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極東ロシア旅行記その5 [旅行]

最初一つ前一つ後最後

■ウラジオストク観光■
9月22日(火) 晴
 あまりに早く寝たので2時00分頃に目が覚めた。3時00分頃起き出してトイレに行く。眠れない客がひっきりなしに廊下を徘徊する。車内のドアに電光掲示板がありそこには気温が表示される。トイレはひとつだけで、表示はロシア語で書いているので、すぐにそれとは全然わからなかった。日本の寝台車のように洗面台はない。トイレにあるのはほとんど手洗いしか利用できない大きさなのでかなり不便だ。連結部は外界と同じなのでごつい扉で閉ざされていて、常に照明が点いている。トイレの反対側は車掌室で湯沸かし器がある。
 ちなみにシベリア鉄道では車両毎に1名車掌がいる。車両の暖房は石炭ストーブによっており、その給炭作業に必要だからである。現在の技術なら機関車から電気を供給すれば、容易に暖房できるのだが、もし真冬のシベリアで機関車が立ち往生すれば、車内の乗客は凍死してしまう。そこで未だに各車両ごとに前時代的な石炭ストーブを置いているわけである。これなら石炭さえあれば凍死することはない。
 一通り検分が終わりベッドに戻る。4時00分頃まで眠れなかった。やがて眠りに落ちて、7時40分、車掌に脚をかかれて目が覚めた。もう列車はウラジオストク郊外を走っている。廊下の窓からは海が見える。トイレの手洗い場で洗面。
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↑ウラジオストク着
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 8時05分ウラジオストク駅到着。茶色の革ジャンを着たオルガさんが迎えに来た。駐車場はクルマでいっぱい。8時15分ホテルに着いた。このプリモーリエというホテルは駅前にあるからですぐに着くわけである。なにやらオルガさんはフロントの係と手続きでもめている。頻繁に携帯電話で連絡している。バウチャーを見ようとしないけどどういう訳か。結局了解が得られたようで、チェックインは12時00分からということで、クロークに荷物を預けて外出することとなる。それを実行して、石屋川さん達は新在家さんの「行くか」という男言葉に促されて外出していった。私は地図を見ながら検討を加え、まずは鷲の巣展望台に行くことにした。駅前からその最寄りまで路面電車がある。ウラジオストクの路面電車はワンマン運転で運賃は7Pと格安だ。降りるときに料金を払う。その時切符を受け取る。切符というより領収証である。クルマの渋滞がひどくて路面電車は思うように進まない。クルマが容赦なく軌道に進入してくる。見るからに邪魔者扱いされているようだ。
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↑ウラジオストクの路面電車
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↑路面電車車内
 クルマといえば、ハバロフスクもウラジオストクも日本の中古車が圧倒的に多い。バスは右側通行だから韓国製の大宇がほとんど。ロシア製は公用車にわずかに認める程度だ。クルマの商用車は、○○商店とか●●温泉とか日本時代そのままのペインティングだし、バスも「海雲臺」とか書いている。海雲臺は韓国釜山郊外の観光地である。だから建物とか人物はヨーロッパなのに、クルマが日本なので、何かパラレルワールドのような趣である。
 適当なところで電車を降りて展望台を目指す。ケーブルカーもあるが歩いていくことにした。鷲の巣展望台は国立極東技術大学の敷地内にある。だから観光客よりも学生の方が圧倒的に多い。展望台への入り口も特に観光客に考慮されているわけでなく、何の表示もなく、およその見当をつけて歩くしかない。朝早いせいか観光客といえるのは男性一人見かけただけだった。
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↑展望台から見る風景
 展望台から見える景色は絶景で、金角湾を一望できる。ロシア海軍有数の軍港も見える。東側は朝日が逆光で邪魔だが、西側は逆によく見える。セルフタイマーで記念撮影。帰りはケーブルカーで降りる。料金は5P。ここでフラッシュメモリーは一杯になって交換した。
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↑ケーブルカー
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↑左=路面電車の切符 右=ケーブルカーの切符

 次にC56潜水艦記念館を見に行く。着いたのは10時30分。料金は100P。この潜水艦どういう軍功があってここにあるのか知りたいが、説明はすべてロシア語であり、さっぱりわからなかった。艦尾側はパネルを中心にした展示物で司令室、魚雷室は当時のままに保管されている。
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  ↑C56潜水艦記念館
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↑潜水艦魚雷室

