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キーホルダーに筆記用具をつけよう [最近買ったもの]

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 営業など外回りの仕事をしている人はともかく、筆者のような工場労働者は筆記用具を持ち歩いていることは少ないのではないだろうか。いや少し前まではスケジュール管理に手帳を持っている人が多かったが、今はスマホで管理するようになったし、メモの代わりにカメラ、画面はスクリーンショット、時間はスマホでわかるから腕時計は不要というスタイルになっているのではないか。
 しかしどうしても筆記用具が必要な場面が存在する。ひとつはスマホで得た情報、例えば電話番号や住所などをメモする場合だ。スクリーンショットにすると電話でスマホを使う時に画面を見れないのだ。その情報を加工しなければならない時にも不便だ。あとこれは筆者だけかもしれないが、バイクの燃費の計算に必要な走行距離をレシートに書く時にも必要だ。これらに限らず、「今ここに何か書くモノがあれば」という場面は何度か遭遇したことがある。
 そこで筆記用具をキーホルダーにつけることを思いついた。キーホルダーならクルマや家の鍵を持ち歩いているから常に携帯できるからだ。
 筆記用具は鉛筆にした。鉛筆はフォーマルな場面では使えない欠点があるが、インク切れの心配がなく、雨に濡れてもにじむことがなくバイクと相性がいいからだ。
 まずは鉛筆キャップを買ってきた。アルミ製4本入りで130円ぐらいだった。
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 次にキャップの先端に穴を開ける。アルミなのでキリでも簡単に穴は開くが、ピンバイスを使う方がきれいに開けられる。
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 バリをきれいにとって、リングを通す。リングはダイソーなどで売っている。
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 鉛筆は長すぎるとポケットに入らないので50mmぐらいの使い古しを用意する。
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 これで完成だ。あとはキーホルダーに取り付けるだけだ。使いたい時に鉛筆を抜けばいい。鉛筆が短くて使いにくいというのならカラビナを間に入れれば容易に脱着できて持ちやすくなるだろう。
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 実は筆者は鉛筆以前に写真のようなボールペンを使っていた。もともとキーホルダーに取り付けて使うものだ。堅牢なケースに入っていてねじ込んで固定する。収容時の先端は尖っていて、ガラスなどを割るのに使えるようになっている。バイクで使うには雨とインクが乾燥して書けなくなる時があるなどやや信頼性に欠くので、現在クルマのキーホルダーに取り付けている。ただしこれは凶器になり得るので、飛行機に乗る時は保安検査で引っかかる可能性があるので注意が必要だ。
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キャッシュレス社会を生きる・クレジットカード篇 [社会]

 2019年の消費税増税とともに施行されたキャッシュレス決済によるキャッシュバック政策や新型コロナウイルスの感染対策で現金のやりとりが忌避され、2020年は一気にキャッシュレス決済が進んだ感がある。キャッシュレス決済の主役は何といってもクレジットカードと電子マネーだ。ここではクレジットカードについて、筆者の経験を元に解説していく。
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1.クレジットカードとは
 クレジットカードとは利用者が契約したカード会社が発行したカードを購入する店に示すことにより、その場で現金を払わずにすむようにした仕組みである。商品の代金はカード会社から店に振り込まれ、カード会社は該当月の使用分をまとめて利用者の銀行口座から代金を引き落とす。カード会社はこの一連の作業の仲介をしているわけだ。カード会社は店から代金の何%かの定められた仲介手数料を請求する。すなわち店側としては現金決済に比べて、その手数料の分だけ収入が減ることになるし、代金が振り込まれるのも後日になるという欠点がある。しかし、現金のようにおつりの渡し間違いや偽札を掴む恐れ、盗難対策や、勘定合わせの手間が減るし、また利用者は後払いという意識から余分な物を買う、すなわち店側から見ると売上げが増えるという点も利点としてあげられる。
 クレジットカードは設定された限度額まで利用できる一般的なのと銀行口座の残高までしか使えないデビット型がある。

2.クレジットカードのブランド
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 クレジットカードとは利用者が契約したカード会社が発 大きく分けてVISA、MASTER、JCB、銀聯、アメリカンエクスプレス、ダイナースがある。
 VISAは最もメジャーなクレジットカードのブランドで、世界中ほぼどこでも使える。もし1枚しかクレジットカードを持たないなら迷わずこれを選ぶべきだ。日本では昭和時代は住友銀行が「住友VISAカード」など銀行が主導してクレジットカードを普及させていた経緯があり、VISAカードは住友銀行しか引き落とし口座に指定できないという時代があったが、今はそのような縛りもなくなってしまった。しかしセキュリティーの高い顔写真入りのクレジットカードを発行しているのは、今でもそのカードの後継である「三井住友VISAカード」のみである。
 MASTERはVISAに次いで普及しているブランドで、どちらかというとヨーロッパで強かったが、今はほとんど差がない。日本ではVISAが銀行系で普及したのに対して、MASTERは日本信販やライフなど信販系クレジットカードとして普及した。したがって日本ではVISAの方が権威が高いと感じる時代があった。しかし今は信販系もVISAブランドを選べるようになり、本当にユーザーの好みでしかなくなった。
 JCBは日本発祥の国際ブランドで、日本国内の普及度はVISAを凌駕するものがあった。昭和時代の小売店では青、赤、緑に色分けされたJCBと書かれた電照看板をよく掲げていたものである。国内では問題なく使えるJCBであるが、海外となると不安点を覗かせる。特に日本人がめったに行かないところでは実際に使えないのは確かだ。しかし日本人がよく行く例えばハワイなどでは使い勝手がいい。JCBカードの利用で割り引きを受けられたり、現地のJCBプラザでレストランの予約などを代行してもらえるのだ。そういう意味では海外で全く使えないカードではなく、むしろ役に立つ場面あるということだ。
 銀聯は中国発のブランドで最近コンビニやチェーン店の入口でよく見かけるようなった。銀聯は銀行口座の残高までしか使えないデビット型のカードで収入の不安定な中国人社会で爆発的に普及したブランドだ。日本人が銀聯カードを持つ理由としては、中国を旅行する場合だ。中国で銀聯カードを使えないところはほとんどない。JCBの中国版のような位置付けだ。偽札が多くキャッシュレス化が進行している中国では是非とも用意したいカードだ。逆に日本にしかいないのならこれを選ぶ理由はないだろう。
 アメリカンエクスプレスとダイナースは富裕層向けのクレジットカードだ。ステータスが高く、特に海外では扱いが違うという。しかし年会費が高額で、富裕層ではない筆者が選ぶカードではないのでここでは割愛する。

3.どのクレジットカードを選ぶか
 2020年現在、ひとりあたりのクレジットカードの保有枚数は3.4枚という。4枚を使い分けしている人もいれば、実際使うのは1枚だけれど知り合いに頼まれて作らされたカードもあるだろう。ほとんどのクレジットカードは利用金額に応じてポイントが付く。それは限定的な使い方しかできない商品券であったり、つまらない粗品にしか換えられなかったするのもあるけど、1ポイントから利用金額に充当できる有用なものまである。年会費もさまざまで、永年無料を謳っているのから、初年度だけ無料というのから、1回でも利用があれば無料というのもある。またゴールドカードになると年会費が1万円以上かかる。その代わりポイントが貯めやすかったり、空港のラウンジが利用できたり、旅行保険が付加されているのもある。
 こうして考えると、年会費が有料の場合は、できるだけ1枚のクレジットカードで済ます方が、ポイントを集めやすいし、経費も抑えられるしお得ということになる。しかしクレジットカードは磁気不良などで読み込めなくなる場合がある。カードの再発行には時間を要するので予備を持っておく必要がある。
 海外旅行に行かない人なら、クレジットカードがなくても、キャッシュカードで現金を下ろせば、何とかなるだろう。しかし海外によく行く人や、これから行こうという人はクレジットカードは複数枚持つべきだ。いまや海外ではトラベラーズチェックなどは過去のものとなって使えないし、クレジットカードと国際キャッシュカードが必須だ。クレジットカードは買い物だけではなく、キャッシングつまりお金を借りることができる。金利はかかるが返済を繰り上げれば、キャッシュカードよりも手数料が安い場合もある。
 ブランドも別にしておいた方がいい。VISA、MASTERのどちらか一方しか使えない店舗が存在するからだ。日本ではコストコがMASTERしか使えないし、眼鏡のZoffは逆にMASTERが使えない(たまたまその店だけかもしれないが)。今は少なくなったが日本ではJCBしか使えない飲食店が希にある。
 あとクルマに乗るなら高速道路料金を支払うETCカードが必須だ。これもクレジットカードによっては有料の場合がある。
 さらに考慮に入れたいのは、外出時にスマートフォンでクレジットカード番号を入力せざるを得ない場合だ。こういう用途のために特別なクレジットカードを用意する必要がある。
 複数のブランドのクレジットカード、ポイントの貯めやすさと使いやすさ、ETCカードが付いているかどうか、その他使い勝手がよくて、セキュリティも配慮に入れて、なおかつ年会費を抑えたい。これらの条件を満たすために、以下の4枚のクレジットカードを用意することにした。
格付 用途 カード会社 ブランド
普段の買い物、月々の支払いなど主力となる 楽天 VISA
ETCと一部の月々の支払いとバックアップ セゾン MASTER
予備 正副のさらなるバックアップ。デビットクレジットでキャッシュカードも兼ねる イオン銀行 JCB
特殊 スマートフォン用またはIP電話支払い用。買い物限度額最少、キャッシングなし JRA NICOS VISA


正クレジットカード:楽天カード
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 主力クレジットカードには楽天カードを採用した。第一の利点はポイントの貯めやすさと使いやすさ。一部の例外を除いて利用金額100円毎に1ポイント加算される。さらに楽天市場や楽天トラベルなどを利用するとボーナスポイントもある。コンビニやスーパーの買い物など主力に使っているせいもあるけど、とにかくポイントがよく貯まる。筆者は貯まったポイントは通勤用のバイクのガソリン代に使っている。出光なら楽天ポイントで給油できるし、楽天ポイントが貯まるのだ。通勤だけならば、ポイントだけで十分だ。このようにポイントを利用法は余分な買い物ではなく、月々に確実に生じる消耗品費に充当するのがコツだ
 楽天市場は各店舗のデザインが見にくく、送料が有料であったり、うっかりチェックを外し忘れたために、不要なメールマガジンを受信してしまうし、アマゾンに比べ使い勝手が悪いためにほとんど利用しないが、それでもたまにアマゾンより安い商品があるし、ポイントが利用できるならさらに安く買うことができる。
 楽天トラベルはもともと「旅の窓口」という別会社だったので、ロゴも楽天のカラーといえるクリムゾンレッドではなく、元の会社のイメージカラーである若草色を採用している。インターフェースが楽天市場と異なっていて、見やすくなっている。だから筆者のホテルの予約は専らここだ。海外のホテル予約でも利用しているけど、現地でトラブルになったことは一度もない。
 利用明細は基本的にウェブサイトで確認することになる。楽天のIDで楽天e-Naviにアクセルすると、過去の利用明細、請求予定金額、楽天ポイントの有効期限などが確認できる。過去の明細も1年分閲覧できる。難点は見にくいCSV形式でしかダウンロードできない点で、改ざんの難しいPDFでも用意してくれたらありがたい。ネットショッピングによっては本人確認を明確にするために別のパスワード、「3Dセキュア」にももちろん対応している。これは楽天e-Naviのパスワードや第2パスワードとは別のもので、VISAで管理されているものである。ちなみに第2パスワードは楽天e-Naviにアクセスするのを厳格にするための楽天IDのパスワードとは別のパスワードのことである。
 これだけのカードが年会費無料なのだ。クレジットカード人気ランキングで常にトップなのも理解できる。難点は広告メールが多いことだ。多すぎて大事なメールを見落とすことがあるので、フォルダーを別にしておくことをお勧めする。海外旅行保険はあることがあるが、楽天カードで代金を支払ったことが条件となる。しかし筆者は海外旅行保険はカード付帯でなく、別途個別に契約した方がいいと思うのでこれは障害とならない。それとETCカードが有料である点も不利だが、これは別のETCカード無料のクレジットカードを契約すればいいことだ。
 楽天カードが使えなくなったことが2度ある。1度目はパスワードを何回も入力する事態が発覚し、カード会社が利用を停止措置をとった時だ。これはハッカーの仕業だ。使えないことをセンターに伝えると上記の事態を報告してくれた。カード番号を変更した新たなカードが送られてきた。2度目は磁気不良か中のICチップの不良でカードが使えなくなった時だ。これも1週間ほどで新しいカードが送られてきた。対応も特に問題となることはなかった。
 ブランドは世界に通用するVISAを選んだ。

