私は如何にしてクルマに乗るのをやめてバイクに乗るようになったか~冬の寒さに勝つ~ [バイク]
いうまでもなく冬のバイク乗りは寒さとの戦いとなる。長年自転車通勤していた筆者は、その寒さで手が凍え、手が荒れ、しょっちゅう指先はひび割れを起こしていた。バイクは自転車と比べはるかに高速で、指先に襲いかかる走行風で凍傷になることもあり得た。また自転車と違って身体を動かさないので、身体の防寒も考えないといけない。
まずは防寒に関してはウィンドシールド、すなわち風防を取り付けることにした。筆者が選んだのは、スズキの純正でもなく、比較的選ばれているパーツ屋さんのでもなく、台湾製のこれである。このスズキアドレスは台湾製なので、こういうパーツ屋が存在するのである。
身体に当たる風を減らせば、体感温度が下がるのは自明の理である。見栄えよりも実用性を重視し、かなり大きな風防を取り付けた。意外だったのは、空気抵抗を減らす効果があること。夏場は暑いだろうと思って、風防を取り外してみたら、風を身体にまともに受けて疲れることがわかった。風防は空気の流れをよくする一種のエアロパーツ的な効果もあるのだろう。また虫除けにもなるので、風防は年中つけたままにすることにした。こうなれば冬における風防の効果は書くまでもないだろう。欠点があるとすれば、左横から風を受けると、風防がヨットの帆のような効果が生じ、反対車線に飛び出しそうになることと、やはり格好がよくないことだろう。
さて本題の手が凍えないようにしなければいけない。ハンドルカバーはオジン臭いとまずは却下。風よけのナックルバイザーの取り付けを考えた。しかしこれはすぐに駄目だとわかった。つまり家の駐輪スペースが狭いので、バイザーを付けると壁に当たってしまうのだった。そこで初っ端から否定したハンドルカバー購入に傾いた。オジン臭いと欠点は筆者自身がオジンであるから問題ないということで解決した。
ハンドルカバーはブランドやデザイン、防水性により価格に幅がある。筆者が買ったのは以下の製品である。スーパーカブに取り付ければマッチしそうな、見るからにオジンなデザインだが、実用性を重視した。注意書きには「防水性はない」とのことだが、少しぐらいの雨なら問題はない。
実際に使ってみると、効果抜群だった。転倒時の安全を考慮すると、バイクに素手で乗るのは推奨されないが、素手でも十分暖かい。素手の方がスマートフォンを使いやすいということもある。ハンドルカバーの威力に感服した筆者であった。
ところが1月のえべっさんが過ぎて寒さに佳境に入るとハンドルカバーだけでは手がかじかんできた。防寒手袋をはめても改善されなかった。次の一手が必要になったのだ。
まずはグリップヒーターだ。グリップにヒーターを仕込んだ代物でバイクによってはメーカー純正品が存在する。このアドレスにも上級車にその設定がある。筆者はグリップヒータ付きのPCXに試乗したことがあり、効果は確認済みだ。
しかしこのグリップヒーターは取り付けが面倒なのだ。特にグリップが回転するアクセル側は特にそうだ。自分ならできないことはないが、もたもたしているうちに冬が終わってしまう可能性があった。
グリップの回りに巻くヒーターもあるようだが、通販の口コミを見ると「おもちゃみたいなものだ」などと辛辣なことが書かれていた。
そこでヒーター付きのハンドルカバーを購入することにした。手を温めるにはグリップヒーターよりも理想的だ。つまりグリップヒータは分厚い掌しか暖められないのに対して、ヒータ付きハンドルカバーならば、直接触れるのは皮が薄い手の甲だし、下のヒーターによってカバー内全体が暖められるからだ。
そうと決めたからには通販サイトで購入した。9980円だった。
↑購入サイト
↑梱包箱("Ride till die"="死ぬまで乗れ"って・・・)
↑商品の中身
このハンドルカバーを利用するには、ヒーターへ電源を供給しなければならない。大電流を要するヒーターはバッテリーから直結し、イグニッションキーをオフにしたら電源が切れるようにしなければならない。そのためリレーも購入した。
