私は如何にしてクルマに乗るのをやめてバイクに乗るようになったか~バイク盗難対策~ [バイク]
折りたたみ式のミラーに交換してまで、自宅の駐輪スペースにバイクを停めることに拘っていた筆者だが、結局そこには停めないことにした。理由は狭い、面倒くさい、雨に濡れるという点である。狭いのには正直閉口した。たとえミラーを畳んでいても、垂直に下りる樋を避けながらハンドルを切るのは至難の業であった。またアドレスの飛び出たマフラーカバーを、駐輪スペースの前に停めているクルマに擦らずに、バイクを押して進むのは並大抵でなかった。駐輪スペースには屋根がないので、カバーを掛けるのは仕方がないとしても、雨の日にその作業をするのは鬱陶しいことであった。
自宅の敷地にバイクを置いた方が、目配せできるので、安全性も高く捨てがたいのだが、前述の理由により、バイクの常用置き場として適さないと考えた。
そこで、バイクは借りているガレージの後ろに停めることにした。実は自宅のクルマは父親のものであって、筆者のクルマは自宅から少し離れた屋根付きガレージに停めているのだった。クルマの後ろにはバイクを置けるスペースがあるので、それを利用しようというわけだ。好都合なことに筆者のガレージは一番奥にあり、クルマの後ろはブロック塀。道路からクルマの後ろに停めたバイクは見えにくい位置にある。また筆者の隣の区画はここ数年借りてが現れておらず、クルマをいちいち移動させることなくバイクの出し入れが可能だ。
↑クルマの後ろに黒いカバーを掛けたバイクがある
ここに置くことに決めたのはいいが、問題点があった。それは盗難対策である。何しろ自宅からは離れており、盗難が実行されれば、これを阻止するのはきわめて困難だろう。筆者は以下の盗難対策を採用した。
1.防犯アラームの取り付け
2.黒いカバーで覆う
3.頑丈な鎖で車庫の屋根の支柱につなぐ
4.前にあるクルマとの隙間を詰める
5.番犬を活用する
1.防犯アラームの取り付け
実はこのアドレスV125Sには防犯アラームが標準装備されている。ハンドルをロックすると自動的に作動し、定められた時間内に連続したバイクが揺れるような衝撃を関知すると、クラクションのような大きな音が鳴るという。バッテリー保護のため10日間経過するとアラームが停止する。
ありがたい装備だが、効果は限定的だろう。というのはこのアラームはバッテリーを外すと作動しないと思われるからだ。アラーム自身にバックアップ電池がない限りそうなるだろう。バイクのバッテリーを外すのはとても簡単で、アドレスの場合、足置きスペースの下にバッテリーがあり、六角レンチで点検蓋を開ければ、バッテリーが露出する。アラームを無効にするのは簡単で、盗難を試みる者ならば、こんなのは承知の事実だろう。まあメーカーもこんなザルみたいなアラームを搭載するとは思えないので、もしかするとバッテリーを外してもアラームが鳴るのかもしれないが、実際やってみないので不明だ。いずれにせよ「無いよりはまし」程度に思っている。
2.黒いカバーで覆う
バイクを常に人目に晒しておくのと、カバーを掛けて見えにくくするのとを比べれば、カバーを掛けた方が、盗難の可能性が下がるのは間違いないだろう。
バイクを晒しておくと、「ここにいいバイクがある。人目のつかない時に盗んでやろうか。」と窃盗者に強い動機を与えることになる。カバーを掛けてあれば、それを捲ろうとしない限り、どんなバイクかわからない。窃盗者にとっては、いつバイクの所有者が現れるかわからないのに、そんな行動を取るだけでも危険を伴う。それなら他にいくらでもあるカバーを掛けていないバイクを狙った方が楽だ。また盗む気持ちがなくても、悪戯をしようとする者もカバーがあれば、それをためらうだろう。
さらにカバーを闇に溶け込む黒色にすることにより、防犯効果がさらに高まる。実際、黒色のカバーを掛けて道路側から見ても、バイクがあるらしいことすらわからなかった。
買ったカバーは以下の商品だ。
このカバーは下の方に穴が開いており、チェーンをカバーとバイクのタイヤに通すことにより、風による飛散防止と防犯効果を高めることができる。
