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極東ロシア旅行記その2 [旅行]

最初一つ前一つ後最後

■まずは成田へ■
9月18日(金)晴
 仕事は定時で終え、速攻で17時45分に帰宅。
 18時51分発特急スーパーくろしおで新大阪へ。ここでどうやら日程表を忘れているらしいことに気づく。
 新大阪では大型連休前とあって団体客が多い。またビジネス客も多いので構内はごった返していた。お年寄りの団体も多く、旗を持ったお姉さんが点呼を取っていた。
 新大阪20時07分発のぞみ402号で新横浜へ。携帯メールで家人と連絡を取り、日程表をホテルにFAXしてもらう。うまくやってくれたようだ。それにしても迂闊だった。
 定刻新横浜着。横浜線も京浜東北線も雑然とした中でもさすが首都圏で活気がある。
 関内に着いた。出口を間違えて遠回りしつつも、23時00分過ぎに「アパホテル横浜関内」に着いた。北口の方が近かった。
 FAXが届いていないことに憤慨しかけたが、別の係が預かっていた。家人は19日宿泊と送り状に書いていたのがまずかったようだ。
 コンビニへ買い出しに出かけ、23時50分にホテルに戻る。ここの大浴場は0時に閉まる。少々早すぎである。
 0時45分に寝る。

 翌9月19日は5時40分起床。
 予定より9分早い6時22分発の京浜東北線に乗る。横浜から「エアポート成田」に乗り換え。これに乗って行けば8時30分に成田空港に着くのだが、私は東京からの成田エクスプレスの特急券を購入済みだ。さすがに特急で15分早い、8時15分に成田空港に着く。
 乗ってからのことは覚えていないのだが、おそらく前日からの仕事の疲れ、飲酒、睡眠不足などで居眠りしていたに違いない。
 成田空港定刻着。
 南ウイングの到着口で日本に置いていく荷物を預ける。置いていくのはロシアでは不要なJRの乗車券や携帯電話の充電器やパソコンなどである。パソコンを持って行かないのは盗難を恐れてのことである。料金は後払いである。
 南ウイング端のウラジオストク航空チェックインカウンターで8時30分に早くもチェックイン。窓際席を得た。今回のロシア旅行の主催者は、インツーリストジャパンで9時00分にチェックインカウンターに集合とあるが、それらしき担当者は見あたらない。
 1万円分をルーブルに両替。長い列ができていた。レートは1ルーブル=3.51円である。両替をやって時間をつぶしても、担当者は現れない。はじめに申し込んだJICはいるのだが。もう知らん。どうにでもなれ。9時30分に諦めて、手荷物検査を経て出国。
 ロビーでスターバックコーヒーを飲む。今回はチャーター便である。チャーター便はいわば貸し切りバスのようなもので、基本的に団体専用で、一般客はその空きを利用している。ウラジオストク航空は普段成田に乗り入れておらず、当然ボーディングブリッジの使用は許されず、エプロンに止まった飛行機までランプウエイバスで移動し、タラップで乗り込むことになる。しかもチェックインは第1ターミナルの南ウイングなのに、飛行機は第2ターミナルの端に停まっている。飽くまで臨時便なのである。殺風景な待合室で待つこと小一時間。
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↑殺風景な待合室

■ウラジオストク航空■
 さてランプウエイバスに乗り込み、10時55分に機内に搭乗。ウラジオストク航空は初めて。機材はエアバスA340である。私はエアシックバッグを蒐集しているのだが、会社ロゴのない真っ白な物でこれは貰って帰る気をなくした。
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↑搭乗開始

 飛行機は11時15分に動き出し、11時40分に離陸した。
 隣の人は別のツアーに参加している男性で私より10歳ほど若い。客室乗務員がガイドブックに載っていないアンケート用紙を配る。隣の男曰く、おそらくこれは日本政府がやっていることだろうと言っていた。彼はロシア語がえらく達者でいろいろ乗務員に質問していた。
 日本列島を横断し、12時40分に機内食。どうやらロシアではサーモンと黒パンが旨いらしい。機内食だけで判断するのは早計ではあるけれども。
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↑最初の機内食
 日本時間13時00分、ロシア沿海州が見える。いよいよ来たのだ。ロシアに。

↑ウラジオストク空港に着陸

 ここから現地時間で時差を夏時間込みで+2時間に修正する。15時44分にウラジオストク空港に着陸。滑走路はコンクリートむき出しでガタガタである。滑走路からターミナルまで相当な距離の地上走行である。
 隣の男性から、ターミナルビルの撮影を依頼される。窓越しの逆光できれいな写真が撮れなかった。彼は検問を恐れていた。
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↑ウラジオストク空港ターミナルビル

 タラップに降りてバスに乗るが、50mほど移動してすぐに停まった。こんな距離なら歩いた方が早いが、その意図は何だろう。前述した宮脇俊三氏の「シベリア鉄道9400キロの旅」にも船でウラジオストク近傍の商港ナホトカに着いたところで以下のような記述がある。
 20分ほど待たされて、ようやくバスが動き出した。どこへ行くのかと思っていると、左へカーブして、あの「土曜日は賃金なしで働こう」の大段幕を掲げた建物の裏側に回ると、そこで停車し、ドアが開いた。係員が、ここで降りろという手つきをする。
 走行距離にして四,五〇メートル、歩いても一分とはかからないだろう。こんな短区間運転のバスに乗ったことはない。