 次にウラジオストク要塞博物館を目指すことにした。スヴィエトランスカヤ通りを北上してビーチに出た。魚市場の側から博物館に入ろうとしたが、それらしき建物はオリンピックスポーツセンターになっている。あの建物のさらに裏に出なければならない。
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↑ビーチ沿い通り
 脚を引きずるようにして歩き、ようやくたどり着いた。すぐそれとは確信が持てずあたりをウロウロしたが、日本人観光客のバスからぞろぞろ降りてきたのでここだとわかった。要塞内には大砲やらタイプライターやらいろいろ展示されていたが、説明はロシア語のみなので全くわからず。日本人観光客の団体も不満を漏らしていた。ただ日本海海戦でロシアが敗北したことは一切触れられていないことは理解できた。館内にいると突然「ボン」という大きな音が鳴った。正午の時報はここの大砲を鳴らしているのだそうだ。
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↑要塞博物館展示物
 外部展示物の一角に男子用トイレがある。くみ取り式で丸い穴が空いているだけである。トイレといえばウラジオストク市内には仮設トイレによる有料トイレがあちこちに見かける。ハバロフクスにはこれが皆無だった。
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↑スヴィエトランスカヤ通り
13時00分、昼食はスヴィエトランスカヤ通りにあるイズヴーシュカИЗБУШКАに行った。ロシア語のメニューは難解で、当店のスペシャルとおぼしき料理を頼んだ。あとで英語のメニューを持ってきたが、頼んだ料理は野菜が中心でボリュームに欠けた。まあ大食気味だったからこれはありかと得心。しかし追加でケーキを頼んだ。
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↑頼んだ料理
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↑追加したケーキ
 市内はひどい渋滞だ。クルマは全く動かないし、軌道上で衝突事故を起こしている。路面電車は運行を諦めているのかその姿が見えない。私はクルマの渋滞で騒然としているウラジオストクよりハバロフスクの方が魅力を感じる。
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↑渋滞する市内
 14時00分、ホテルに戻って、荷物を取り返してチェックイン。石屋川さん達の荷物はまだある。パスポートは20分後に返ってくるとのこと。335号室。部屋の鍵はカード式で集中管理式だ。まずは最後の洗濯をした。いったんホテルを出るも、荷物を忘れたことに気づき戻る。日陰の辻で女性がバイオリンを弾いている。寄付すればよかった。ウラジオストク駅の向こうにある客船ターミナルにある土産物屋を覗く。食指が動かなかった。
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↑ウラジオストク駅
 フェリーターミナルから対岸にあるルススキイ島に向かうフェリーの時刻を確認。次の便は18時00分に出て21時00分に戻る便だ。これでは船を乗るだけで意味がない。太平洋艦隊司令部近くのアンティックショップでソ連軍のバッチを買う。20Pであった。
 ハバロフスクでもそうだったが、ロシアではゴミ箱が街のあちこちにある。それとたばこを吸っている人が多い。特に女性が目立つ。建物内では吸えないのはもはや世界のお約束で表に出て吸っている。
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↑ウラジオストック中心部
 つい最近までここウラジオストクは外国人立ち入り禁止であった。今はそんなことを感じさせないほど観光客で賑わっている。
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↑グム百貨店
 グム百貨店に行く。ここには石屋川さん達がいた。ここが一番どうやら豊富そうだ。職場のメンバーへのお土産は白樺細工と決めたが、1000円程度ではとても直径5cmほどの小さいのしかない。ハバロフスクでは同じ値段で角形の3倍ほどの大きさのが売られていた。そういうのがないかと、街中の土産物屋物色するが、結局なくてグム百貨店で買った。私は自分用のTシャツを買った。野球帽を買い損ねた。その前にショッピングモール内の文具屋でお土産を入れる紙袋を買った。これは結構かわいくて、たぶん婦人に受けると思われる。
 夕食を予定していたノスタルギーアは石屋川さん達がすでにいたので遠慮し、その近くにあるグートフというドイツ料理レストランにした。観光客よりも地元客に人気がある。確かにビールは旨かった。羊肉のステーキは量が多く、腹一杯になった。勘定にしようと手にサインをするディスチャーをしたが、ウェイトレスが持ってきたのはメニューであった。仕方がないので喉が渇いていることだしアイスクリームを頼んだ。結局ここでの支払いは1400P弱支払った。結局ロシアではクレジットカードを使わなかった。
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↑羊肉のステーキ
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↑アイスクリーム
 近くの食料品店でニシンの塩漬けとウォッカを買って飲もうと思ったが、とても満腹でできそうもなくミネラルウォーターを買うにとどめた。20Pであった。同時に入った夫婦と思われる日本人が紙を見ながら「ダーイチェ バダ パジャールスタ」と言っていた。
 21時15分ホテルに戻る。
 浴槽は欧米の標準より短く、底は蛇口側が浅く、その反対側が15cmほど深くなってる。尻がちょうど落ち込んで、女性が出産しているときのような格好になる。ちょうど女性性器が当たるところが汚れているのが気になる。
 23時30分に寝る。
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