しかしこのカバーは前輪側のチェーン穴は赤いのだが、後輪は黒で、夜間において、チェーンを通す作業が難儀であった。筆者の置き方では、後輪にチェーンを掛ける方が効率がいいので、目印をつけることにした。これについては後日述べることとする。
取り外した、カバーはクルマのトランクに収容する。筆者が借りている車庫は老朽化が進んでおり、バイクを停める後ろの屋根は穴があいていて、雨が容赦なく降り込む。雨を防ぐという意味からもカバーが必要である。
3.頑丈な鎖で車庫の屋根の支柱につなぐ
バイクは自転車ほどではないにせよ、小型軽量であり、大人2人いればバイクを担いで、軽トラックに乗せることが可能だ。クルマと比べ遙かに簡単に盗むことができる。それを阻止するには、バイクを固定された柱などに鎖でつなぐことである。俗にこれを「地球ロック」という。もちろん金切り鋏で簡単に切れるような鎖では意味が無いし、金鋸で簡単に切断できるような支柱に固定しても、あまり意味がないだろう。
筆者が買ったのは、直径12mmの堅牢な鎖だ。これを車庫の屋根の支柱と後輪タイヤをつなげば、あまりの面倒臭さに、泥棒も「もっと簡単に盗めるバイクにしよう」と退散するだろう。それにアドレスはその努力に見合ったバイクではないと思う。鍵はピッキングに強い6シリンダーキー採用している。
重量は8kgもあってあまりに重いので、ツーリングに持って行くことはできないけれど、常置に使うのであれば問題ないだろう。
↑カバーと鎖
↑地球ロック
3ヶ月ほど使っての感想だが、水に浸されることもある地面においているせいもあってか、鍵の回りが悪くなりはじめた。一応鍵穴にはゴムキャップがあるのだが、浅いので機能的には十分でないようだ。
4.前にあるクルマとの隙間を詰める
バイクはクルマの後ろに置くことは既に述べたが、その際、バイクをできるだけ後ろの壁に寄せ、クルマをバイクに接触するくらいにすれば、クルマを動かせない限り、身体をいれることができないので盗難防止になる。ただし、自分自身がバイクを使うたびにクルマを前に出さないといけないので、手間が掛かるのが難点だ。実はこれは最初の1回目にやっただけで、面倒くさくなってその後はやらなくなった。しかし、長期間クルマもバイクも使わないとわかっているのであれば、こうすることで安全性は高まるだろう。
5.番犬を活用する
筆者が借りている車庫を見下ろすようにベランダがある。そこには紀州犬が飼われており、時々顔出ししている。このベランダはもちろん筆者の自身の家ではないし、知り合いの家でもない。その番犬は全くの赤の他人の飼い犬だ。しかし窃盗に対する監視の位置としては最適だ。窃盗犯はまさかここに犬がいるとは思っていない。人間の目の視野は上向きは20度ほどしかないため、案外見落とすものである。忍者の「タヌキ隠れの術」というのがあるが、これは単に木の上に登って隠れることである。タヌキは木に登れることは意外と知られていない。まさかタヌキが木の上にいるとは思っていない。つまり上への目線は見にくいのである。
その紀州犬にはアイコンタクトで「泥棒が来たら吠えてくれよ」と頼んだものの、こちらの一方的な要求なので約束は履行されないかもしれない。しかし犬は普段見かけない人間が近づき、人間が犬に気づいて冷や汗を出すと、その汗の臭いを察知して、「これは怪しい」と「ワンワン」吠えるものである。あまりうるさいと窃盗犯は撤退するだろう。筆者は勝手にそうなることを期待している。
↑犬が車庫を見下ろす
↑勝手に監視役にされた紀州犬
常置場所での盗難対策はこれでいいとして、出先でどうするかは課題が残る。ハンドルロックだけでは不十分なのは明らかだが、「地球ロック」をするために重い鎖をバイクに載せるのも莫迦げている。
効果は限定的だが、ここはU字ロックに頼ることにする。幸いアドレスにはシートの下にU字ロックの置き場がある。U字ロックは屋外の土に晒されるので汚れやすく、メットインやリアボックスの中に入れると、他の中身が汚れてしまうので、これは便利である。
U字ロックは後輪または前輪に巻いておくだけなので、そのままバイクを運ばれてしまうと盗難効果がない。そうでなくても道具があれば、あの程度の金属棒は切断されてしまうだろう。大きいのは何度も述べているように「面倒くさそうだ」と思わせる心理的効果だろう。筆者は心理的効果を考慮して、U字ロックは目立つ黄色にした。