副クレジットカード:セゾンカード
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 サブのクレジットカードは普段から携帯しておいて、メインが何らかのトラブルが発生した時に使う。筆者は安全性を高めるために正カードとは別の財布に入れている。セゾンカードは年会費永年無料を謳っている。ETCカードも無料で発行できる。
 ただ筆者は積極的にセゾンカードを選んだわけではない。以前には副カードとしてUCマイレージプラスカードを使っていた。これは年会費が必要なものの、利用額に応じて、ユナイテッド航空のマイルが貯まるようになっていた。これでマイルをためて実際に海外旅行に何度が行った。このカードを使ったのはわずかでもマイルが入れば、ユナイテッドのマイルの有効期限がリセットされるからだ。しかし海外旅行へはLCCを使うのが主流になり、マイルを貯める意義が低下した。さらに楽天市場や楽天トラベルを利用すれば、ユナイテッドのマイルが貯まるので、UCマイレージプラスカードを使う意義がなくなり解約した。
 そうしたことをしているうちにUCはクレディセゾンの軍門に下った。というよりも元々UCはみずほ銀行傘下にあったUCグループにセゾングループが入ってきたというのが正しいだろう。その流れから副カードはセゾンカードにしたというわけだ。
 実際、利用明細を確認するためのWebサイトは、UCカードのアットユーネット、セゾンカードのネットアンサーはインターフェースがよく似ている。名前が違うだけといっていいだろう。だからセゾンカードに変更しても違和感がなかった。ただ楽天と違って利用明細が過去3ヶ月ぶんしか参照できないので注意が必要だ。ダウンロードし損なうと面倒だ。ただしCSV形式の他PDFもダウンロードできるし、セゾンカードは郵送による利用明細が無料という今となっては希有なサービスを続けている。
 ポイントは利用1000円毎に1ポイント貯まる。1ポイントは5円で換算される。ピントは利用代金の支払いにも利用できるし、アマゾンのポイントにも交換できる。筆者はアマゾンをよく利用するのでありがたい。1000円毎なので1999円の利用でも1ポイントしか貯まらないため、貯めやすさという点では見劣りするが、ポイントは永久不滅だ。副カードは必ずしも毎月利用するわけではないので、いくら還元率が高くても、ポイント利用に制限があって期限が短いカードは選ぶべきでないのだ。
 それでも毎月ポイントは獲得したいから、光インターネットの月払いはこの副カードからの引き落としにしている。これで毎月4ポイントを獲得できる。
 セゾンではまだトラブルは発生していないが、UCカードの時に不正利用が発覚し、カード会社から利用確認の電話があった。この時はその請求は免れ、カード番号変更の措置が取られ、新しいカードが送られてきた。支払いが遅れた時のセゾンの対応は厳しいと聞くが、どこのカード会社でもそうだろう。筆者も若かりし頃、別のあるクレジットカードで引き落とし金額が不足したことがあった。その時は不足金額をこの銀行口座に何日までに振り込め、手数料はそっち持ちだという内容の封書が書留で送られてきた。当時有給休暇の少なかった筆者は確か親に頼んで銀行へ払い込みに行ってもらった記憶がある。
 その他、サービスサポートの電話は有料の上に(ナビダイヤル)、かなり待たさせるなどセゾンの電話対応にはいい噂を聞かない。筆者もやめた方がいいと思いつつも、変えるのも面倒だし、ポイントシステム自体は悪くないのでそのままにしているというわけだ。
 ブランドは世界の2番手MASTERを選んだ。
 
予備クレジットカード:イオン銀行デビットカード
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 予備クレジットカードはサッカーでいう第3ゴールキーパーだ。つまりサブが怪我した場合にしか出番がない。しかしこの筆者の予備クレジットカードは特に海外旅行において重要な任務があるのだ。それはイオン銀行のキャッシュカードであるという点だ。しかも預金残高の分だけ使えるデビットクレジットカードでもあるのだ。
 いくらキャッシュレス社会が進んだといっても、ある程度の現金が必要だ。外国の空港に降り立ってまずすることは現地通貨に両替することだ。両替をするのに最もレートが悪いのは現地のホテルだ。その次は日本の空港、海外の現地の空港の順にレートがよくなり、最もいいのは街中の両替屋だ。つまり利用者が不便なほどレートがいいということになる。あと現金の両替の場合、盗難保険や在庫管理や人件費がかかるのでどんなによくてもクレジットカードよりもレートが悪くなる。この点でもクレジットカードが現金よりも有利なのだ。
 ところが海外のATMでキャッシュを引き出せば、空港だろうが街中だろうがどこでもレートは同じなのだ。ATMは余程の発展途上国に行かない限りどこにでもある。ただし、スキミングと機械の故障には注意すべきだ。外国のATMは衝立もなく横から丸見えの場合が多い。またカード番号を読み取るためのカメラが仕込まれていることもある。機械が故障して入れたカードが戻ってこないとなると最悪だ。日本でもそんな事態になれば面倒だが、外国でとなると、いったいどこに電話すればいいのか、しかも当然日本語は通用しない。パニックになるのは間違いない。これを防ぐにはまずATMを利用する際背後から襲われにくい場所を選び、手のひらでカードを隠す。なおかつ機械が動くことを確認するために、誰かが使った直後を利用することだ。
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↑海外のATM
 便利な海外キャッシングだが、手数料はそれなりにかかる。かつてはメガバンクのキャッシュカードをそのまま使えたが、今はデビットカードと一体になったのでないと使えない。手数料の相場は利用金額の約3%と手数料が110円というのが相場だ。ジャパンネット銀行はこの手数料が無料なので実質的には一番安いかもしれない。しかしイオン銀行は手数料は220円と高いが、レートは1.6%と他の半分なのだ。つまり利用回数をできるだけ絞ればジャパンネット銀行と遜色ない。
 またイオン銀行には切り札がある。デビットクレジットカードのブランドとしてJCBを選べる点と、普通預金の金利が定期預金よりも高い点だ。JCBが日本人がよく行く海外の観光地では便利な点は既に述べた。筆者はこのイオンカードをハワイでショッピングの割引、トロリーバス、JCBプラザと最大限に利用した。普通預金の金利が高い理由は何かアリペイのような使い方を意識しているのかもしれない。つまり高金利でお金を集めて、ショッピングローンで運用しているのかもしれない。いずれにせよ、当面使わないお金はイオン銀行に預けておけばいい。0.001%と0.01%では全然違う。ただし定期預金はオリックス銀行が一番よく0.1%ある。
 ただこのイオン銀行デビットカードはいいことばかりではない。預金残高しか使えないデビットカードであるが故に、確実な引き落としが要求される定期的な月々払い、例えば携帯電話代などにはにはほとんど使えないことだ。またデビットカードの場合、返金処理が時間がかかるというのも付け加えていい。クレジットカード場合、だいたい翌月にはマイナス○○円で処理されるが、デビットの場合90日ほどかかることがある。それに初めてその店で使う場合、信用調査で100円ほど引き落とされる場合がある。これはあとで返金されるのだが、面倒くさい話だ。あとイオン銀行の明細には店での利用は全て「JCBデビット」と金額しか記載されない。どの店で買い物したのは自分で管理しておく必要がある。これはかなり不親切といえる。
 筆者はイオン銀行デビットカードをグーグルのアプリ決済とLINEPayの預金払いに利用している。セキュリティーを考えればグーグルにクレジットカード番号を教えるのは得策でなく、できればコンビニでギフトカードを買う方がいいのだが、預金残高しか使えないデビットカードならば少しは安全だろうという考えだ。LINEpayについては次回の電子マネー篇で詳しく解説するので、ここでは割愛する。
 このイオン銀行デビットカードは当然年会費無料である。また審査も簡単で学生でも持つことができる。
 ブランドはもちろん日本発祥の国際ブランドJCBである。

特殊クレジットカード;JRAカード
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 最後に特殊カードについて述べよう。これは正、副、予備でなおかつカバーできないところを補うクレジットカードである。3枚あれば十分かといえばそうではないのだ。
 それは外出先でスマホからクレジット番号を入れざるを得ない場合だ。こういう場合、主力のクレジットカード番号を入力するのは危険だ。筆者はハッカーではないが、おそらくパソコンよりスマホの方が常駐アプリを仕込みやすいと考える。スマホの方が有益な個人情報がたくさん入っている。しかも基本常時通信可能状態だ。またAndroidは裏で動いているアプリがわかりにくい。ウイルスを仕込むなら断然スマホだ。もしそんなアプリが入っていて、クレジットカードの番号を盗まれたらとどうなるかと考えただけでも恐ろしい。
 この特殊クレジットカードは持ち歩く必要はない。どうするかというと、このカードの写真をスマホの中に入れておくのである。テキストファイルだとの場合、ウィルスに読まれてしまうかもしれないからだ。写真はカメラフォルダーに保存されていると、たとえ指紋認証にしてあっても、スキがあればギャラリーかファイルで読まれてしまう。そこで「keepsafe」というアプリで画像ファイルを暗号化し、暗証番号がないと画像を見れなくする。これでもまだ不安なのでカードの写真を加工し、16桁のうち何桁をマスクする。その番号は覚えておかねばならないが、2つの数字を覚えるくらい難しくないだろう。マスクする番号は上4桁を避けること。何故ならそれはカード会社によって決まっているので容易に把握できるからだ。
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↑Keepsafeアプリ
 つい先日、「まちのり」というレンタサイクルのシステムを利用した。これは暗証番号か交通カードをキーにして30分100円の料金をクレジットカード後払いするシステムだ。早速このカード画像隠し方法が役に立って、無事に会員登録ができた。
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↑「まちのり」レンタサイクル
 またこの特殊カードはIP電話の支払いに使っている。IP電話は実のところほとんど使わない。筆者はソフトバンクの5分間以内なら何回通話しても1200円/月のプランだからだ。IP電話を使うとすれば、海外から日本への通話か、国内の場合確実に5分を越える通話でしかもナビダイヤルでない場合に限られる。IP電話にもいろいろあるが、筆者の使っているSMARTALKは固定料金も前払い料金もなく、使った分だけ後払いなので、こうした用途に相応しい。ただ支払い方法は悩ませた。以前はスルガ銀行のデビットカードで支払っていた。デビットカードにしたのは、誰かがいたずらで電話を掛けっぱなしされた場合、預金残高以上に使われる恐れがないからだ。実際そんなことはありはしないだろうが、昔、女が振られた男のマンションに合鍵で忍び込み、フランスの天気予報の国際電話を掛けて、そのまま立ち去ったことがあったらしい。当然男には何10万円という電話料金が請求された。犯人がわかったわけだから、その後どういうことになったのか知らないが、そのことがどうしても頭に離れなかったのだ。その後スルガ銀行のカードはその銀行が不祥事が続いたので解約することにした。しかしSMARTALKで使えるデビットカードはスルガ銀行のみであり、クレジットカードに変更する必要が生じた。
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↑SMARTALK
 ここでこの特殊カードの登場となった。しかしクレジットカードを使ったのでは前述の事態になった場合歯止めにならない。そういう事態になれば事情の知らないカード会社は多額の請求をすることだろう。そこでこのカードのショッピング限度額を10万円とした。さらにキャッシング枠もゼロにした。つまりこのカードでは10万円以上は請求されず、お金も借りられないのだ。つまり少額決済に徹するわけだ。限度額の変更はカード会社に電話すれば簡単にできる。残念ながら10万円以下にはできないそうだ。
 ところで筆者は特殊カードをJRAカードにしているが、別に年会費無料であれば何でもいいのである。JRAカードは中央競馬の指定席を優先購入する特典がある。しかし競馬場に行かない人には何のメリットがないだろう。それに今のJRAカードは初年度のみ年会費無料で翌年からは1250円の年会費が必要だ。しかし筆者のJRA NICOSカードは募集初年度の特典で永年年会費無料だったのである。当初はNICOSしか使えなかったがその後VISAでも使えるようになった。仮に指定席購入に使ったとしても10万円も使えれば十分だ。それも最近はほとんど行かない。ほとんど使わないカードであるが故にこのような用途に使えるわけである。JRA NICOSカードの欠点としては、利用明細のはがきが有料であることだ。請求のたびに差し引かれるのは癪である。そこでWebサイトで確認できるようにしているが、このパスワードが8桁なのだ。楽天もセゾンも16桁なのにその半分しかない。このNICOSのために別のパターンのパスワードを用意しなければならない。そんなわけでJRA NICOSカードというかNICOS絡みのクレジットカードはお勧めしない。
 特殊カードは少額決済用なのでポイントプログラムはほとんど重視しなくていい。むしろ持っていて楽しくなるようなカードのデザインなどを選んだ方がいいだろう。もちろん年会費は無料がいいと思う。

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ケンタッキーフライドチキンはご飯のおかずになるか [最近買ったもの]

