マリーンズ３位確定～クライマックスシリーズで西武ドームへ乗り込む

▼ ロッテ－オリックス　最終戦　（ロッテ１６勝８敗、千葉、１８：１５、２９５３８人）
　　　1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
オリックス ２ ０ ０ ０ ０ ０ １ ０ １ 　 　 　 ４
ロッテ ３ ０ ０ １ ０ ０ １ ０ Ｘ 　 　 　 ５

【投手】
（オ）伊原、鴨志田、古川、香月、比嘉－伊藤、前田大
（ロ）成瀬、内、伊藤－的場

【責任投手】
（勝）成瀬２８試合１３勝１１敗
（Ｓ）伊藤６５試合１勝２敗１Ｓ
（敗）伊原６試合３敗

【本塁打】
（オ）
（ロ）今江１０号２ラン（１回、伊原）

【戦評】
　ロッテが競り勝って３位を決めた。０－２の一回、遊ゴロの間に１点を返し、今江の２ランで逆転した。四回に大松、七回にはサブローの適時打で加点。成瀬は七回途中までを３失点で１３勝目を挙げた。オリックスは成瀬に９連敗。
-----------------------------サンスポWebより引用
　クライマックスシリーズがなければ消化試合になるところだった本拠地最終戦。
　勝つか引き分けで3位が決まるマリーンズ。オリックスに相性のいい成瀬の先発。しかも昨日の雨でこの日に順延して中5日での登板。対するオリックスは勝てば勝率5割というささやかな目標はあるものの、5位が確定していて来季に向けての戦い。ヤル気の違いは明白過ぎるほど。
　しかし得てしてこういう時は重圧がかかるもの。成瀬が初回2失点。しかし反撃は思ったよりも早かった。その裏にいきなり3得点。その後成瀬は立ち直り、内、伊藤と繋いで、オリックスの追撃を何とか凌ぎました。このところ内がラッキーボーイ的存在で、おそらくセットアッパーとして使うつもりでしょうが、イーグルス、オリックスだから通用していたのかもしれません。真価が試されるのはＣＳの舞台でしょう。締めは小林宏之ではなく伊藤。宏之の調子が悪いという判断でしょうが、来季の救援3本柱は古谷、内、伊藤で行くとの構想も頭の中にあるのでしょう。宏之はＣＳはまでには調子を戻してもらいたいです。何故なら伊藤をＣＳで抑えに起用し、もし失敗すれば、選手生命が関わる自信喪失に繋がるからです。宏之なら「調子が悪かった」「メジャーに行くので来季の構想外」と言い訳できますから。
　話しはそれますが、宏之はメジャーに今年行くのはどうなんでしょうねえ。ダルビッシュ、岩隈と比べればどうしても評価が落ちますし。ただ外国人選手というのはそれぞれの国の実績よりも、移籍先の国の環境に対応できるかかかっているといいます。単身赴任ではなく家族も同行する場合はなおさらです。ダルビッシュについて残念なのはあれほど「メジャーには興味はない」と宣言しておきながら、何か掌を返したようにメジャーに行ってしまうことです。WBCを機会に考え方が変わったと聞くが、本人の口からは何も語られていません。ただ3年連続防御率1点台という圧倒的実績でもう日本でやり残したことはないでしょう。監督もダルビッシュには気を遣っているようだし、このまま日本にいても天狗になるだけで、本人にとってもいいことではない。地域に密着しているファイターズならダルビッシュが抜けても観客が減ることはないだろうし、言動には釈然としないもののメジャーに行くのはいいと思います。でも父親がイラン人なのでマスコミのパッシングを受けないか心配。ダルがメジャーに興味がないといっていたのは、実はこのことが懸念だったのかもしれませんね。
　話しは宏之からダルビッシュに流れてしまいました。話を戻そう。
　今年のチームMVPは西岡で決まりでしょう。首位打者と200本を越える最多安打、そして主将としてフルイニング出場。ボビーバレンタイン体制下ではケガすれば休養だったから、おそらくこれらの記録は達成することはなかったでしょう。野村克也氏によると「若い内に打撃タイトルと獲得すると心に余裕できてその後も安定して好成績を残すようになる」という。ＦＡ獲得までマリーンズの主力として働いてもらわねばなりませんから、この首位打者は大きいです。野村氏の前述の話からすれば、22歳で本塁打王となったオリックスのＴ－岡田も将来性はあるといえるでしょう。イチローも彼を評価していましたし。
　３位確定でＣＳ進出。初戦は西武ドームで涌井－成瀬の対決となります。同じ関東圏とあって多少アウェイ感覚の薄い西武ドームではありますが、ここはマリサポの大声援で後押ししたいですね。９戦の内６勝すれば日本シリーズ。一丸となって戦えば不可能な課題ではない。