またロックを目立たない黒にした場合、本人がU字ロックをしたことを忘れてしまい、そのままバイクを発車させてしまう危険がある。黄色であれば、真夜中でも目立つので、そうしたつまらないミスを防ぐ効果を期待できる。
↑U字ロック
↑バイクの取り付け位置
↑後輪への固定例
自宅の敷地にバイクを置いた方が、目配せできるので、安全性も高く捨てがたいのだが、前述の理由により、バイクの常用置き場として適さないと考えた。
そこで、バイクは借りているガレージの後ろに停めることにした。実は自宅のクルマは父親のものであって、筆者のクルマは自宅から少し離れた屋根付きガレージに停めているのだった。クルマの後ろにはバイクを置けるスペースがあるので、それを利用しようというわけだ。好都合なことに筆者のガレージは一番奥にあり、クルマの後ろはブロック塀。道路からクルマの後ろに停めたバイクは見えにくい位置にある。また筆者の隣の区画はここ数年借りてが現れておらず、クルマをいちいち移動させることなくバイクの出し入れが可能だ。
↑クルマの後ろに黒いカバーを掛けたバイクがある
ここに置くことに決めたのはいいが、問題点があった。それは盗難対策である。何しろ自宅からは離れており、盗難が実行されれば、これを阻止するのはきわめて困難だろう。筆者は以下の盗難対策を採用した。
1.防犯アラームの取り付け
2.黒いカバーで覆う
3.頑丈な鎖で車庫の屋根の支柱につなぐ
4.前にあるクルマとの隙間を詰める
5.番犬を活用する
1.防犯アラームの取り付け
実はこのアドレスV125Sには防犯アラームが標準装備されている。ハンドルをロックすると自動的に作動し、定められた時間内に連続したバイクが揺れるような衝撃を関知すると、クラクションのような大きな音が鳴るという。バッテリー保護のため10日間経過するとアラームが停止する。
ありがたい装備だが、効果は限定的だろう。というのはこのアラームはバッテリーを外すと作動しないと思われるからだ。アラーム自身にバックアップ電池がない限りそうなるだろう。バイクのバッテリーを外すのはとても簡単で、アドレスの場合、足置きスペースの下にバッテリーがあり、六角レンチで点検蓋を開ければ、バッテリーが露出する。アラームを無効にするのは簡単で、盗難を試みる者ならば、こんなのは承知の事実だろう。まあメーカーもこんなザルみたいなアラームを搭載するとは思えないので、もしかするとバッテリーを外してもアラームが鳴るのかもしれないが、実際やってみないので不明だ。いずれにせよ「無いよりはまし」程度に思っている。
2.黒いカバーで覆う
バイクを常に人目に晒しておくのと、カバーを掛けて見えにくくするのとを比べれば、カバーを掛けた方が、盗難の可能性が下がるのは間違いないだろう。
バイクを晒しておくと、「ここにいいバイクがある。人目のつかない時に盗んでやろうか。」と窃盗者に強い動機を与えることになる。カバーを掛けてあれば、それを捲ろうとしない限り、どんなバイクかわからない。窃盗者にとっては、いつバイクの所有者が現れるかわからないのに、そんな行動を取るだけでも危険を伴う。それなら他にいくらでもあるカバーを掛けていないバイクを狙った方が楽だ。また盗む気持ちがなくても、悪戯をしようとする者もカバーがあれば、それをためらうだろう。
さらにカバーを闇に溶け込む黒色にすることにより、防犯効果がさらに高まる。実際、黒色のカバーを掛けて道路側から見ても、バイクがあるらしいことすらわからなかった。
買ったカバーは以下の商品だ。
このカバーは下の方に穴が開いており、チェーンをカバーとバイクのタイヤに通すことにより、風による飛散防止と防犯効果を高めることができる。
しかしこのカバーは前輪側のチェーン穴は赤いのだが、後輪は黒で、夜間において、チェーンを通す作業が難儀であった。筆者の置き方では、後輪にチェーンを掛ける方が効率がいいので、目印をつけることにした。これについては後日述べることとする。
取り外した、カバーはクルマのトランクに収容する。筆者が借りている車庫は老朽化が進んでおり、バイクを停める後ろの屋根は穴があいていて、雨が容赦なく降り込む。雨を防ぐという意味からもカバーが必要である。
3.頑丈な鎖で車庫の屋根の支柱につなぐ
