ転送はQRコードに頼るしかないだろう。スマホにUSB差し込み型カードリーダをつける手があるが、結局それもATOKに不具合がでるに違いない。
こんなときBLUETOOTHがあれば、コードレスで楽に転送出来るのにと思う。DM25の前機種のDM100はこのBLUETOOTHを備えていた。その代わり、折りたたみキーボードを採用せず大型であったし、電池も単3使用となっている。DM25にそれを搭載しなかったのは、おそらくその電源が単4電池なので、電池の寿命が短くなったの嫌ったというのが妥当な理由だろう。けれどもDM100はしばらくは在庫があってそれを掃かすために併売されるので、差別化を図りたいという側面もあるのではないか。
結局、ポメラのデータはMicroSDカードに保管し、スマホの電源を切り、裏蓋を外し、電池を外すという面倒な作業を経て、SDカードの交換をするしか、確実にデータ転送できないことになった。
スマホのように必要なときに電源を供給するようにすれば、単4電池2本でもBLUETOOTHは搭載できるだろう。次のモデルではそうなることを強く希望する。
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