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極東ロシア旅行記その6 [旅行]

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■さらばロシア■
9月23日(水) 晴
 7時15分起床。外はまだ暗い。日本の5時半くらいだ。緯度経度的には日本時間を採用した方がいいくらいだが、より東にあるカムチャッカ半島に合わせるためにこのようにしているのだろう。
 朝食はビュッフェ。卵は別のシートで注文する。しかし必要ないだろう。ニシンの塩漬けが旨い。もっと早くに試すべきであった。フロントでヘアドライヤーを頼む。5分後にハウスキーパーが持ってくるとのこと。本当に5分後に持ってきた。
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↑借りたヘアドライヤー
 シャワーを浴びて頭を洗って今8時40分。財布に残っているルーブルは札が1080P、硬貨が18.60Pとなっている。
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↑シンプルなトイレットペーパホルダー
 8時45分チェックアウト。ロビーで待機。9時前にライトバンで空港へ。3車線の道を北上する。ウラジオストクの空港はここから50キロ離れている。30分後並行していたトロリーバスが途切れていた。ここからは人家はほとんど見当たらない。
 後ろの座席で会話している彼女らの話を、聞いていないような顔をして聞いてた。その中で、「海外旅行は絶対に好みが一緒で気のあった子と行かないとダメ」と言っていた。確かにそれは真理であろう。人も羨むような仲の二人が海外旅行に行って以来、犬猿の仲というのは特に女性でよく聞く話だ。
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↑送迎車の前方
 9時45分ガソリンスタンドが目立つ。人家かほとんどないところでも、必ず一人は道端を歩いている。予定通り10時00分に空港に着いた。はじめオルガさんはソウル行きだと思っていたので、国際線ターミナルに案内された。
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↑ウラジオストク国内線ターミナル
 その後国内線ターミナルに移動した。遅れたおかげでツアー客の膨大なチェックイン数の前に45分待たされることなった。
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↑チェックイン中後ろの長い髪の女性がオルガさん
 またビニール袋を脚にはめてボディーチェック。左側のズボンのふくらみを指摘された。それは日本手ぬぐいだった。
 余ったルーブルで「トムとジェリー」のロシア語版を買った。
 チェーホフ伝を読んでいると、バスに乗り込むよう促された。機体はTY-204-300。機体番号はRA64044。ロシア製の飛行機は初めてである。スタイルは普通でボーイングと何ら変わるところはない。荷物棚に青い線が入っていて、それがかろうじてロシアを感じさせる程度だ。座席は3+3で座席は11E。
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↑ガタガタの滑走路
 12時05分、ガタガタの滑走路を離陸する。機内誌を読む。Fordのノブゴロド工場で生産されるクルマは35万ルーブル以下で買える、などと書いている。英語ならある程度読めるようになった。機内サービスはジュースのみ。オレンジジュースと言ったのに、アを強調しすぎたせいでアップルジュースに聞こえてしまったようだ。
 13時00分、アムール川が見える。窓側にいる石屋川さんに頼んで、写ルンですのシャッターを押してもらう。
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↑眼下にアムール川
 13時06分、ハバロフスク空港に着陸。何とも複雑怪奇なルートである。そのせいで初日と最終日は移動日となってしまった。インチョン空港やチャンギ空港のように豊富な免税店があればそれも結構だが、ロシアの空港は日本の地方空港並みに貧弱な品揃えだ。
 ナターシアさんとまた会う。チョコレートとロシアの来年のカレンダーをくれた。荷物をピックアップして、またボディーチェック。このハバロフスクの待合はウラジオストクよりも免税店の品揃えがマシである。軽食を提供するコーナーもある。私は手荷物検査を突破したころには、石屋川さん達は悠然と食事していた。私はまずは免税品店を見る。ロシアでなくても買えるものが多い。しかし日本人の団体観光客は買わなきゃ損みたいに買っている。世界の空港の免税店の経営は日本人観光客によるものが多いのではなかろうか。とりあえずの品定めをしてから、私も軽食。ロシア語の知らない日本人観光客にうんざりしながらも、私は、軽くロシア語でサラミとササミのサンドとビールを手に入れた。ビールは北京というブランドで、沖縄のオリオンビールを思い起こさせるほどえらく薄かった。新在家さんによると市内で20Pだったミネラルウォーターが60Pもするといって購入を諦めた。これが彼女らと交わした最後の会話である。
