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極東ロシア旅行記その1 [旅行]

これは2009年9月19日から9月23日に管理人が行った、極東ロシア(ハバロフクス及びウラジオストク)旅行記です。
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■5連休でどこ行く■
 2001年祝日法改正により、敬老の日が9月15日から9月第3月曜日に移動した。さらに祝日と祝日の間の日は国民の祝日とする規定により、秋分の日が敬老の日の翌々日となった場合は土曜日曜を含め、5連休という大型連休が出現することになる。
 そして2009年のカレンダーについにその5連休が出現した。私はこの機を逃してはならないと、海外旅行に行くことにした。それも滅多にいけない遠くへ行こう。しかし日本発では旅行業界は商魂逞しく、我々の足元を見たような料金を発表するだろう。
 そこで私は折からのウォン安を利用して、韓国ソウル発からの日本往復便を買ってあった。これはいつでも使えるオープンチケットで、繁忙期でも閑散期でも同一運賃である。本来なら社用などで使うかなり高価な航空券だが、ソウル発だと韓国の物価水準に合わせているので、日本人から見ると安く感じる。ただしソウル発なので、最初の日本からソウルまでは別途片道航空券を用意するか、航空会社に承諾を求めた上で、格安航空券での日本からソウル往復の帰路を放棄するか、または船で韓国に入国しなければならない。私は3月に大阪から船で釜山に入り、韓国の旅行会社で手配したソウル発関西行き全日空往復航空券で帰国したのである。
 9月の大型連休の旅行は、このチケットを利用してソウルに飛び、そこから第三国の目的地に向かう航空券を別途入手して、またソウル発日本行きの航空券を用意して帰国する予定だった。まず目的地として候補に挙がったのはアメリカのサンフランシスコであった。私はユナイテッド航空のマイルを溜めているのでスターアライアンスメンバーの航空会社を選択する必要があった。しかしソウルでの連絡が悪く、実質的に3日しか滞在できないことがわかった。これは時間の無駄の多い経由便の弱みである。次にタイ航空のバンコク経由でヨーロッパを考えたが、同じ理由で却下せざるを得なかった。インド、スリランカといったところは時期早々ということで却下。
 8月中旬、目的地は遠からぬアジア内で選ぶことになり、インドネシアのバリ島に決めた。シンガポール航空利用で往復5万円程度だったと思う。
 しかしインドネシアのガイドブックを読んでも、もうひとつそこに行きたいという気持ちが湧かなかった。自分の求めているものがそこにないような気がした。街歩きするにもビーチで滞在するにも中途半端な気がした。それに島内の公共交通機関は未整備で、気分気ままに動くことは難しそうだった。さらにインドネシアは日本と自動車運転免許に関して相互条約を締結しておらず、レンタカーを借りることはできても、万が一の事故の場合は面倒なことになりそうである。それに運転マナーも悪いらしい。それに外国人を対象としたテロがよく発生していることも頭を過ぎった。自分は単に時間と予算の都合だけでバリ島を選んだだけではなかろうか。
 結局、バリ島は断念した。ソウル発に拘らずに再検討することにした。そこで浮かび上がってきたのは、極東ロシアの旅であった。ロシアは言わずと知れた世界最大の面積を有する国で日本の隣国である。しかし戦後から東西冷戦の長い時代があり、北方領土問題というやっかいな問題を抱えている日本とロシアは互いの交流は限定的であった。実際、ロシアに行くのは簡単ではない。まずロシア政府か公的機関の招待状がないとビザが発行されない。ビザも何月何日にこの都市に滞在するという風に非常に厳格であり、個人でぶらりと行くのでなく、団体ツアーで行った方が合理的だと思われる。私が選択したのは「シベリア鉄道で行くハバロフスク、ウラジオストク5日間の旅」。鉄道好きである私は短区間とはいえシベリア鉄道に乗れるのは嬉しい。私の高校生のころNHKで「シベリア鉄道の旅」という特番をやっていて、ビデオに録画して何度も見た。また鉄道作家宮脇俊三氏の「シベリア鉄道9400キロの旅」も読んだ。鉄道ファンならば一度は乗りたい鉄道であろう。ロシアは特殊な国なのでJTBなどの大手では扱っておらず、ロシア政府の息の掛かった旅行会社を利用することになる。
 ところが意気揚々と申し込んだJICという旅行会社は、キャンセル待ちとの回答だった。もう出発の1ヶ月前だから仕方がないが、もっと早く方針を決めておけばと後悔した。私は諦めずに、別のインツーリスト・ジャパンという旅行会社を検索した。そして「今のところ空席がございます」との返答が来た。ルートは成田空港からウラジオストク航空のチャーター便でウラジオストクへ。ここで乗り換えてハバロフクスへ飛んで2泊。ハバロフクスからウラジオストクまではシベリア鉄道で車中泊。ウラジオストクでは1泊で、ハバロフスク経由で成田に戻る。最初にウラジオストクに泊まり、その後ハバロフスクに行けば時間の無駄はないのだが、何故かこのような不合理なルートとなっている。ちなみに最初に申し込んだ旅行会社は合理的なルートだった。
 現金書留でビザを請求したり、旅行代金を振り込んだりと、結構面倒なやりとりのあと、旅行の要項が送られてきたのは、出発1週間前だった。

1.jpg
ハバロフクス・ウラジオストク5日間フリープラン
旅行代金 171,000円
1人部屋追加料金 12,000円
成田空港施設使用料 2,040円
ビザ取得手数料 5,250円
合計 190,290円
これに和歌山から成田までの交通費が加わる。

●旅行日程
9月18日(金)
和歌山(阪和線特急)新大阪(東海道新幹線)新横浜(横浜京浜東北線)関内
宿泊先:アパホテル横浜関内

9月19日(土)
関内(京浜東北線)横浜(成田エクスプレス)成田空港11:00(ウラジオストク航空XF1762)15:00ウラジオストク
ウラジオストク17:00(ウラジオストク航空XF9221)18:20ハバロフスク

宿泊先:INTOURIST(インツーリスト)
9月20日(日)
ハバロフクス観光
宿泊先:INTOURIST(インツーリスト)

9月21日(月)
ハバロフクス観光
ハバロフスク駅21:00(シベリア鉄道オケアン号)----

9月22日(火)
----8:00ウラジオストク駅
ウラジオストク観光
宿泊先:PRIMORYE(プリモーリエ)

9月23日(水)
ウラジオストク12:00(ウラジオストク航空XF9221)12:00ハバロフスク
ハバロフスク16:00(ウラジオストク航空XF1751)16:15成田空港
成田空港(成田エクスプレス)東京(東海道新幹線)熱海(伊東線)伊東
伊東温泉2泊

9月25日(金)
伊東(伊東線)熱海(東海道新幹線)新大阪(東海道線)大阪(阪和線)和歌山

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