自民党圧勝 [政治・経済]
公明党と合わせれば、衆議院の実に3分の2議席を占めるという圧倒的勝利を得た自由民主党。ポイントを「郵政民営化」一点に絞り、有権者に明確な印象を与えた小泉総理に対して、民主党は「年金」に焦点を絞りながらも、郵政民営化の対案を出すのが遅れ、有権者に不明瞭な印象を与えました。都市部の浮動票を吸収できないのでは大敗北も当然です。はっきりいって民主党岡田代表を中心とする執行部の作戦が失敗したとしかいいようがありません。
参議院では自民党単独で過半数を占めていないので、公明党との連立関係は当面続くことになります。けれども、この衆議院選挙で議席を減らした公明党には不満があるのではないでしょうか。それに自民党と公明党が政策面で完全に一致しているわけではありません。
仮に何らかの方法で公明党を野党に組み込むことができれば、一気に民主党は主導権を握れることになります。政界の寝業師「小沢氏」ならそれくらいのことを考えていると思うのですが。
個人的には自民党の大勝により、政官の力関係が逆転し、役人天国を解消できれば、それは結構なことだと思います。しかし自民党議員には役人出身者が少なくありません。そんな人が役人の権限を低下させるような法案に賛成するとは思えません。
結局、日本の官僚帝国はこの国が存続する限り続くことになりそうです。
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