早速取り付けてみよう。筆者はUSBコネクタを付けたことがあるので、その技術を応用した。そのUSBコネクタはイグニッションと連動させているので、これをリレーのスイッチし、電源はバッテリーから直接取り入れた。バッテリーターミナルは狭くケーブルでパンパンになったが何とか収まった。
↑まずは前のパネルを外す
↑呼び線(銅線)でバッテリーにヒーターの電源を引き込む
↑狭いが何とか収まった
↑購入したリレー
↑リレーの説明書にしたがって配線する
↑リレーはここに固定
↑作動実験(赤LEDが点灯)
↑ハンドルカバーに接続するコネクタ
ヒーターの電源と強弱コントローラはメーターの前のマウントバーに取り付けた。
ハンドルカバーは大きく見栄えも悪い。確実に取り付けるにはハンドルのエンド部とネジ止めするのだが、このアドレスにはそのネジがないため、単に紐で取り付けられるだけだ。このあたりは将来改良を要するだろう。
↑取り付け後
使用してみると、ヒーターの威力を見せつけられた。まるでコタツに入っているような感じで、手袋をするよりも、素手の方がよく暖めるようだ。ただヒーターの強弱は5段階で変えられるのだが、どうやらどこの位置でも最強らしかった。つまり温度調節ができないのだ。あえて調節するには自分で適当にオンオフするしかない。このあたりは中国製だと感じてしまう。もしかすると現在同製品を販売していないのはその欠陥が指摘されたのかもしれない。
ところで、先に買ったヒーターのないハンドルカバーはどうしたかというとまだ使っているのである。ヒーター付きは威力は十分だが、図体も大きく、風雨にさらされることで寿命が低下する。だからヒーター付きは厳冬期に限定し、それ以外はノーマルハンドルカバーを取り付けることにしたのだ。
装着カレンダーは以下のような感じだ。
1月中旬(ヒーター付き)3月中旬(ヒーターなし)5月上旬(ハンドルカバーなし)9月中旬(ヒーターなし)
何はともあれウィンドシールドとヒーター付きハンドルカバーで冬の寒さを乗り切った。格好さえいとわなければ、これが最強の「冬の寒さに勝つ」方法だと思う。
まずは防寒に関してはウィンドシールド、すなわち風防を取り付けることにした。筆者が選んだのは、スズキの純正でもなく、比較的選ばれているパーツ屋さんのでもなく、台湾製のこれである。このスズキアドレスは台湾製なので、こういうパーツ屋が存在するのである。
身体に当たる風を減らせば、体感温度が下がるのは自明の理である。見栄えよりも実用性を重視し、かなり大きな風防を取り付けた。意外だったのは、空気抵抗を減らす効果があること。夏場は暑いだろうと思って、風防を取り外してみたら、風を身体にまともに受けて疲れることがわかった。風防は空気の流れをよくする一種のエアロパーツ的な効果もあるのだろう。また虫除けにもなるので、風防は年中つけたままにすることにした。こうなれば冬における風防の効果は書くまでもないだろう。欠点があるとすれば、左横から風を受けると、風防がヨットの帆のような効果が生じ、反対車線に飛び出しそうになることと、やはり格好がよくないことだろう。
さて本題の手が凍えないようにしなければいけない。ハンドルカバーはオジン臭いとまずは却下。風よけのナックルバイザーの取り付けを考えた。しかしこれはすぐに駄目だとわかった。つまり家の駐輪スペースが狭いので、バイザーを付けると壁に当たってしまうのだった。そこで初っ端から否定したハンドルカバー購入に傾いた。オジン臭いと欠点は筆者自身がオジンであるから問題ないということで解決した。
ハンドルカバーはブランドやデザイン、防水性により価格に幅がある。筆者が買ったのは以下の製品である。スーパーカブに取り付ければマッチしそうな、見るからにオジンなデザインだが、実用性を重視した。注意書きには「防水性はない」とのことだが、少しぐらいの雨なら問題はない。