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店頭に白いスーツを着たカーネルサンダースが出迎えるケンタッキーフライドチキン。国産鶏を使い独特のスパイスで仕上げたフライドチキンは高い人気を保っている。そのため価格設定が強気であり、客ひとりあたりの購入単価が高いため、いわゆるフードコードではダントツの売上げだそうだ。
 ところでフライドチキンというのはちょっと考えさせられる料理だ。フライドチキンの典型的な食べ方としては、クリスマスパティーだろう。アメリカ人から見るとクリスマスは七面鳥を食べるのであり、日常的に食べているフライドチキンを食べるのを見て、「ニホンジンハヘンデスネエ」などというが、そんなことはどうでもいい。ところが変われば文化も違うのだ。ともかく日本人はクリスマスにフライドチキンを食べながら酒を飲むのだ。
 しかしパーティー以外の使い方としてはどうなのだろう。トランプ大統領のようにナイフとフォークでフライドチキンを食べるのなら、パンが横に出ていても違和感がないし、ケンタッキーのメニューにもサイドにメニューにハンバーガーがある。昼食ならそれでもいいが、日本人で夕食にパンを食べる家は少数派だろう。かつて筆者はニュージランドのロードサイドにあるケンタッキーに入った。夜も更けて危ない雰囲気も感じたが、この先食べるところはなさそうだったからだ。食べてみると夕食としてはボリュームに欠けるなという感想だった。パーティーかおやつ。これはフライドチキンの役どころではないだろうか。
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 ところで「人気飲食チェーンの本当のすごさがわかる本」という本がある。ここにはサイゼリヤをはじめ、いわゆるチェーン店をどのようにして有効に使うかというのが書かれている。その本に「ケンタッキー定食」というのが提案されている。それはオリジナルのチキンとコールスロー、それにご飯と味噌汁を食べるというものだ。本文をそのまま引用する。
オリジナルチキンは当然ながら醤油や味噌味ではなく、塩とスパイスとハープ味ですが、実はこれがとんでもなく米に合います。特に皮の部分は格別です。あえて剥がした皮でご飯をくるりと巻いて食べるのです。(中略)コールスローは付け合わせであり箸休めでもあり、ご飯によく合うおかずとしての機能を備えているのです。

 これは一度試してみないといけない。筆者は機をうかがった。そしてその時が来た。
 まずはフライドチキンの入手だ。フードコートのケンタッキーはコロナウイルス対策としてお持ち帰り専用となっていた。オリジナルチキン3ピースとコールスローM。1000円ちょうどだった。
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↑フードコートのケンタッキー
 つぎにご飯だ。コンビニのライスをレンジで温めるのはわびしいので、ほっかほっか亭でライスだけを注文する。150円だった。味噌汁は省略する。
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↑ご飯だけ買ったほっかほっか亭
 飲み物はコンビニで買った野菜ジュースとした。
 さあ、食べてみよう。テーブルに広げてみた。本当は皿に盛ればいいのだが、ここは自宅ではない。テレワーク用のデイユースホテルなのだ。
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↑ホテルの一室
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↑とりあえずテーブルに置く
 ひとりにしては量が多そうだが、食べられるのだろうか。チキンの皮を剥がしてご飯に包んで食べてみる。確かに旨い。適度にスパイスが利いているのだろう。あの本の著者のいうことに誤りはなかった。コールスローもいい感じだ。
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↑お馴染みのケンタッキー
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↑本日の昼食
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↑皮で包んでご飯を食べる
 ご飯の皿にはチキンの断片が残るが、これをご飯に混ぜる。これも旨い。もっと脂っこいと思ったが、それほどでもなく、むしろ味を引き立たせるようだ。今、「脂」の漢字を見ると、月偏(にくづき)に旨。すなわち脂は旨いのだ。
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↑最後は混ぜご飯
 しかし3ピースは老齢手前の筆者にはキツかったようだ。夕方になっても満腹感アリアリだった。
 あとで調べてみたら、フライドチキンで炊き込みご飯を作るレシピや、そもそも高くて骨が邪魔なケンタッキーでなく、ファミチキでもご飯のおかずが成立するという記事を見かけた。
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KFCオリジナルチキンの炊き込みご飯が全ての鶏好きを笑顔にするウマさ 「これぞチキンライス」「3合はいける」
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ファミチキ炊き込みご飯 レシピ・作り方 by さくらご飯研究所
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 まあ、この世にはどんなに旨いものでも「不味い」としかいわないひねくれ者もいるけど、少なくともフライドチキンが好きな人は、この「ケンタッキー定食」は受け入れられるのではないだろうか。
 ついでにコンビニで買った「きのこの山」。東京オリンピック限定パッケージ。今の筆者は来年東京オリンピックが開催されることよりも、コロナ騒動がとにかく終息してくれることを願っている。当たり前の日常を取り戻したい。
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↑東京五輪仕様の「きのこの山」

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アルポットで作る豚肉ともやしの蒸し煮 [旅行]

 コロナウイルス対策で外出自粛が呼びかけられ、不要不急の外出はもちろん、飲食店も三密を避けるために休業しているところもある。県外に出ることも不可で、旅行などはご法度だ。食料を調達するための外出ならよく、県内の近場ならば外に出てもまあいいだろうということで、世間ではバーベキューやキャンプがブームだ。
 といってもバーベキューを新たにはじめるとなると、材料はもちろんのこと、コンロに木炭に着火剤、火箸に、皿に、ちょっとした机、それに飲み物や食材を入れるクーラーボックスが必要だ。さらに贅沢をいえば、日よけに椅子にとあれもこれも買わないといけない。家族ならば、すでに持っていたり、これから買ったとしても今後もつかえるからいいとしても、筆者のような独り者はどうすればいいのか。ひとり用のバーベキューセットはあるにはあるが、火を起こすのが面倒だし、そもそもこのご時世のバーベキューは世間の目も冷たい。ましてはひとりバーベキューなど変態扱いされても仕方がないだろう。何よりも片付けが面倒くさすぎる。
 そこで登場するのがアルポットだ。アルポットはアルコールを燃料とする湯沸かしぽっとだ。容器が密閉されているので風の影響を受けずにお湯を沸かすことができ、他に煮る、蒸す、炊くの料理が可能だ。要するに理科の実験やコーヒーサイフォンで用いるアルコールランプなので火力が弱く、お湯を沸かすにも時間が掛かるし、バーベキューのような焼き物もできないけど、点火と換気さえ気をつければ車中泊でも使える。
 今回、アルポットを使ったレシピとして「豚肉ともやしの蒸し煮」をやってみることにする。
用意するもの
・アルポット
・燃料用アルコール
・マッチ
・水
・皿
・割り箸
・茶こし
・ポン酢
・豚バラ肉
・もやし

 ここではひとり用として話を進める。アルポットはアマゾンで購入するのが安い。7700円もするが、アルポットは停電など非常用としても使えるので、助かることもあるかもしれない。付属のアルコールはすぐになくなるので、別の新品を買っておくべき。燃料用アルコールなのでメチルアルコール。これは消毒用どころか人体に害があるので注意すべきだ。
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↑アルポット
 蒸し煮をするにあたって必須なのは茶こしだ。これはダイソーで買ったものだが、これを柄の部分を写真のように曲げてアルポットの内部に納めるようにする。端にリングを付けているのは片付け時に網を箸で持ち上げられるようにするためだ。
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↑茶こしはこのように改造する

 豚肉はバラ肉にした。アルポットの内部は狭いのでできるだけ細かい方がいいのだ。
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↑買った豚肉
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↑豚肉ともやし
 下ごしらえは必要ない。気になる人はもやしをザルにあげて洗った方がいいだろう。
 アルポットの燃料を注入する。アルポットは火加減ができない。だから調理は一気にする必要がある。そのため最大の燃料を入れる。
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↑燃料を注入
 ポットに水を注ぐ。量は茶こしの網に掛からない程度だ。
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↑網をセット
 アルコールを点火し、ポットを乗せる。湯が沸くまで待つ。
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↑点火
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↑窓から点火を確認
 湯が沸き始めたら、もやし、肉、もやし、肉・・・の順番に入れる。これで蒸し上がるまで待つ。
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↑材料を入れる
 皿にポン酢をいれて準備する。皿はダイソーで買った。箸や飲み物置き、タレも複数入れられて便利だ。
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↑ポン酢は必須
 豚肉のピンクの色が消えたらできあがり。ただしポットの内部は上の方が温度が高いので、内部もよく見ること。
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 できあがったら、取り出してポン酢を付けて食べる。何の調味料も入れていないのに、その旨さに驚くはずだ。
↑出来上がり
 ポット内の肉を食べ終わったら、もう一度材料を入れ、繰り返す。ここで燃料が少ないと火が消えてしまい、もう一度追加するハメになる。再点火時は芯がアルコールで湿っているので注意すること。
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↑追加する
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↑シンプルながら美味しい
 食後はポットの中は脂で汚れているのでしっかりと洗うこと。キャンプで何が面倒ってこの片付けだろう。
 本来、この料理は竹のせいろでするのが本道で、実際その方が美味しいのだけれど、このやり方でも遜色ない。
 是非お試しあれ。
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プロ野球16球団は実現できるか [野球]

 昨今、王貞治ソフトバンクホークス会長により現行のプロ野球の12球団に4球団を加えて16球団とする構想が語られた。それ以前、同様の構想を国会議員が提言した時には、既存の球団はもちろん、世間の反応は冷たかったのに、王氏が語ると、可能性を模索する雰囲気になるから不思議だ。
 新型コロナウイルス感染予防のためプロ野球が開幕できないでいた2020年4月、元スワローズの古田敦也氏から現在16球団への動きがあり、早ければ2年後には参入する意思を表明している自治体があると発表された。その自治体とは、新潟、静岡、松山、那覇だという。
 これら4都市の共通しているのはプロ野球の興業実績があり、NPBのオールスターや日本シリーズを開催できる収容人員3万人のスタジアムが既にあることだ。さらに新潟と静岡は政令指定都市とするほどの人口を有している。松山は51万人、那覇は32万人と人口は静岡、新潟より少ないものの、松山は野球熱が高い四国で最大の人口を有し、那覇のある沖縄はキャップ地として名高い。また新潟はBCリーグ、松山は四国アイランドリーグのチームの本拠地としてすでに活動中だ。そして那覇には2019年秋にプロ野球OBを含めたチームが結成された。ただしチームだけで対戦相手にいるリーグは未結成だ。
 王氏はさらに16球団にすれば、現在の上位3チームによるクライマックスシリーズの不具合を解消できるという。現状のシステムでは3位でも日本一になることがあり、現実に2010年にはパリーグ3位の千葉ロッテマリーンズが日本シリーズで中日ドラゴンズを破っている。この時のマリーンズは2位とは僅差の3位で勝率も5割を上回っていたが、シーズン勝率5割を切ったチームが日本一という称号を得られるのはやはり不合理だろう。王氏は16球団、セパ両リーグで8球団ずつになれば、これを東西4チームに分け、それぞれのチャンピオンチームがクライマックスシリーズを戦い、日本シリーズで頂上決戦ができる。4球団のリーグ戦ならどこも1位になる可能性があるから消化試合も減るだろう。もちろんMLBと同様に4球団の地区のみの対戦だけでなく、他地区の対戦や交流戦もやる。
 その線で試合数を算出すると、
 同一地区 20回戦 60試合
 他地区 18回戦 72試合
 交流戦 16回戦 16試合
 合計 148試合
これにクライマックスシリーズが7試合。東西リーグのうち勝率の高い方が4試合できるようにするといいだろう。
 このうち新潟と静岡は当確だろう。新潟はすでに独立リーグを運営しているし、立派な球場もある。人口も多く、新幹線があって首都圏からの選手の移動も楽だ。問題は球団のスポンサーだろう。チーム名はおそらく新潟アルビレックスになるだろうが、その際スポンサーを入れて新潟○○アルビレックスとすればいいだろう。
 静岡は草薙球場がフィールドシート付きに改装されあとは足りないのは付加価値の高いゴンドラシートぐらいだ。静岡は隣の浜松の方が人口が多く、ヤマハ、ホンダなど有力企業も多い。ここに練習場を置いて集客につなげたいところだ。また東海道新幹線の沿線なのもポイントが高い。
 松山は野球熱と坊ちゃんスタジアムの器はいうことがないが、新幹線がないなど交通が不便なのが難点だ。それに松山だけでは平日の集客に問題があるので、高松、徳島、高知といった他の四国の都市にも遠征して、四国という地域性で鳩合する必要がある。四国4県はそれぞれ微妙に県民性が違い、独自性が強く、近畿の大阪、九州の福岡のように明らかな代表都市がないのが特徴だ。まんべんなく移動すると、遠征費用が掛かってしまうのが難点だ。さらに地域交通も高速バスが最速という有様。四国の各都市の連絡を考えれば高松の方がいいが、野球熱と人口は松山の方上回るのが難しいところだ。
 那覇は人口が最も少なく、集客に苦労しそうだ。しかも問題は飛行機でしか移動できないので、台風シーズンは欠航の可能性が高く、試合消化に問題があることだ。それに他の球団が遠征費用がかかり歓迎されないだろう。
 そういう理由から筆者は那覇のNPB参入は難しいのでは考える。そこで那覇の球団は、台湾のプロ野球リーグに参入した方がいいのではないか。そちらの方が地理的に近いし、国際化という目的にも適うからだ。もちろん集客コンテンツとしては弱いものがあるが、台湾側にメリットが大きいので、長い目でみれば発展するのではないか。
 この那覇の代わり適当な都市が必要だ。筆者は神戸を提案したい。神戸はかつてオリックスが本拠地を置いていたし、そのオリックスは近鉄と合併し、自ら保有する京セラドームの試合を増やし、神戸にあったファームの施設も大阪南港に移している。あの天然芝の球場を活用しない手はない。参入企業としてはウルトラC的ではあるがオリックスがいいだろう。オリックス+神戸本拠地なら、あのイチロー氏が振り向いてくれるかもしれないからだ。オリックスバファローズは適当な企業に売却すればいい。ただし買ってくれればの話だが。
 また松山も交通が不便なので他の候補も考えていい。最大の人口を有する関東圏が有力だ。かつて川崎にはロッテオリオンズ、東京ドームには日本ハムファイターズが本拠地に構えていていたが、観客動員に苦しみそれぞれ千葉、札幌に移転した。しかし今は横浜DeNAは横浜スタジアムの集客に成功し、溢れたファンが神宮のヤクルト戦向かっているほどだ。関東に一球団増えたところで、かつてのような悲惨な観客にはならない気がする。川崎は位置的に最適だが、プロ野球を開催できるような球場がない。東京ドームをジャイアンツと共用する手もあるが、どうしてもジャイアンツが優先されてしまう。一番の解決策は、ジャイアンツが自費で築地辺りに天然芝の新球場を建設することだろう。そうすれば東京ドームは主がなくなるので、新球団が使えるというわけだ。ちょっと希望的観測だが松山の代替地は東京とした。
 16球団の割り振りだが以下のようにすればどうだろう
 ●セントラルリーグ
 ・東地区
  読売ジャイアンツ
  東京ヤクルトスワローズ
  横浜DENAベイスターズ
  静岡球団
 ・西地区
  中日ドラゴンズ
  阪神タイガース
  神戸球団
  広島東洋カープ

