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トリノ五輪閉幕 [社会]

 イタリアのトリノで開催されていた冬季オリンピックが閉幕しました。日本が獲得したメダルは荒川静香選手による女子フィギュアスケートの金1個という寂しい結果となりました。このオリンピックの結果を見てみると、メダルを確実視されていた有力選手が足りない成績に終わり、新興勢力が台頭してきているように見受けられます。日本でもジャンプの原田、岡部、葛西の各選手、スピードスケートの清水、岡崎といったベテランに期待を寄せられ、力は出し切ったもののメダルには届きませんでした。
 さて、日本で新興勢力といえそうなのは、アルペンスキーの回転ですね。4位7位入賞というのは、今後に期待が持てます。選手も世界の強豪と対戦して大きな自信を得たはずです。滑降、大回転といったスピード系は、日本ではコースの確保が容易ではないので対抗できませんが、回転なら滑走距離も短いしなんとかなりそうです。あとは世界の舞台で場数を踏んでいけばいいと思います。
 もうひとつ注目を集めたのはカーリング。日本の女子チームが奇跡的なショットを連発し、イギリス、イタリアといった強豪を撃破したこと、メダル獲得への期待とかいう以前に、この競技の面白さを知らしめることができました。実際筆者もテレビに釘付けになったクチで、日本カーリング協会には問い合わせが殺到しているそうです。競技者の底辺が広がれば、優秀な人材が確保され、世界に互していくことも夢ではないと思います。「これなら私でもできそう」そう考えられる数少ないスポーツですよ。カーリングは。
 JOCはこのトリノ五輪の結果を受け、「メダル獲得の可能性の低い競技には選手の派遣数を見直すよう各競技団体に要請する」という趣旨の発言をしています。メダル獲得にどうしてそんなに拘るのかなあ。多額の資金を提供してもらっている公式スポンサーに顔向けできないということでしょうか。たとえメダル獲得の可能性がなくても、各選手はその競技の日本代表として頑張っているのですから、日本一であれば派遣するべきでしょう。結果は50位であったとしても、その人にとっては一生の宝物だし、指導者として好影響を与えるかもしれないのです。減らすべきなのは大して仕事もしていないのに高額な日当を貰っている役員のほうでしょう。
 JOCは役員のリストラをすれば、公式スポンサーもついていることだし、収支面ではそれほど不安はないでしょう。問題は各競技団体です。競技団体で資金面の不安がないといえるのは日本サッカー協会ぐらいでしょう。あとの団体は資金集めに苦労している状態です。特に実業団がリストラの影響を受けてチームの存続すら危ぶまれているので、十分な強化費用が捻出できないのでしょう。スポーツ振興にと期待されていたサッカーくじ(toto)も売上げ不振というのが現状です。かといって、オリンピックでメダル獲得というために多額の税金を投入するのは、公平性に欠けるでしょう。他の人のブログを読んでいて気づいたことですが、オリンピックの選手派遣する費用は全て公費で賄っていると思っている人が多いようです。しかし現実は公費投入分なんて微々たるものです。
 そこで、JOCが窓口になって国民から広く寄付金を集め、各競技団体に分配することはできないのでしょうか。ユニセフの募金の場合、毎月一定額口座から落ちる方法があり、実に手軽です。大災害が生じたら、これを理由に別枠で寄付を募っています。JOCもオリンピック前にそのようにすれば、かなりの金額が集まるのではないでしょうか。寄付を募る前にどの競技団体に対するものかアンケートをとって、その結果により比例分配すればいいのではないでしょうか。国民の浄財であれば特定の選手の強化という目的にも不合理ではないしょう。税金は広く国民も利用する競技施設の建設維持費用に充てるべきでしょう。

 さあ、オリンピックも終わり、いよいよWBCですね。明日からは野球のことをどんどん書くぞ。


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コメント 1

iceblue

こんにちは。TBたどって来ました。
今回のオリンピック、なんと選手よりも役員の方が多かったらしいですね。素人ながら「それってどうよ?」と思いました。
WBC、私も楽しみにしてます。^^
by iceblue (2006-03-01 11:01) 

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