バイクは自転車ほどではないにせよ、小型軽量であり、大人2人いればバイクを担いで、軽トラックに乗せることが可能だ。クルマと比べ遙かに簡単に盗むことができる。それを阻止するには、バイクを固定された柱などに鎖でつなぐことである。俗にこれを「地球ロック」という。もちろん金切り鋏で簡単に切れるような鎖では意味が無いし、金鋸で簡単に切断できるような支柱に固定しても、あまり意味がないだろう。
筆者が買ったのは、直径12mmの堅牢な鎖だ。これを車庫の屋根の支柱と後輪タイヤをつなげば、あまりの面倒臭さに、泥棒も「もっと簡単に盗めるバイクにしよう」と退散するだろう。それにアドレスはその努力に見合ったバイクではないと思う。鍵はピッキングに強い6シリンダーキー採用している。
重量は8kgもあってあまりに重いので、ツーリングに持って行くことはできないけれど、常置に使うのであれば問題ないだろう。
↑カバーと鎖
↑地球ロック
3ヶ月ほど使っての感想だが、水に浸されることもある地面においているせいもあってか、鍵の回りが悪くなりはじめた。一応鍵穴にはゴムキャップがあるのだが、浅いので機能的には十分でないようだ。
4.前にあるクルマとの隙間を詰める
バイクはクルマの後ろに置くことは既に述べたが、その際、バイクをできるだけ後ろの壁に寄せ、クルマをバイクに接触するくらいにすれば、クルマを動かせない限り、身体をいれることができないので盗難防止になる。ただし、自分自身がバイクを使うたびにクルマを前に出さないといけないので、手間が掛かるのが難点だ。実はこれは最初の1回目にやっただけで、面倒くさくなってその後はやらなくなった。しかし、長期間クルマもバイクも使わないとわかっているのであれば、こうすることで安全性は高まるだろう。
5.番犬を活用する
筆者が借りている車庫を見下ろすようにベランダがある。そこには紀州犬が飼われており、時々顔出ししている。このベランダはもちろん筆者の自身の家ではないし、知り合いの家でもない。その番犬は全くの赤の他人の飼い犬だ。しかし窃盗に対する監視の位置としては最適だ。窃盗犯はまさかここに犬がいるとは思っていない。人間の目の視野は上向きは20度ほどしかないため、案外見落とすものである。忍者の「タヌキ隠れの術」というのがあるが、これは単に木の上に登って隠れることである。タヌキは木に登れることは意外と知られていない。まさかタヌキが木の上にいるとは思っていない。つまり上への目線は見にくいのである。
その紀州犬にはアイコンタクトで「泥棒が来たら吠えてくれよ」と頼んだものの、こちらの一方的な要求なので約束は履行されないかもしれない。しかし犬は普段見かけない人間が近づき、人間が犬に気づいて冷や汗を出すと、その汗の臭いを察知して、「これは怪しい」と「ワンワン」吠えるものである。あまりうるさいと窃盗犯は撤退するだろう。筆者は勝手にそうなることを期待している。
↑犬が車庫を見下ろす
↑勝手に監視役にされた紀州犬
常置場所での盗難対策はこれでいいとして、出先でどうするかは課題が残る。ハンドルロックだけでは不十分なのは明らかだが、「地球ロック」をするために重い鎖をバイクに載せるのも莫迦げている。
効果は限定的だが、ここはU字ロックに頼ることにする。幸いアドレスにはシートの下にU字ロックの置き場がある。U字ロックは屋外の土に晒されるので汚れやすく、メットインやリアボックスの中に入れると、他の中身が汚れてしまうので、これは便利である。
U字ロックは後輪または前輪に巻いておくだけなので、そのままバイクを運ばれてしまうと盗難効果がない。そうでなくても道具があれば、あの程度の金属棒は切断されてしまうだろう。大きいのは何度も述べているように「面倒くさそうだ」と思わせる心理的効果だろう。筆者は心理的効果を考慮して、U字ロックは目立つ黄色にした。
またロックを目立たない黒にした場合、本人がU字ロックをしたことを忘れてしまい、そのままバイクを発車させてしまう危険がある。黄色であれば、真夜中でも目立つので、そうしたつまらないミスを防ぐ効果を期待できる。
↑U字ロック
↑バイクの取り付け位置
↑後輪への固定例
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