 ■パシフィックリーグ
 ・東地区
  北海道日本ハムファイターズ
  東北楽天ゴールデンイーグルス
  新潟アルビレックス
  埼玉西武ライオンズ
 
 ・西地区
  東京球団
  千葉ロッテマリーンズ
  オリックスバファローズ
  福岡ソフトバンクホークス

 パリーグは遠征に慣れているので遠方を担当してもらった。地域的にはライオンズは西地区にすべきだが、ホークスと同じにするのはレベルが不均衡なのでマリーンズを西地区にした。神戸をセリーグにしたのは東京にジャイアンツとスワローズがあるように大阪もタイガースともう一つあっても興業が成り立つのではと考えたからだ。
 実のところ筆者もこれがベストとは思えず再考したいと思う。
 この新球団構想で最も重要となるのは親会社を見つけることだ。しかしこればかりは手を挙げてくれないとわからない。ただいえるのは親会社となり得るのはすでに実績のある大企業ではなく、宣伝が必要な新興企業であることだ。過去のプロ野球の親会社もそういう変遷をしている。
 また選手層をどうするかも問題だ。これにはファームを廃止して、独立リーグを下部組織にして選手を委託する。1軍は40人のみとすることで経費を削減する。また外国人枠はMLB出身者を除いて撤廃する。どのみち少子化が進んで高校球界だけでは不足するのは明らかなので先取りするわけである。

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センバツ救済は夏の大会の休養日に招待試合を実施しよう [スポーツ]

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 2020年の選抜高校野球は新型コロナウイルスの影響により中止の決定になされた。一度は無観客での開催の方向であったが、政府の大規模イベント自粛要請を受けて方針が変更された。開幕まであと2週間前の決定で出場高校の選手の落胆ぶりは想像にあまりある。
 主催の日本高校野球連盟は何らかの救済措置を行う必要があると認めたものの、今のところ具体的な発表はない。選抜出場校の救済策について有識者の意見としては以下のようなものが挙げられた。
1.夏の選手権に出場させる
2.国体に出場させる
3.夏の入場行進に参加し土を持ち帰ってもらう
4.夏の甲子園練習に参加し土を持ち帰ってもらう
5.招待試合を実施する

まず1については選抜出場校32校と選手権代表49校合わせて最大81校のトーナメント対戦は無理だ。春夏連続出場があるから現実的には60校前後になるとはいえ、甲子園球場だけで日程消化することは難しいだろう。甲子園の近隣にあるほっともっとフィールドが使えるとはいえ、球児たちが目指しているのは甲子園である。それに夏の選手権は各地区を勝ち抜いた代表校同士で争うのが大原則だ。秋季大会で負けた高校や、21世紀枠という特殊選考の学校が代表とはなり得ないだろう。
 2については国体の野球は秋期に行われるので3年生にとっては本気で戦うものではないし真剣味に欠けるものだ。それに新チームによる秋季大会のチーム編成をどうするのか問題。そもそも甲子園球場が使えるかどうかが問題だ。1でも述べたが甲子園で行われない選抜代替試合など何の意味もないだろう。
 3,4については確かに選手が甲子園の土を踏めるが、選手としては試合をやりたいに決まっている。大阪桐蔭など常連校には無意味だし、21世紀枠の選手にとっても慰め程度のものにしかならないだろう。
 結局、5の招待試合を実施するのが一番現実的な対応だろう。幸い、夏の選手権大会には準決勝の前後に休養日がある。そこで1日4試合、合計8試合の16校による招待試合が実施できる。16校だと選抜出場校の半分しか救済できない。そこで選抜の常連校より夏の選手権の予選を突破する可能性の低い21世紀枠や初出場校を優先するのである。具体的には以下のような優先条件を設定する。
1.21世紀枠
2.初出場校
3.出場間隔が長い学校
4.出場回数が少ない学校
 2020年の選抜出場校をこの優先条件で並び換えると以下のようになる。

優先順位 学校 地区 回数
1 帯広農 北海道 初出場
2 平田 島根 初出場
3 磐城 福島 46年ぶり3度目
4 白樺学園 北海道 初出場
5 加藤学園 静岡 初出場
6 鹿児島城西 鹿児島 初出場
7 鶴岡東 山形 41年ぶり2度目
8 大分商 大分 23年ぶり6度目
9 尽誠学園 香川 18年ぶり7度目
10 中京大中京 愛知 10年ぶり31度目
11 鳥取城北 鳥取 8年ぶり2度目
12 倉敷商 岡山 8年ぶり4度目
13 広島新庄 広島 6年ぶり2度目
14 天理 奈良 5年ぶり24度目
15 県岐阜商 岐阜 5年ぶり29度目
16 花咲徳栄 埼玉 4年ぶり5度目
17 桐生第一 群馬 4年ぶり6度目
18 高崎健康福祉大高崎 群馬 3年ぶり4度目
19 仙台育英 宮城 3年ぶり13度目
20 日本航空石川 石川 2年ぶり2度目
21 創成館 長崎 2年ぶり4度目
22 東海大相模 神奈川 2年ぶり11度目
23 大阪桐蔭 大阪 2年ぶり11度目
24 智弁学園 奈良 2年ぶり13度目
25 明徳義塾 高知 2年ぶり19度目
26 明石商 兵庫 2年連続3度目
27 山梨学院 山梨 2年連続4度目
28 明豊 大分 2年連続4度目
29 履正社 大阪 2年連続9度目
30 国士舘 東京 2年連続10度目
31 星稜 石川 3年連続14度目
32 智弁和歌山 和歌山 3年連続14度目


 これによれば21世紀枠と初出場校は確実に救済される。7位の鶴岡東は41年ぶりといっても2019年夏に出場しており、10位の中京大中京は超常連だ。14位以下の天理、県岐阜商業、花咲徳栄、桐生第一は実力で予選を突破するかもしれない。そうすると下位の高校が出場する。大阪桐蔭のような常連校といえども予選で取りこぼす可能性がある。学校としては何回も出場していても、選手にとっては甲子園に出場できるのは3年間の5回のみだ。招待試合でも出場したい気持ちはあるはずだ。
 さて実施される招待試合は大会公式記録に反映されない。確実な日程消化のため、延長戦も行わず、9回打ち切りで同点の場合は引き分けとする。これは勝利至上主義に陥りがちな高校野球に一石を投じる目的もある。
 あと細かい話だが、開会式には招待試合の選手も参加する。やはりセンバツが開催されていれば味わえる感動を体験してもらいたいのだ。選手宣誓も希望者が遠慮なく参加してもいい。また入場行進曲は伝統の大会行進曲を用いるが、閉会式の場内一周にはセンバツで採用されていたパブリカを演奏する。前年のヒット曲はその年のうちに使うべきだ。

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にっぽん丸クルーズ&ロシア・ユジノサハリンスク弾丸ツアー [旅行]

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↑ユジノサハリンスクの眺め
0.はじめに
 日本地図を見ると北海道の北に大きな細長い島がある。サハリンである。かつては樺太と呼ばれロシアと度々国境紛争の舞台となった。大雑把にいえば、樺太の存在を意識した日露両国は、まず江戸時代末期に樺太は国境を定めず、ロシア人と日本人が一緒に住む地域とされた。明治の初めになり政府は北海道の開発を優先するため、樺太をロシア領、千島列島を日本領とする千島樺太交換条約を締結した。その後日露戦争の結果、樺太の南半分を日本領、北半分をロシア領となった。そして太平洋戦争で日本は惨敗し千島列島と樺太の領有権を全て失うことになった。この千島列島のうち択捉、国後、色丹、歯舞の4島は日本固有の領土であるとして、占拠を続けるロシアとに生じているのが北方領土問題である。樺太に関してはロシア領であることは確定しているのだが、日本政府は日露間に平和条約が締結されていないので、国境未確定地域という立場だ。

 ともあれ現在サハリンはロシアの支配下にあるということだ。当然パスポートもビザも必要だ。
 このサハリンへの交通は簡単ではない。直行の航空便はあるがその便数は少なく、しかも土日を絡めるには不便だった。船便も稚内からあるにはあるが客が少なく度々運休に追い込まれている。運賃も距離にしては割高で、日本統治時代の建造物が残るとはいえ、十分整備されているとは言いがたく、観光地としての魅力に欠けるのだから仕方がない。
 筆者はかつてロシアのハバロフスクとウラジオストクに行ったことがある。日本にほど近いのにヨーロッパの雰囲気のある街並みに軽くない感動を覚えたものだった。北方領土訪問はどうやら存命中に無理そうなので、ここはサハリンに行ってみたい。日本文化とロシア文化がどんな風に混ざっているのか興味を持った。
 おあつらえ向きのツアーを見つけた。それはにっぽん丸小樽発2泊3日秋のサハリンツアーというものだった。時期は9月の3連休で休みも取らなくてもいい。にっぽん丸とは日本の3隻あるクルーズ船のひとつで、商船三井が運航している豪華客船だ。しかし知名度は今一歩だ。自分の周辺には豪華客船に無縁な世帯が多いので、「にっぽん丸?あああの帆船ね」という反応が多かった。あれは「日本(ニホン)丸」で海技教育機構の練習帆船だ。もちろん我々一般人がツアーで乗る船ではない。ちょっと考えたらわかりそうなことでもおかしいと考えないところに、いかに筆者の周辺にとってクルーズ船が遠い存在であるかがわかろうというものだ。
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↑クルーズ船のパンフレット
 それはともかくクルーズ船は人気がある。富裕層の中には自分が行けるかどうか別にして、とりあえず予約して前金を払って部屋を押さえる人がいる。だから早い段階で予約が満室になったりする。事実、このツアーも1月の段階でほぼ満室で最下級のコンフォートステートが数室残っている状態だった。筆者はすかさず予約を入れた。予約した段階で手付金を払い、7月に残金を払うとのこと。しかしクレジットカードの場合前金は不要だった。代金は99000円とあるが、シングルユーズなので割高で125000円となった。
 7月頃商船三井から旅行の日程表などが送られてきた。
※※日程※※
9月14日(土)
18:00 小樽港出港
9月15日(日)
11:00 コルサコフ入港
21:00 コルサコフ出港
9月16日(月)
10:00 小樽港入港

 コルサコフはサハリンの南端にある港町である。夕食が2回と朝食が2回、コルサコフは入港後すぐに上陸できるはずはないから船内で昼食となるだろう。
 ロシアは査証(ビザ)が必要である。ただし商船三井が主催するオプショナルツアーに参加する場合は不要だという。自由行動の場合は必要でビザ取得代行は10000円とある。しかし調べてみると、ロシアのサハリン州と沿海州はビザの電子申請が可能でしかも無料だという。筆者はそれを利用することにし、商船三井に確認すると、コピーを事前に送付していただければ可能ということだった。
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↑電子ビザを取得したロシア外務省のサイト
 8月末、ロシアビザ電子申請サイトにアクセスした。メールアドレスなど必要項目を入力していくと、渡航日のところでつまづいた。この電子申請は渡航の2週間前からしか申請できないことがわかった。そんなことは冒頭で書いてあったのかもしれないが全然気づかなかった。やっぱりロシアだと思った。1週間後、再度挑戦して入力完了。次の日にはビザがダウンロードできた。注意点としては申請の各項目入力には30分ほど必要なこと、写真のサイズに気をつけることだ。極端に顔が大きいとはねつけられる。
 そのように準備をした上であとは出発の日を待った。
 旅行記が読むのが面倒くさい方はこの動画をご覧下さい。