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↑サラミとササミのサンドとビール
 さてもう一度免税品を見る。ルーブルの小銭を使ってしまいたい。それにはある程度の金額のものを購入して、小銭の残りをカードで支払うのが有効だ。おいしいメルシーのチョコレートが10ドルで売っている。レジには$1=0.35P、$1=¥100と書かれている。あのメイシーが1000円とは高い気がする。ついでに買うつもりの犬のぬいぐるみが16ドルとは安い。どうもアンバランスで購入を迷っているうちに、15時にバスに乗れとの指示。出発は16時なのに、えらく早い。動きののろい団体客は早めに乗せてしまおうという訳か。実際飛行機には15時15分に乗り込んだものの、機体が動き出したのは15時48分で離陸は16時02分であった。
 座席は23Dで通路側である。隣は夫婦のツアー客。窓際の男性にアムール川鉄橋を撮ってもらった。「写ルンです」を使い切った。
 往路と同じく、日本の団体客がほとんど。中には海外旅行慣れしていない人もいて、その人の言うことがとても面白かった。
 16時45分に飲み物。トマトジュースにした。ここで時計を日本時間に戻す。
 15時20分に機内食が配られる。後ろから3列目の席なので、メインの好みも聞かれることがなく、選択の余地なし。意外に量が多くテーブルの置き場が困った。
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↑最後の機内食
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↑ウラジオストク航空のシートカバー
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↑ウラジオストク航空のウイングレット
 15時50分、トレーを回収。機体が揺れるもまもなく収まる。16時10分霞ヶ浦が見える。16時15分、九十九里浜を右舷に見る。16時25分に着陸。16時40分にスポットに着いた。

■成田到着後■
 17時25分に荷物をピックアップする。結局ルーブル硬貨は記念に1枚だけ残してユニセフに寄付した。彼女らとは何の挨拶もせずに去った。一貫として彼女らは無愛想であった。
 ルーブルの両替は到着カウンターではできず、南ウイングの一番端にある両替所まで行かねばならなかった。偶然予備の財布を開けると、ルーブルが見つかった。併せてそれも両替してもらった。買う方のレートは非常に悪く、1ルーブル=2円50銭でしか買ってくれない。
 預けてあったパソコン等を取り返し、自宅に送る荷物と持って行く荷物に分ける。本日は自宅には帰らず、2日間伊東温泉でのんびりすることにしていた。
 18時48分発の成田エクスプレスで東京へ。携帯電話で楽天トラベルから伊東温泉の旅館を予約。朝食だけのプランにした。伊東温泉がダメなら東京都内で泊まるつもりだった。
 東京で幕の内弁当を買って、20時23発発の名古屋行きこだまで熱海へ。車内清掃で3分前にようやく乗り込めた。自由席車は1両に20人いないくらいだ。
 伊東線に乗り換えて、21時53分伊東着。歩いて7分のところに予約していた「山岸園」があった。どうやら予約は通っていなかったようだが、連休後で空いていたので問題なかった。312号室「丸山」に案内された。窓の外は壁で何も見えない。朝食付きで6800円である。まずは風呂に入り、リラックス。ロシア旅行の記録を書き始めるも、初日すら終わらず挫折。1時30分に寝た。
 結局「山岸園」で2泊した。よくある典型的な中級日本旅館で手入れは行き届いているものの設備は陳腐化し、布団は古くさい。しかし従業員のサービスは悪くなく、外出したら部屋のお茶は替わっているし、おしぼりも置いてくれている。散歩のコースも詳しく教えてくれた。きめ細かいサービスができている。
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↑山岸園部屋
 ジョギングで、昔関西でも「伊東へ来るならハ・ト・ヤ♪」と盛んに宣伝していた「ハトヤホテル」などを巡った。
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↑伊東へ来るならハ・ト・ヤ♪
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↑和朝食
 さて今回の旅行の評価だが、ロシアは行ってよかったと思う。ウラジオストクは展望台からの眺めはよかったものの、渋滞が酷くて辟易としたけど、ハバロフクスはヨーロッパ風の落ち着いた街並みが印象に残った。イルクーツクやモスクワにもいずれは行きたいと思った。海外旅行のあとに日本の温泉旅館で静養するという企画も、日本の良さを再発見できた。
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