■はじめてのロシア■
 ロシアに入国。荷物はいったんウラジオストクで降ろされる。到着ロビーでサルダータヴァ・オールガSOLDATOVA OLGAさんが待っていた。ここでこのツアーの同行者を知ることになる。女性2人組で石屋川さんと新在家さん。東京の在住だそうだ。国内線ターミナルへ移動。
 ロシアの手荷物検査は結構厳重で、靴は脱がされ、青いビニールを足にかぶせて金属探知機を通る。ベルトも外させられた。「写ルンです」と三脚が引っかかった。待合ロビーには本屋と小さな土産物店のみ。何故か日本の物を扱った土産物店が別にある。飲み物は自販機のみ。大きな液晶テレビが2つ。まるで日本の地方空港のようである。
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↑ウラジオストク航空機
 16時30分搭乗、17時00分出発のはずだが、搭乗が始まったのは17時10分。このあたりはロシアである。乗った飛行機はさっきと同じA320であった。それならなぜ荷物をいったん下ろすのだろう。その意図は何だろう。考えてみると、この飛行機は普段はハバロフスクとウラジオストクを運行している国内線ではないだろうか。その空き時間を利用して成田へのチャーター便として利用しているのでないか。
 今度は通路側で景色は望めない。3人同時にチェックインしたはずだが、新在家さんの搭乗券が何故か別のツアー客と思われる山本さんになっていて、再度手続きをし直したために、席はとびとびになった。機体が動き出したのは17時40分。

 19時00分前にハバロフスク空港に着陸。外はまだ明るい。荷物がなかなか出てこない。かれこれ20分は待っただろう。やっと出てきたと思ったら、出口で係員がタグの照合をしている。私はタグをゴミ箱に捨ててしまったので慌てて拾い上げた。タグの半券は3人分が私のエアチケットに貼り付けられていて、ワタクシご一行様になっていた。
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↑ハバロフスク空港

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↑荷物受け取り場

 クラフチェンコ・エカテリーナKRAVCHENKO EKATERINAさんがお出迎え。ミニバンでホテルに移動。ハバロフスクの宿泊はインツーリストホテルで、エカテリーナさんによると、1977年の建設でハバロフスクでは古い方だそうだ。
 19時50分ホテルに到着。パスポートをホテルに預ける。ロシアでは外国人は滞在証明が必要で、ホテルがそれを代行することになっている。明日の朝には用意できているという。面倒なので今晩の外出は控えるべきだろう。
 724号室。ロシアの古いホテルは各階に鍵番がいて、宿泊カードを示すことにより、鍵を渡される。ドアの鍵は2回右に回す変わったタイプで、しかも内側も鍵で回して掛ける。このタイプは未経験だ。
 窓からはアムール川が見えて、ちょうど夕日が沈むところであった。ただし窓の網戸は外せず眺めは悪い。部屋は日本でいうとリーガロイヤルホテルを古くしたような感じ。洗面台の栓がないのや、時計がなかったり、あっても壊れているのは、海外では普通なので驚かなかった。
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↑アムール川に沈む夕陽

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↑ホテル室内
 着替えは3泊分しか用意していなかったので、今着ているシャツを洗濯した。風呂に入る。お湯の出が悪いがこれは仕方がない。欧米の浴槽の常で底が浅くて長い。湯もぬるいので、いつまでたっても身体が温まらない。
 ルーブルは2800Pしかないので、ロビーにあるATMで5000Pキャッシングした。もう外は暗く、近場にレストランを探すのも面倒なので、21時00分、ホテルのレストランで食事した。手前には同行の女性がいる。私はステージ左横の8人掛けのテーブルに一人だけ案内された。ステージ右横にはバーらしきものがあり、コスプレ衣装を着た人達が騒いでいた。ロシアでも「オタク文化」が盛況らしい。メニューは英語が併記されているものの、ウエイトレスが英語を解さないので、指差すしかなかった。何しろワインと英語で言ってもわからず、会話集の写真で示さねばならなかった。食事はワインとスープとサーモンステーキ。そして黒パンである。
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↑スープ
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↑サーモンステーキ
 ちょうどバンドの演奏が始まって、数人の男女が踊りまくっている。懐かしいバナナラマのヴィーナスが演奏されていた。ムードのあるスローテンポの曲よりアップテンポが多い。これはロシアに入ったレストランのBGMがすべてそうだった。これがロシア人の好みなのかもしれない。もの悲しいロシア民謡や厳しい寒さから陰気な印象のあるロシア人だが、意外に陽気なのかもしれないと思った。
 部屋に戻りテレビを見る。NHKワールドが映る。音声は英語だが、何とか理解できる。相撲の結果もしっかり報道される。しこ名はローマ字なのは当然として、勝ちを白丸、負けを黒丸で表現するのは日本人独特なので、勝ちを金色、負けを銀色で表示している。
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↑NHKワールド大相撲結果
 22時00分頃まで電話が断続的に鳴った。ロシア名物の夜鷹だろうか。0時00分頃寝る。
最初一つ前一つ後最後

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