1.にっぽん丸に乗り込む
9月14日(土)曇
 新千歳空港に降り立ち、札幌で少し遊んでから、電車で小樽にやってきた。駅前広場から正面に停泊しているにっぽん丸が見えた。
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↑駅からにっぽん丸が見える
 時間があるので運河めぐりをしてから、にっぽん丸の停泊している岸壁にやってきた。あいにくの曇り空で船体は映えていないが、紛れもなく写真で見たにっぽん丸だ。これからクルーズに乗ろうという人か、片足を海に乗り出し、両手を広げるポーズで記念撮影していた。
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↑濃紺と白のツートンがにっぽん丸の特徴
 16時30分、乗船受付は屋外である。乗船券を見せて荷物を預けた。仮設テント内のパイプ椅子に座って待機。パイプ椅子も普通の会議室で置いているのと少し違う上質なデザインだ。
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 船というものは上等の客から優先して乗船する。下等の私は大方の客とともに待機し、乗り込んだのは17時5分だった。乗船券は取り上げられた。ここで予め用意された入国カードにサインし、それとパスポートを渡す。入国手続きは船会社が代行してくれるのだ。
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↑レセプション
 指定された部屋にやってきた。カードキーをかざすと緑色に点灯した。部屋は東横インを思わせるほど狭い。しかし内装のグレードは別物だ。ふたつのベッドは離れた互い違いに配置されている。3人用のエキストラベッドが壁に収容されている。セットしようしたが、ロックが掛かっているようだった。
 ソファーは小さいもので荷物置き場にした。窓は小さいが海は見える。湯沸かし、金庫もある。シャワーがあるがバスタブはない。
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↑部屋はツイン
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↑タオル掛けも洒落ている
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↑船内新聞
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↑上にはエキストラベッド
 17時35分から法律で定められた避難訓練。ほとんど聞き流した。小樽市民の太鼓演奏を聞きながら17時45分に出航。スパークリングワインとオレンジジュースが振る舞われた。テープ投げはなかった。見送り客は10人もいないからやっても無意味であったろう。
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↑太鼓でお見送り
 展望風呂に向かった。何はなくとも風呂に入ってから夕食するのが自分の流儀なのだ。
 風呂は「さんふらわあ」と大して変わらない。しかしサウナもあるしジャグジーなのでグレードは上だ。桶はピラミッド状に置かれている。こうした細かいところが豪華客船なのだ。
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 18時30分より三遊亭圓丸さんの落語。あまり客が入っておらず「空席を除けば満席でございます」と言っていた。こんな近くで本物の落語家を見るのは初めてだ。近くのバーでジントニックを頼んだ。客席まで持ってきてくれた。ファーストフードみたいに札を持っていなくても顔を覚えている。椅子をひとつどけて机に飲み物を置いてくれた。VIP気分である。
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↑ジントニックを飲みながら落語
 夕食までまだ時間があるのでカフェでダージリンティーを飲む。ここのお茶は本格的なものではなく、ファミリーレストランのドリンクバーに近いものだ。
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↑フェリーと一線を画する内装
 20時00分より瑞穂で夕食。おひとりさまの相席を希望した。見知らぬ4人が座り、私が会話の口火を切った。となりの女性に「クルーズは初めてですか?」と。
 以下、会話内容を箇条書きにする。
●女性A
・クルーズは初めて(船外手続き前に不安げに立っていた)
・1週間前にキャンセル待ちを拾った
・電子ビザを取得
・家にプリンタがないので近くのセブンイレブンに行ったら、ロシア語のフォントがないので文字化けした。
●男性A
・クルーズは5回目。
・次は飛鳥2に乗る・
・日本船が1泊5万円としたら外国船は3万円
・クルーズ船は人気が高くあるツアーは1年前でもう満席だった

●女性B
・関西在住
・友達を誘ったが「えっサハリン??」という感じで断られ、結局一人で来た。
・ユジノサハリンスクツアーに参加する
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↑初日の夕食は和食
 その他私の左横にも女性が座ったが、会話には入らず、先に立ち去った。申し訳ない。
 夕食後は21時30分より1時間、ブラジル音楽のライブを見た。楽器はピアノとベースのみ。ボサノバピアニスト今井亮太郎ブラジル音楽は全て二拍子なので手拍子が楽だ。「オバ、オバ、オバ」というかけ声はポルトガル語で「お~っと」という感じらしい。日本人の年寄りの客が多いのでどうしてもノリが悪いのが仕方ない。耳を塞いで途中で退場した人もいる。筆者はもちろん音楽好きなので楽しめた。だいたい日本人はタンゴとかラテンのリズムがあっているのだ。ヒット曲が欲しければラテンかビートルズ。
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↑ライブ会場
 22時50分、よせばいいのに夜食を食べる。その場で握る鮭おむすびと明石焼きと柏餅。明石焼きは別に頼む必要がある。
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↑夜食のおにぎり
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↑夜食の明石焼き
 23時15分部屋に戻る。携帯の電波は入らない。Wifiはあるが有料だ。0時30分頃寝る。