実際に使ってみると、効果抜群だった。転倒時の安全を考慮すると、バイクに素手で乗るのは推奨されないが、素手でも十分暖かい。素手の方がスマートフォンを使いやすいということもある。ハンドルカバーの威力に感服した筆者であった。
ところが1月のえべっさんが過ぎて寒さに佳境に入るとハンドルカバーだけでは手がかじかんできた。防寒手袋をはめても改善されなかった。次の一手が必要になったのだ。
まずはグリップヒーターだ。グリップにヒーターを仕込んだ代物でバイクによってはメーカー純正品が存在する。このアドレスにも上級車にその設定がある。筆者はグリップヒータ付きのPCXに試乗したことがあり、効果は確認済みだ。
しかしこのグリップヒーターは取り付けが面倒なのだ。特にグリップが回転するアクセル側は特にそうだ。自分ならできないことはないが、もたもたしているうちに冬が終わってしまう可能性があった。
グリップの回りに巻くヒーターもあるようだが、通販の口コミを見ると「おもちゃみたいなものだ」などと辛辣なことが書かれていた。
そこでヒーター付きのハンドルカバーを購入することにした。手を温めるにはグリップヒーターよりも理想的だ。つまりグリップヒータは分厚い掌しか暖められないのに対して、ヒータ付きハンドルカバーならば、直接触れるのは皮が薄い手の甲だし、下のヒーターによってカバー内全体が暖められるからだ。
そうと決めたからには通販サイトで購入した。9980円だった。
↑購入サイト
↑梱包箱("Ride till die"="死ぬまで乗れ"って・・・)
↑商品の中身
このハンドルカバーを利用するには、ヒーターへ電源を供給しなければならない。大電流を要するヒーターはバッテリーから直結し、イグニッションキーをオフにしたら電源が切れるようにしなければならない。そのためリレーも購入した。
早速取り付けてみよう。筆者はUSBコネクタを付けたことがあるので、その技術を応用した。そのUSBコネクタはイグニッションと連動させているので、これをリレーのスイッチし、電源はバッテリーから直接取り入れた。バッテリーターミナルは狭くケーブルでパンパンになったが何とか収まった。
↑まずは前のパネルを外す
↑呼び線(銅線)でバッテリーにヒーターの電源を引き込む
↑狭いが何とか収まった
↑購入したリレー
↑リレーの説明書にしたがって配線する
↑リレーはここに固定
↑作動実験(赤LEDが点灯)
↑ハンドルカバーに接続するコネクタ
ヒーターの電源と強弱コントローラはメーターの前のマウントバーに取り付けた。
ハンドルカバーは大きく見栄えも悪い。確実に取り付けるにはハンドルのエンド部とネジ止めするのだが、このアドレスにはそのネジがないため、単に紐で取り付けられるだけだ。このあたりは将来改良を要するだろう。
↑取り付け後
使用してみると、ヒーターの威力を見せつけられた。まるでコタツに入っているような感じで、手袋をするよりも、素手の方がよく暖めるようだ。ただヒーターの強弱は5段階で変えられるのだが、どうやらどこの位置でも最強らしかった。つまり温度調節ができないのだ。あえて調節するには自分で適当にオンオフするしかない。このあたりは中国製だと感じてしまう。もしかすると現在同製品を販売していないのはその欠陥が指摘されたのかもしれない。
ところで、先に買ったヒーターのないハンドルカバーはどうしたかというとまだ使っているのである。ヒーター付きは威力は十分だが、図体も大きく、風雨にさらされることで寿命が低下する。だからヒーター付きは厳冬期に限定し、それ以外はノーマルハンドルカバーを取り付けることにしたのだ。
装着カレンダーは以下のような感じだ。
1月中旬(ヒーター付き)3月中旬(ヒーターなし)5月上旬(ハンドルカバーなし)9月中旬(ヒーターなし)
何はともあれウィンドシールドとヒーター付きハンドルカバーで冬の寒さを乗り切った。格好さえいとわなければ、これが最強の「冬の寒さに勝つ」方法だと思う。
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