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南海電鉄紀ノ川橋梁にまつわる噂 [鉄道]

nankai.jpg
写真は南海本線の紀ノ川橋梁です。私の携帯電話カメラで撮影したのでヘタクソでわかりにくいけど、橋脚を見れば煉瓦造り。それもそのはず、この橋は1903年(明治36年)竣工で100年を優に超える年季もの。これは左側の下流側であり、右側の橋は後で架けられたもの。しかしそれも1922年(大正11年)開通という歴史ある鉄橋なのです。

詳しいスペックは以下のサイトで確認↓
http://www.geocities.jp/pintruss/bridge/kinokawa/kinokawa.htm

歴史的には価値のある橋ですが、耐震性に大いに疑問が持たれ、県議会で危険性を指摘されたり、南海で掛け替えが実際に検討されたが「耐震性に問題はない」というお墨付きをもらったのでやめた、という話もあります。

和歌山県議会平成20年2月定例会↓
http://www.wa-net.net/userarea/swakayama/nagasaka.html

建造105年の南海紀ノ川橋梁 10年前一時架け替え方針 和歌山↓
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/wakayama/080308/wky0803080314003-n1.htm

管理人は阪和沿線に住んでいて、南海電車で大阪に行くことはほとんどないのですが、たまたま先日乗る機会がありました。8両編成の特急が揺れながら渡る様は少しばかり恐怖したものです。ただ、これは電車の空気バネの揺れがそうさせるのであって、橋がガタガタになっているからではない。もし橋が揺れているならとっくに大問題です。

不公平というか、JR阪和線の紀ノ川橋梁は紀ノ川大堰の関連事業として、国の負担で掛け替えが行われ、現在旧橋の撤去工事が進んでいます。
hanwa.jpg

さらに南海本線の紀ノ川-孝子間に「和大学園前ふじと台(駅名未定)」が設置されることに伴い、南海の営業はここまでにして、紀ノ川橋梁もろとも廃止する意向との噂が流れました。仮に廃止になればふじと台住民の和歌山市方面への通勤が極めて不便になるので、南海にとってもメリットがないからあり得ないし、南海の株主総会でも否定されているようです。

和歌山のふじと台に南海線の新駅(和歌山大学新駅)↓
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1421482389


南海電鉄の思惑は以下の通りではないでしょうか。

1.とりあえず現状の橋を補修しながら使う。
2.倒壊するような大地震が来たら、掛け替えを行う。
3.費用は自治体に泣きついて工面する。

問題は3の状況を作り出すことにあるでしょう。和歌山-貴志間に「和歌山電鐵」というのがあります。ネコが駅長を務めていることで有名ですね(たま駅長)。もともとは和歌山電鐵は南海貴志川線で、車両は南海のまま。現状は電圧600Vですが、変電設備を改良して1500Vに昇圧する計画があるらしいです。

和歌山電鐵、架線電圧を1500Vへ昇圧↓
http://www.kqtrain.net/a-blog/index.php?ID=1793

それにともない、JR紀勢本線の和歌山-和歌山市間を介して、和歌山電鐵を加太線に乗り入れなどが要望されているらしいです。尤も和歌山電鐵を経営する岡山電気軌道が赤字拡大の可能性がある話に簡単に乗るとも思えない。ただ和歌山県、和歌山市の負担金を見直すことで、加太線乗り入れが実現していれば、南海としては橋梁架け替えにという時に、単なる民間企業が要望するよりも、架け替え費用の工面は楽になるでしょう。

管理人の個人的な意見は、和歌山電鐵の加太線乗り入れは特筆するような利点はないように思います。ただJR紀勢線の和歌山-和歌山市間の乗り入れは面白いので是非実現してもらいたいです。車両は現状の和歌山電鐵で使っている車両に、JRの信号システムに対応するだけでいい。JRはこの区間の第3種鉄道事業となり線路使用料を徴収する。運賃は和歌山電鐵の通しとなるので、加太方面から貴志川線方面へは低廉となる。和歌山電鐵としてもJRと南海のターミナルを結び、加太方面へのアクセスがよくなることで新たなビジネスチャンスが生まれるだろう。JRは和歌山-和歌山市間の営業に全くヤル気がありませんでした。便利すれば南海に客が流れるだけであるからでしょう。また南海がこの区間を営業しても、客が梅田方面へは圧倒的に便利になったJRに客が流れる怖れがあり旨くない。したがって和歌山電鐵のような第3者が運営するのが一番相応しいといえるでしょう。

 この和歌山-和歌山市は最近高架になりました。投資を無駄にせぬためにも和歌山電鐵乗り入れは是非実現してもらいたいですね。

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