2.サハリンに上陸
9月15日(日) 晴
 8時00分起床。目覚ましはかけていなかった。寝坊したと思ったら、もう船内はサハリン時間。日本より2時間進んでいるので実際はまだ6時00分なのだ。
 とりあえず朝風呂へ。誰もいなかった。体重は57,4kg。あれだけ大食したのに増えていない。不思議だ。
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 風呂は船尾にある。彼方に見える陸地はサハリン島だ。外は晴れ渡って天気がいいが風がやや冷たい。
 6階のダイニング春日での朝食は満席だった。2階に降りて夕食と同じ瑞穂に行く。和食を選んだが洋食のバイキングは全て食べることができる。牛乳、フルーツ、ヨーグルトを追加した。洋食バイキングは東横インとかルートインホテルのそれと比べることすらできないくらい上質だった。和食は1泊3万円の旅館の朝食に近い。さすが食のにっぽん丸である。
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↑和食+洋食の朝食
 売店に行く。とりあえず邪魔にならないものをということで、クリアファイルとオリジナルクリップを買った。クリップは爪のような大きさのが3つで850円とバカ高い。昨日のブラジル音楽でドラムを叩いていた人が売店にいた。
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↑エレベーター
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↑図書館
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↑遊戯室
 リドカフェに行く。お腹がいっぱいなので何も食べないし飲まないつもりだった。しかし結局GODIVAのショコリキサーを頼んだ。ちなみにクルーズ船の食事は基本的にアルコール飲料以外はすべて料金に入っている。
 ここにはプールサイドに併設されたカフェである。泳いでいる人は常に客の視線に晒されることになる。それでも泳いでいる人が一人だけいる。あとで中年女性がやってきた。ちょっと浸かっただけで上がってきた。水着姿を見せたかっただけかもしれない。
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↑屋内プール
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↑カフェの中にプールがある
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↑GODIVAのショコリキサー
 右舷にコルサコフの港が見えてきた。携帯電話はローミングを拾いはじめ「MegaFon RUS」と表示され時刻が現地時間に修正された。
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↑コルサコフ港が見えてきた
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↑ロシアルーブル
 両替は1100ルーブルの入った封筒を2000円で買うことになる。タクシーでかなり使う予定なので10000円分買った。
 デッキに出て接岸作業を見る。空も海も青く申し分のない天気だ。
 10時50分予定通り接岸された。コンテナとガントリークレーンのある殺風景な岸壁だ。船内放送でロシアの入国手続きに3時間ほどかかるのとのこと。上陸は14時00分から14時30分になるとのことだった。
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↑まもなく接岸
 12時30分ラウンジ春日でオムライスの昼食。ここでテーブルに置いたコップの水をこぼしてしまう醜態。何事もなかったかのようにウェイターは片付けた。
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↑昼食
 自由行動の方へというパンフが配られていて、そこには「私をコルサコフ港に連れて行って下さい」という意味のロシア語が書かれていた。船会社としては何かと面倒な自由行動の乗客は歓迎されないのだろう。
 14時前、預けていたパスポートを受け取り、船内でロシアに入国手続き。ゲート手前に設置された保安検査を通り、入国審査官がパスポートを確認する。事前の審査が終わっているでちょっと見ただけであった。
 ラッタルを降りるとオプショナルツアーのバスが待っていた。自由行動の人はこのままどこでも行けるというわけではなく、貨物用のため道が荒れているという理由でゲートまで1BOXカーで送迎されるという。14時20分黒いクルマが現れ乗り込む。乗ったのは6人。その内おひとりさまは2人、カップルが2組の計6人。
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↑ツアーバス
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↑送迎用ミニバン
 1分ほどでゲートに着いた。写真を撮ろうとしたら、ゲートを守備するおばさんにダメだといわれた。ここでもう一度パスポートコントロールがある。ブラックリストに載っていないがチェックしているようで進みが遅い。しまいに捜査官が面倒になったのか、フリーパスになった。フランス式のバーが回転する自動改札機のようなゲートを通った。審査官の控え室ではサッカーのテレビ中継が放映されていた。
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↑関門と自由行動の人たち
 いよいよロシアサハリンコルサコフの土を踏んだ。舗装されていないからほんまものの土だ。鉄道の線路を乗り越える。貨車が何両か留置されているが活気がない。というか人の気配がない。ガイドブックにはフェリーの降り場にはタクシーが待っていると書いていたが、自家用車が4台停まっているだけだ。フェリーは稚内からのであり、フェリーターミナルはここから離れている。にっぽん丸は貨物船の岸壁に着岸したのだ。
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↑ゲートを出るといきなり線路がある
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↑ゲート前の道路
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↑農業機器販売店
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↑湾岸道路
 目の前には4車線の湾岸道路が横切っている。典型的な沿岸地方の臨海地区だ。正面の崖の上には展望台らしき施設が見える。左手にバス停があるが小銭がないので乗ることができない。中心部に向かって歩いた。稚内公園にやってきた。ベンチで座っている人がいる。それだけのことだが、その雰囲気は確かにヨーロッパだ。
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↑稚内公園
 公園の先にある食料品のスーパーマーケットに入る。ここまで普通の個人商店はほとんどなく、スーパーマーケットに喰われてしまったようだ。日本の食材はほとんど見かけない。むしろパスタやヨーグルトなどヨーロッパの食材の方が充実している。スーパーに入ったのは小銭を作るためだから、何を買おうかと思ったが、メルシーのチョコレートが約600円と安かったので2つ買った。
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↑スーパーの品揃え
 自由行動は18時までにコルサコフ港のゲートに戻ってこなければならない。今15時だから3時間ある。コルサコフは徒歩観光するほど魅力のある町ではないし、時間を持て余すだろう。ここから北に40キロ走ったところにサハリン州の州都ユジノサハリンスクがある。ユジノサハリンスクへのバスはある。しかしここから歩いて30分のバスターミナルから発着する。バスターミナルに向かう市内バスもあるが、未知の土地で限られた時間で観光客にとって難度の高い路線バスに乗るのは無謀と思えた。筆者は運賃はかかるがタクシーでユジノサハリンスクまで往復することにした。
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 タクシーは3台ほど見つけたが、手を上げても反応してくれない。稚内公園近くの交差点で手を上げると、黒い日産ノートが反応してくれた。タクシーが指示した交差点の突き当たりで交渉した。ユジノサハリンスクまでの相場は1000ルーブルと聞いていた。まずはスマホの電卓で1000を示した。向こうは1500を入力。こちらは1200を入力。最終的に1300で折り合った。運転手はロシアのプーチン大統領に似ている。IMG_4908.jpg
↑タクシーは日本車
 行き先はユジノサハリンスクの市街を一望できる「山の空気」という展望台にした。おそらく他を回る時間はないし、それなら街の全体的な規模を感じた方がいい。それにロープウェイに乗るというところも乗り物好き筆者にはポイントだった。
 プーチンは走り出すとクルマの屋根の上にあるタクシーを示す行灯を片付けた。無許可の白タクかもしれない。
 途中、運転手プーチンは私に断った上でタバコを買いに立ち寄った。そしてクルマを走らせ窓を開けて一服すると、無造作に投げ捨てた。彼はロシア語で何か話しかけるが、私が言葉ができないとわかると黙り込んだ。クルマは日本車なのでタッチパネルには日本語が表示されている。彼はFMラジオを流しはじめた。流れる曲は英語だった。
 サハリンは平坦なイメージだったが意外にアップダウンが多くそれ長く急なのが多い。運転手が助手席に座る私の右肩を叩き、指差す方向を見ると、ロシア軍の基地だった。IMG_4914.jpg
 一概に単調とはいえない景色が展開する。勾配はあるが急カーブはない。基本対面2車線だが、時々追い越し車線があり、プーチンはさかんに追い越しをする。
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↑ユジノサハリンスクを目指す
 馬がいる牧場がいた。馬はまだ未開の地では需要があるのだろうか。点在する小さな街では日本と同じような郊外店舗がある。しかし日本のようにあらゆるものがあるというものではなく、ひとつかふたつというところで、それもロシア語なので何屋かもわからない。
 誰が住んでいるのかわからないようなところにもバス停がある。ロシアのバス停には系統番号と時刻表があり、その点は親切である。外国にはバス停すらないところもある。
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↑ロシアのバス停
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↑看板を見るとSUBARUの文字
 走りだして30分たった。徐々にクルマの数が増えて、歩いている人も増えた。ユジノサハリンスクに入ったようだ。オフラインで作動させているGPSロガーのジオグラフィカもそのように示している。自分のスマホは格安SIMなので海外ではデータ通信がつかえない。わずか6時間のためにプリペイドSIMやWifiルーターを用意するわけにいかず、インターネットは使わなかった。地図はあらかじめ日本でプリントアウトしたのを用意していた。ジオグラフィカは本来登山用なので電波の届かないところでも軌跡を追うことができる。地図も電波がある時に先読みしておけば表示される。非常用としてはソフトバンクのローミングで音声とショートメッセージがつかえる。筆者のSIMは2枚入るようになっているのだ。
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↑唯一見たコンビニ
 しばらくすると右手にセブンイレブンがあった。軍人が横断歩道を渡り店に入っていった。
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 プーチンはスマホのナビを起動させた。どうやら「山の空気」に行くのは初めてらしかった。ロシア正教教会を通り過ぎて、山道に入った。広大な赤土の駐車場をクルマを揺らしながら通り過ぎて、適当なところで停めた。
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↑ユジノサハリンスク中心部
 ここまでタクシーに全くといっていいほど遭遇しなかった。このままタクシーを帰らせてしまうと途方に暮れる可能性がある。まして今回はクルーズ船であり、さらに何かと面倒なロシアだ。このタクシーで乗って帰るしかない。
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↑山の空気展望台を目指す
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↑この黒い車が白タク?
 私はこれから展望台へ行く。君は私が戻ってくるまでここで待ってほしい。そしてコルサコフ港まで連れて行ってもらいたい。というようなことを身振り手振りで説明した。ただし最後の「コルサコフ港まで連れていって」はにっぽん丸が用意してくれた自由行動用のパンフレットにロシア語で書いていたのを活用した。
 運転手はクルマを降りると、歩く方向を指差した。どうやらチケット売り場まで連れて行ってくれるようだ。そりゃそうだ。相場の3割増しの運賃を払っているのだからと思った。
 しかし彼はロープウェイのチケット売り場を聞き出すと、2枚分のチケットを買えという。300ルーブル支払った。どうやら一緒に展望台に登るらしい。私の身振り手振りが通じていなかったようだ。そういえば彼は私がクルマを離れる際、両手を上に広げるポーズを撮っていたが、「この手のかかるヤツめ」と思っていたのかもしれない。
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↑チケットブース
 ロープウェイというか4人乗りのゴンドラである。冬はここはスキー場になるらしい。本来はスキーのリフトなのだ。
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↑リフト乗り場
 眺めがいい。ユジノサハリンスクは戦前は日本領で豊原市を名乗っていた。豊原市は南樺太庁の首都とされ、今でもいくつかの当時の建物が残っている。神社も数多くあったがその価値を知らないロシア人によって破棄されている。
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↑山上方向
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↑山下駅
 首都にふさわしい景観であった。プーチンはやがて有料の双眼鏡に連れて行った。どうやら先ほどの筆者の身振り手振りで、右手を額に当てるポーズが遠くを見たいと解釈されたようだった。私の10ルーブルは返却されてしまい、50ルーブル立て替えて3分間見る。ろくにメンテナンスしていないのかレンズが曇っている。大して見たくもない景色をみる。時間を過ぎ去るのも待つしかない。駅を探すが見つからない。そして探しているうちに時間切れとなった。
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↑まもなく頂上
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↑調子の悪い双眼鏡
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↑ユジノサハリンスク中心部
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↑街の反対側は長野っぽい
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↑軽食レストラン
 トイレを借りてゴンドラで降りる。もう少し眺めていたい気分だが、あまり時間がないのだ。振り返ると市街地が見える。せめて旧樺太庁だけでも通ってもらうか。しかしロシア語で説明できるか。無理だ。ネットが使えれば翻訳アプリを使って問題解決なのだが。
 そのままクルマに乗って来た道を戻る。当たり前のことながら同じ景色だ。17時10分頃、コルサコフ港のゲートに戻ってきた。双眼鏡とチップを含めて2700ルーブル渡した。彼の方から握手を求めてきて「スパシーボ(ありがとう)」と言って別れた。
 ユジノサハリンスク弾丸ツアーに要した費用は3050ルーブル。日本円では5540円ぐらいだ。船会社のユジノサハリンスクのみのバスツアーは18500円で、樺太神社跡あどいくつか観光はするものの、土産物店に寄るし、しかも山の空気展望台には行かない。損得勘定は微妙ながら3分1の費用で行けたのだから十分な成果だろう。
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↑停泊地の背にある崖
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↑崖の頂上に展望台がある
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↑この日の足跡
 最終バスの出発は18時20分なのであと1時間と少しある。この時間を利用してコルサコフ港を望む展望台に行こうと思う。ゲート近くの岩の上にそれらしいモニュメントが見える。しかしここにたどり着くにはU字型の道で大きく迂回しなければならない。再び稚内公園から市役所を目指す。上り坂なので走ろうとしてもすぐに足が止まってしまう。市役所(と思われる場所)から木の階段を上り団地を抜ける。全体的に古びているが、建設中なのもある。作られた時期からして共産主義的な臭いがする。
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↑集合住宅
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↑公的掲示板
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↑新しいアパート
 グーグルマップが利用できないので、ジオグラフィカで位置の見当をつける。この道で間違いなさそうだが、その途中で17時45分になってしまった。これより先に進んでしまうと18時20分までにゲートに戻ることができない。やむなく引き返すことにした。
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↑ここで引き返した
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↑引き返した地点からの眺め
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↑アパートの住人のクルマ
 時々走ったりしてどうにか18時10分にゲートにやってきた。18時20分、5人の客を乗せて船に戻った。車内ではプリベイトSIMを買ったが認識しなかったとか、世界対応のケータイを使っているとか話をしている。今の旅人はネットを使えないと旅行できないほどスキルが下がってしまったのか。
 車内では私が最後かと思ったが、出発が遅れたせいでツアーバスがまだ到着していなかった。
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↑船に戻る
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↑夕陽に映えるコルサコフの街
 20時00分の夕食まで時間がある。スポーツジムでサイクルを30分やった。窓から異国の景色を見ながら運動するのはめったにできない体験だ。
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↑スポーツジム
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↑窓から街が見える
 その後風呂に入り、部屋で着換えて、2階のダイニング瑞穂に降りた。相席を期待したが一人席に案内された。会話もなく黙々と食べる。相席希望を伝えればよかった。料理は最高だったが、これが今回の旅行で一番残念な出来事だった。
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↑素晴らしい夕食
 口直しに寿司バーに行った。カウンター5人の小さな店。カウンターの後ろは通路だ。寿司は3巻握りの他キンメ、ニシン、ホッキ貝を食べた。キンメは白身の王様と言われる。寿司職人と話をする。回転寿司のネタは腐らない。シャリを握るのは機械。それを高校生のバイトがネタを乗せる。船内のアーティストは上等でない普通の部屋に泊まっているそうだ。自分たち従業員は1階以下の窓のない部屋で起居しているという。この寿司の勘定は別で3500円ほどだった。
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↑寿司も食べた
 22時15分より隣のホールで三遊亭圓丸の落語を聞く。時間帯からかお色気話をやっていた。
 満腹のはずだが夜食を食べる。夜食はにゅうめん。締めのラーメンと一緒で何故かお腹に入るのである。
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↑夜食は煮麺
 日本時間23時30分、サハリン時間1時30分に寝る。

3.小樽に帰港
9月16日(月) 曇
 4時30分に一旦起きた。これでも5時間睡眠である。
 6時15分朝風呂に行く。洗い場の空きがないほど混んでいた。風呂上がりの体重は58kg。寿司の分だけ太った。
 風呂に行く前に洗濯をセットしていた。縦型の洗濯乾燥機。乾燥時間30分ではポリエステルの下着しか乾いていなかった。
 7時00分、ダイニング春日で朝食。フレンチトーストは絶品だった。このダイニング春日は夜は上級客室専用のレストランとなる。
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↑朝食のフレンチトーストは絶品
 部屋に戻って荷造りする。8時までに荷物を廊下に出しておけば、下船時に手渡してくれる。
 9時前にリドデッキへ。とりあえずデッキチェアを確保した。まずは甲板へ。小樽港は間近だ。出港時のような曇り空だ。
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↑小樽が見えてきた
 ショコリキサーを求める客が並んでいる。このゴディバのデザートは特に女性に人気である。座るところがなく部屋に持って帰った人もいる。私はハンバーガーを試した。身体を寝かせたデッキチェアで食べるのは難儀だ。服を汚さないように胸にハンカチを広げた。満腹なので食べる必要はないのだが、もう最後のチャンスなので食べた。筆者は富裕層ではなく貧乏人なのだ。クルーズ船なんてもう乗る機会はないかもしれないのだ。
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↑最後にハンバーガーを食べる
 10時00分予定通り小樽入港したが、10時30分現在でも入国準備中だそうだ。そうこうするうち10時33分に上級客室から下船開始。11時10分ようやく筆者の下級船室の乗客の出国準備ができたとアナウンス。まずは乗船証と引き換えにパスポートを受け取る。瑞穂に仮設された出国審査場で面接。荷物を受け取って通路にある税関。荷物はタラップを降りるまで船員が持ってきてくれる。
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↑タグボートで接岸
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↑船尾から見る小樽駅
 駅までのシャトルバスには乗らなかった。歩いている途中で抜かれた。しかしこの日のにっぽん丸は乗り込みと逆に船尾を市街方向に向けていた。もちろん写真を撮った。もしバスに乗っていれば、この写真は撮れなかったはずだ。
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↑さようなら「にっぽん丸」
 このあと筆者はレンタカーで神威岬と登別温泉に向かった。このクルーズの前後の旅行については別の機会としたい。
 ロシア滞在はわずか4時間。史上最短の海外旅行であった。ユジノサハリンスクに行くオプショナルツアーは2万円。しかも山の空気展望台に行かず、さっと回って買い物だけ。余計なところに時間をかけず、コルサコフの市内観光とユジノサハリンスクを俯瞰できたので満足だ。もうあと2時間あればバスでユジノサハリンスクに行けたかもしれない。
 できれば船中でもう1泊したかったところだ。少なくともサハリンは4時間で決着がつくようなところでなかった。

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第3回令和記念西国33カ所ツーリング [バイク]

2019年6月24日 晴
 第3回令和記念西国33カ所ツーリングに出発。今日は奈良県内の壺阪寺、岡寺、長谷寺、法起院、興福寺南円堂の順に参拝する。
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 7時10分自宅を出発。まずは吉野家で朝食。納豆牛小鉢定食は390円のわりには食べ応えがあった。
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↑納豆牛小鉢定食
 国道24号線を東に進み、五條から国道370号線に乗って、壺坂寺に着いたのは9時15分。駐輪場は見つからなかったので、その先にあるハイキング用の駐車場の端に停めた。そこから草ボウボウの階段を降りたところが壺阪寺だった。その入口は山門というものはなく、学校の校門のようだ。入口の近くにクルマが数台置いてある。500円支払えばこの近くまで上がって来れるようだ。バイクも一台置いている。これはもしかすると駐車場の有料ゲートの脇の隙間を通り抜けたのかもしれない。
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↑草ボウボウの階段を降りる
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↑右手の門で入場料を払う
 壺阪寺は通称であって、正式名称は壷阪山南法華寺という。山号で呼ばれるという点では2番札所の紀三井寺と同じだ。
 壺阪寺は入山料が600円と高い。これは寺域の広さもさることながら、古来眼病に霊験あらかたな寺とされていて、養護盲介護施設を運営しているので維持費がかかっているからかもしれない。
 仁王門をくぐり、インドから取り寄せた石で造られた大釈迦如来石像を拝見し、車椅子エレベータのある階段を上がってさらに横にスロープのある階段を上がると、釈迦の生涯を描いた絵が出迎えてくれる。三重塔の横を抜けると本堂があった。本堂と八角堂は繋がっている。しかし八角堂の全容は敷地の関係で見ることはできなかった。
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↑山門
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↑三重塔
 靴を脱いで八角堂に上がる。中は十一面観音を筆頭に所蔵の仏像が安置されている。絵馬にひらがな一文字の「め」と書かれているのが慈眼観音といわれる壺阪寺らしかった。
 十一面観音の安置されている内陣の手前には椅子が数列置かれていて、さらにその後ろに燈明と線香が置かれている。小ろうそくは30円、線香も30円。大ろうそくは100円で祈願ローソクは200円であった。どの寺でもそうだが、寺で売られている線香と異なるのが立っていることがある。家から持ち込んだものらしいが、線香ぐらい寺のを買ってあげたらと思ったりする。
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↑木製スロープで本堂へ
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↑内陣
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↑写経奉納箱
 参拝をしようと思ったら、青いシャツをした年配の男性が経典を見ながら読経している。サンスクリット語のような聞いたことのない経で時折般若心経が混ざる。筆者としては般若心経を読経して参拝したかったので、彼が読み終えるのを待つことにした。しかしいつ終わるともしれなかったので、書いた写経を納経奉納箱において、般若心経の読経をはじめた。けれども隣の男性の読経に押されて乱れがちだった。やっぱり待った方がよかった。
 納経帳は女性職員の手によるものだった。期間限定西国33カ所巡礼草創1300年の印が誇らしい。売店は眼に関する薬やお守りが多く売られている。人間は内臓は丈夫でも眼は真っ先に老化する。私も老眼で本は読めず針に糸が通らなくなっている。
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↑左が平成、右が令和
 壺阪寺はインドとの交流に積極的で恵まれない人々への援助も行っている。私も500円の綿製ランドリーバッグを買って貢献した。
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↑ランドリーバッグは無人販売
 次に岡寺に向かう。保存された古い町並みを抜け、狭い石畳の道を上がったところに駐車場があった。この狭い道を上がれば無料駐車場があるのだが、その手前の駐車場は民間経営で有料だ。既に2台の大型バイクが置かれていた。バイクの自由自在さのありがたみを享受した。
 岡寺も通称であって正式名称は東光山龍蓋寺という。岡寺の由来は奈良県明日香村岡にあることによる。岡寺の方が知名度が高く、宗教法人名も岡寺である。
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↑岡寺の門
 天気がよく暑くなってきた。近鉄バスツアーの客が多い。明日香村を徒歩で巡っている人もいる。
 入山料は400円。濃い赤い色の仁王門を抜け、緩い階段を登った。鐘をつく。ゴーンという音が鳴った。鐘は参拝する前につくもので、帰りにつくのは「出鐘」「戻鐘」といって縁起が悪い。しかしそれをやっている人を見かけた。もしついたらもう一度お参りしないといけない。
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↑本堂
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 境内ではスピーカーで岡寺の由緒を紹介している。こういう寺は珍しい。線香、ろうそくとも30円であった。線香は本堂の手前、ろうそくは本堂の近くにあった。ろうそくは自分でマッチで擦って火をつける。マッチの火を消す水が用意されている。
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 写経は「御写経奉納所」というところに積み上げていく。結構若い夫婦も写経を納めていて驚く。
 作法通り読経してお参り。私はいつも特に願い事はせず、これまでの健康に感謝し、なるべく無心で般若心経を周りの人に迷惑にならないように小声で読経している。
 一字写経というのがある。「観音妙智力」の中から1字を選んで書けということだか、納められている紙に書かれている文字は「生」だった。
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 納経帳はほとんど待ち時間もなく書いていただいた。
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↑左が令和、右が平成
 モチの木に直径3cmくらいの木の玉がぶら下げられている。これは龍玉といって願い事を書いてぶら下げると御利益があるという。すでに付ける余地がないほどだ。
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↑龍玉
 前回、岡寺の近くには有名な石舞台がある。今回は時間がないので見なかった。
 次は長谷寺に向かう。Yahooナビの指示通りに30分ほど走ると、着いた場所は長谷寺ではなく、近鉄長谷寺駅であった。
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↑近鉄長谷寺駅
 12時00分前、そこからバイクで5分もかからずに長谷寺に着いた。しかし例によって駐輪場というものはなく、駐車場の片隅に勝手に置いた。近くに警備員が立っているのが気になるが、邪魔にならないから何もいわれないだろう。
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↑バイクはこの手前に置いた
 参詣者は多い。寺の近くの駐車場は満車だ。昼前という時間帯もさることながら、鉄道でのアクセスも良好な点や、長谷寺自体魅力のある観光地だからだろう。バスツアーの客も多い。
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 寺の位置口に旅館の歓迎○○ご一行様のような札が上がっている。そこには団参と書いてあって、埼玉四号・観音寺、越後・宝珠寺とある。どういう意味なのだろう。
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↑団参とは?
 入山料は500円。アジサイが咲き誇っている。しかし写真に撮ると迫力不足だ。
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↑この写真だけでは・・・・
 長谷寺の名物は、登廊と呼ばれる屋根付きの階段だ。登っていくうちにだんだんと急になっていく。参拝者の中には「槙尾山に比べれば大したことない」といいながらも必死の形相で登る人がいた。
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↑長谷寺といったらここでしょう
 参拝の前に長谷の舞台から下界を見る。寺の舞台といえば京都清水寺があまりにも有名だが、長谷寺も地味ながらなかなかの迫力だ。33カ所巡礼ツアーの人々が読経していた。
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↑舞台からの眺め
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↑舞台側の本堂
 まずは本堂の外にある線香をあげる。3本50円。蝋燭は本堂の中にあり、これも1本50円だった。ろうそく台にある赤いろうそく種火ということだが、これがガラス戸の端にあってつけにくく、服の袖が燃えやしないかと心配だった。
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 賽銭箱の近くに投票箱のような箱があり、そこには「西国三十三ヶ所巡礼納め札と写経にのみお納め下さい。」と書いてあった。せっかくの写経を折って入れるのは嫌なので、納経所で直接渡すことにした。
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 本堂にあるべき難陀龍王像は東京国立博物館に「出座中」とのことであった。
 納経所は長い列ができていて15分ほど待った。藤原定家の塚に行ってみたかったが、時間がないので断念し、往路の登廊をそのまま降りて下山した。
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↑左が平成、右が令和
 寺の入口に屋根と自販機と机と椅子がある休憩所があった。ここで昼食とした。今回も前回と同じ、非常食の乾パンだ。日差しが強いので屋根は助かる。
 長谷寺の近くには番外札所法起院がある。長谷寺から歩いて3分ほどだった。街中の檀家寺のような小さな寺で、お守り売り場などはない。入山料も必要ない。しかしお手洗いは立派で、本堂の横の住まいらしき場所もアルミサッシの近代的な様式となっている。
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↑道路から見た法起院
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↑本堂
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↑アルミサッシも違和感なし
 線香、ろうそくはお志ということなので100円玉を入れた。お守りはないが札は売っている。これらは無人信用販売だ。
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↑蝋燭線香は志
 写経はどこに置くのだろうとキョロキョロしていると、藍色の作務衣を着た納経所の住職から「写経は座敷に上がって、前にある納経と書かれた木の箱に納めて下さい」ということだったのでその通りにした。箱のまえに小さな賽銭箱があるので小銭を入れた。
 住職は「バイクで来られたんですか?何ccに乗っているんですか?」と朱印を書きながら私に尋ねた。彼は「私もハーレーに乗っているんです。乗る機会は年3回から4回ぐらいなんだけど、いじるのが楽しいのですね」と言っていた。私はやや負け惜しみながら「125ccは小型で取り回しがしやすくて楽ですよ」と言い返した。
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↑左が令和、右が平成
 13時30分長谷寺をあとにし、9番札所興福寺南円堂を目指す。
 日差しが強く、汗をかいていたが、夏用のメッシュのバイクスーツなので風がメッシュを通る時に強力になり、汗を乾かしてくれる。
 Yahooナビの指示に従ってバイクを走らせた。経路には全く予備知識がなかった。県道38号線で初瀬ダムの横を抜け、農道を通って名阪国道福住ICをくぐった。県道186号線に入ると山深くなり、クルマ一台が辛うじて通れるような狭い道で「おい、大丈夫か」と思った。曲がりくねった道をアップダウンする。後ろに大形二輪が2台ついてきているので道を譲った。ツーリングでは結構有名な道かもしれない。途中崩落している箇所があり、工事用のダンプカーが行き来していた。
 県道80号線に入り、間もなく若草山を抜けて、14時30分、奈良公園にやってきた。今や国際的観光地奈良。外国人があふれている。彼らは「日本では鹿ですらお辞儀をする」のを見て楽しんでいた。
 興福寺の敷地はバイク進入禁止と書いてあった。仕方がないので奈良公園の駐輪場に停めた。駐輪場といっても公園の端の駐輪スペースで下は土だ。もちろん鹿も徘徊しているので悪戯されないようヘルメットはリアボックスに隠した。
 興福寺は平安時代に栄華を誇った藤原氏の氏寺である。寺域は広いものの、建物は少なく空き気味である。これは古来から何度も焼失しながら、未だ再建が果たされていないからである。興福寺の中心施設というべき中金堂は昨年に再建されたばかりである。南大門は再建準備中らしい。
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↑東金堂
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↑五重塔
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↑南大門跡
 西国33カ所の対象になっているのは、興福寺で中金堂を除けば最も大きな伽藍である東金堂ではなく、小さな南円堂であるのは何故だろうか。この南円堂は度々焼失されてもいち早く再建されているのだ。これは建立当時の実力者藤原冬嗣がこの南円堂に深い縁があるらしかった。
 東金堂や中金堂は有料だが、南円堂の参拝は無料である。御朱印の手数料だけで十分経費を賄えるからだろう。
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 ろうそく、線香はそれぞれ50円。願い事を書いた祈願線香は100円だ。
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 お参りを済ませて、御朱印帳の行列に10分ほど並ぶ。外国人は南円堂に寄ってくるが写真を撮るだけで参拝はしない。作法がわからないということもあるが、キリスト教の宗教観からすると寺に手を合わせるのはおかしい。
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↑南円堂
 写経は納経所で手渡した。葉加瀬太郎みたいな顔をした職員が朱印を書いてくれた。
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↑左が令和、右が平成
 せっかく興福寺に来たのだから、阿修羅の像を拝んでおこう。東金堂と国宝館のセット入場券は900円だった。東金堂と国宝館は写真撮影禁止。興福寺は確かに見事な仏像が存在するが、それは国家安康や民衆の幸福ではなく藤原氏の栄華の持続を主目的にしているようなきがする。これは偏見かもしれないが、藤原氏が日本の歴史で貢献したのは、初代の鎌足と二代目の不比等ぐらいではないだろうか。あとは単なる権力者のような気がする。中堅では藤原定家のような歌人も生み出してはいるが。
 そんなことを考えながら東金堂をあとにし、国宝館へ。入口の人はパンフレットを100円で売りつけにくる。そんなのは無料で配るべきだと思う。国宝館は鉄筋コンクリート造りで、空調も効いている。館内は照明も落とされている。展示物には透明な水晶玉がある。今ならダイソーでも売っていそうな玉。しかし注意すべきはこれが650年頃のものであることだ。当時の人がこれを目にした時、それこそ我々がダイヤモンドを見た時以上の感動を得たことだろう。7世紀といえば、日本が天皇中央集権国家としてその歩みをはじめた頃。その草創期ともいうべき時代のものがこうして残されているのは素晴らしいことでないか。
 阿修羅は意外に小さい。もっとも有名な仏像なので、ほとんどの人が足を止める。
 さて興福寺のご朱印をもらうことにした。常識的には参拝した東金堂で書いてもらうのがいいのだろう。しかしそれでは中金堂も書いてもらわないとバランスを欠くことになる。もう一回来るかどうかわからないので、そのどちらでもない千手観音で書いてもらうことにした。これは私だけでなく前の人もそうしてもらっていたのも決断させた理由である。
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↑中金堂には入らなかった
 職員の人は書いてから、朱印帳の表紙を眺めた。「ええな」と言った。これは高山寺で買った鳥獣戯画が描かれた朱印帳だからだ。
 せっかく奈良まで来たのだから、お土産を買おう。まずは餅つきパフォーマンスで有名な中谷堂のよもぎ餅。その高速餅つきはすっかり人気で、行列はそれを間近で見るためもので、餅を購入するためではない。6個で900円。家人には好評だった。
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↑中谷堂のよもぎ餅
 次に萬々堂通則のぶと饅頭を買った。これは私の奈良土産の定番和菓子である。古くから伝わる春日大社のお供え物だというが、グラニューム糖をまぶしたその外観はどう見てもドーナツである。これがとても奈良時代に食されていたとは思えない。おそらく表面の砂糖は我々現代人が食べやすくするためだろう。中のこしあんとのバランスが絶妙で、ミスタードーナツのくどくなるような甘さはなく、それは上品に感じる。5個で1188円と高いがそれだけの価値はあると思う。
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↑萬々堂通則のぶと饅頭
 猿沢の池を通って、駐輪場に戻った。雨が少し落ちてきた。
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↑絵はがきでお馴染みの絵
 地下に近鉄奈良駅のある国道を西に進み、左折して右手にJR奈良駅を見ながら南下する。国道24号線に入ると雨が強くなってきた。風防のおかげで服はあまり濡れていないが、さすがに限界で、二階堂の京奈和自動車道の高架の下で雨宿りしレインコートを身につけた。
 あとはひたすら国道24号線を走れば、和歌山に到着するはずだ。しかし橿原あたりで問題が生じた。国道24号線の表示を見失ってしまい、いつの間にか国道165号線を走っていた。
 Yahooナビはすぐにルートを再検索してくれたが、それは京奈和自動車道に乗るルートであった。京奈和自動車道は125ccバイクは走ることができない。Yahooナビはそんなこちらの事情はお構いなしに、クルマであることを前提に、無料の京奈和自動車道に乗りなさいと指示するのである。
 24号線に進むべき道もわからない。雨もまだ強く降っている。私は奥の手を使うことにした。それはYahooナビを諦め、ツーリングサポーターというアプリを使うことだ。ツーリングサポーターはその名の通りバイク用のナビゲーションであり、バイクの排気量を設定することにより、最適なルートを計算してくれるのだ。125ccは通れない自動車専用道路を避けてくれるわけだ。難点は月に400円の料金が発生することだ。しかししばらくは西国巡礼は続くことだし、それをやっている間は使ってもいいと考えることにした。何よりも楽だ。グーグルプレイをアクセスすると、早速課金された。ちなみにツーリングサポーターは無料でも使えるのだが、1ヶ月の試用期間を過ぎると、ルート設定はできるものの、ナビの画面が「コンパスモード」という何の役にも立たない画面しか表示されなくなる。
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 ツーリングサポーターは有料だけあって優秀だ。Yahooナビはお節介な案内が多く、そのたびに音楽再生が止まってしまいイライラするが、ツーリングサポーターは必要最小限しか案内しない。それでいてオービスがある場所には「スピード注意」と肝心な情報を流してくれる。
 18時30分、御所市の「かもきみの湯」で入浴兼休憩。ちょうど雨が小降りになっていて、入浴している間に雨が止みそうだったのと、何度がここを通っていて、一度試してみたかったからだ。
 入浴料は600円。その他靴箱と脱衣場でコインリターンロッカーの100円が必要だ。かなり疲れていたので浴槽でこっくりきそうであった。実際こっくりしていたらしく、バイクに乗った時にある程度眠気が解消されていた。
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↑かもきみの湯
 あとはひたすら国道24号線。何度も走っている道なのでナビも不要なくらい。自動的に運転してきたような感覚で自宅の車庫に戻ったのは21時25分。241.2kmのツーリングだった。
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長崎新幹線は最終的にはフル規格が望ましい [鉄道]

 長崎新幹線の全線フル規格化について佐賀県が反対の意思を示している。筆者は最終的には長崎新幹線は全線フル規格にする方がいいと考える。
 まず長崎新幹線の建設される経緯について説明する。なお長崎新幹線は通称であり、本来は全国新幹線整備法に基づく、九州新幹線西九州ルートなのだが、この記事では長崎新幹線で統一する。
 長崎市は人口約42万人。江戸時代はオランダ貿易の基地として発展し、アメリカ軍により原爆を投下された都市としても著名である。明治以前では福岡以上に重要都市であり、坂の多い独特の景観は日本離れしており観光資源にも恵まれている。現状、九州第一の都市福岡とは特急かもめで2時間弱。それが新幹線なら50分で行ける。さらに大阪までは推定3時間半と日帰り圏に入り、新たなビジネス需要を喚起できる。つまり長崎県としては新幹線はフル規格にしてこそ意味のあるものといえる。
 それに対して佐賀市は人口23万人。ビジネス、観光とも長崎とは大きく見劣りし求心力に欠いている。現状福岡とは特急で45分で結ばれている。福岡とは距離が近いためフル規格になっても時間短縮効果は10分程度。大阪直結の意義もさほどではなく、多額の建設費のかかるフル規格には当初から否定的だった。
 そこで両県の主張を調整し、長崎新幹線のうち、時間短縮効果を見込め観光需要を喚起できる、佐賀県の武雄温泉と長崎の間のみフル規格で建設し、九州新幹線の新鳥栖ー武雄温泉は在来線を活用することにした。当初は武雄温泉で在来線の特急と長崎新幹線を同一ホームで乗り換えられるようにし、将来は新幹線の標準軌と在来線の狭軌で車軸の幅を変えられるフレーゲージトレインを投入して、山陽新幹線に乗り入れることにした。これにより長崎側はフル規格に比べ時間が延びるものの大阪直通を果たせ、佐賀県はフル規格の建設費用負担の必要がなくなるという一石二丁の結論を導き出した。
 しかしフリーゲージトレインの開発は難航した。狭軌の急曲線と新幹線の高速運転を両立するのは難しく、長期試験での不具合の解決策は見つからないままだった。さらに山陽新幹線を運行するJR西日本は軌間可変機能で車体が重くなるフリーゲージトレインの運行に難色を示した。フリーゲージトレインを開発するなら、東急と京急あるいは近鉄の橿原線と吉野線など低速の路線で実績を積み上げてから、新在直通に取り組むべきなのに、いきなり難題に取り組んだのが失敗の要因であろう。
 長崎新幹線を運行するJR九州はフリーゲージトレインの導入を諦めた。建設中の武雄温泉と長崎間は狭軌の高速新線にして、博多から乗り換えなしで行けるようにする方法も検討されたが、長崎県はこれが固定化されてフル規格が闇沙汰になるのを恐れたのか、フル規格で建設し、武雄温泉で在来線に同一ホームに乗り換えと当初の構想通りとなった。
 しかし長崎県としてはいつまでも乗り換えを強いられるのは、利便性の低下に繋がる。対福岡で考えた場合、距離が短いので高速バスとも戦わねばならず、しかも在来線の走行距離が長いので時間短縮は小さなものだ。長崎県にとっては大阪直通を狙う意味からも、何としても全線フル規格での開業が譲れないところであった。
 与党の検討委員会は全線フル規格の開業が適当との結論を出した。前述の在来線規格の高速化や、武雄温泉ー新鳥栖間のレールの幅を広げるミニ新幹線化は長期的な費用対効果が小さいとして退けられ、佐賀県に建設費の負担を求めた。
 納得しないのは佐賀県である。国のフリーゲージトレインの開発失敗したために600億円もの負担することはできないとして、与党の要求をはねつけた。しかしこのまま乗り換えが強いられるのでは長崎市の衰退を招きかねない。
 筆者の結論は長崎新幹線は全線フル規格で建設するのが適当だと思う。恩恵が薄い佐賀県は建設費の負担を半分にし、残りを利益を享受する長崎県とフリーゲージトレイン失敗の責任を取って国が負担する。佐賀駅には新幹線駅を設ける余地はないので、現駅の南方に単独の新佐賀駅を設置する。建設費の低減を図るため、人口密集地を避け、極力直線で結べるよう路線設定する。新佐賀以外の駅は設置しない。利便性が低くなる点に関しては、武雄温泉ー佐賀-鳥栖間はJR九州の経営を維持する。佐賀から博多方面は基本的に在来線、急ぐ時や博多以遠の利用なら新佐賀から新幹線と使い分けることができる。佐賀県の武雄温泉、嬉野温泉も関西と直結するので観光面でも好影響があるだろう。長崎県の経済効果は言うまでもないだろう。同一ホーム乗換の設備は維持して佐世保方面の利便性を上げるのもいい。
 また南方に設けられる新佐賀駅にはもうひとつ壮大な夢を描ける。それは佐賀空港への延伸である。いまでこそ佐賀空港はただの地方空港だが、市街地にある福岡空港に比べ、24時間稼働が可能で拡張余地もある。旅客についてはわざわざ高い新幹線運賃を払って福岡、長崎に行くとは思えないけど、将来貨物輸送するのであれば状況が変わってくる。これはJR九州元社長が言及していたので絵空事ではない。ただ佐賀空港の貨物便は採算が合わずに撤退しており、あくまで遠い将来の備えだ。
 さらに九州新幹線の久留米側から佐賀方面に短絡線を設けることにより、熊本や鹿児島から長崎への直通列車を設定できる。それぞれの都市は人口を抱えているので潜在利用はあるのではないか。
 長崎県、佐賀県、国で三方一両損で長崎新幹線のフル規格化を進めるべきだ。
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ギャンブル専用口座を作ろう [競馬]

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 筆者はJRAの馬券はインターネットで購入している。インターネットによる馬券購入はもやは一般的になったといえる。この記事では筆者が馬券を含めたギャンブル口座をどのように運用しているかを紹介させていただく。

1.ギャンブル専用口座とは
 ギャンブル専用口座は筆者が発明した造語である。
 ギャンブルをインターネットで楽しむには専用の銀行口座を設定すべきだ。何故なら給料が振り込みれている口座を馬券購入に設定すると、馬券にのめり込んで、必要以上に購入してしまい、予算を超過し、生活費を使い込んでしまう可能性があるからだ。もちろん普通預金がゼロになったら自動的に融資される定期預金やカードローンは設定するべきではない。

2.ギャンブル用の資金を工面する
 ギャンブルの資金としては、もっとも一般的なのは自らの給料からお小遣いをもらいその範囲で予算化することだろう。
 世間ではギャンブル依存症について色々いう人がいる。筆者が思うにギャンブル依存症になるひとは負けつづける人より、一度でも大勝ちした一握り多いように思える。勝った快感が忘れられず、予算をオーバーして注ぎ込んでしまう。パチンコにしても競馬にしても負けた分は楽しんだことに対する必要経費と考えてしまう。たとえ収支トントンまたは黒字でも、長い時間拘束され、非生産的な人生を送ってしまうことになる。
 ギャンブル資金には何らかの歯止めが必要である。
 筆者が考えたのはその資金のネットオークションの売り上げを充当することである。筆者の場合、ヤフオクやメルカリで不要品の売却を行っておりある程度の資金を稼いでいる。ギャンブルのような非生産的行為に汗水流して稼いだお金を使いたくないという考えだ。

3.過去の実践法
 まずは馬券購入のためJRAのAPATに加入した。筆者が申し込んだ頃はインターネットがさほど普及しておらず、JRAもギャンブル依存症の批判を恐れてか、人数を絞るために抽選で募集していた。筆者は幸運にも初回で抽選に当たった。
 このAPATを利用するには専用の銀行口座が必要である。前述した理由から専用口座はありがたいが、これはJRAの都合で月曜日に馬券購入金額の引き落としと振り込みをまとめて行うためである。したがって月曜日は口座が封鎖され入金ができなくなる。またこの口座からの振り込みもできない。まさに馬券のための銀行口座である。
 しかし他の口座からの振り込みができないとネットオークションの売り上げを馬券購入にあてることができない。そこで同じ支店にもうひとつ銀行口座を作ってそれをネットオークションの売り上げを貯めていくことにした。通常同じ支店には同一人物が口座を作ることは基本的にできないらしく口座作成時は少し時間がかかった。同一名義の口座の資金移動は振替となり、手数料は無料である。
 余談になるが、若い人は知らないと思うので、インターネット普及前のAPatによる電話馬券購入はどんなものであったか紹介しておきたい。まず、馬券購入用の番号に電話して、競馬場名、レース番号、馬券種類、買い目、金額をポケベルのようなコードに変換してプッシュホンから入力する。正しい馬券を買い目を買ったかどうか不安になったものだ。レースの結果を知るにはラジオの他には、テレホンサービスというのがあり、そこに電話すると、レース結果を録音された音声で教えてくれる。電話代は当然こっちの負担だし、目的の情報を得るにも時間がかかった。
 閑話休題、ともあれ、みずほ銀行に2つ口座を持つことができた。この銀行は我が家から遠く離れており、馬券購入をためらわせるのに有効だった。残高確認と振替のため、インターネットバンキングも申し込み運用した。
 またみずほ銀行には宝くじオンライン購入システムというのがあり、わざわざ売り場に行かずともくじを飼うことができる。実際にくじは送られず、番号を書いた購入通知証が送られてくる。通知するハガキの料金は別途請求される。当選番号の照合は自動的に行われ、当選金はその口座に振り込まれる。はずれくじを対象にしたセカンドチャンスも自動照合される。
 ヤフオクの売り上げは馬券の他、宝くじにも充当されることになり、まさにみずほ銀行の口座はギャンブル専用口座となった。ただし馬券は長期的には成績がよく赤字に陥ったことはないので、ヤフオクの売り上げを充当することはなかった。
 もうひとつのオークションサイトであるメルカリは売り上げが1万円以上の場合は振込手数料が無料だったが、金額にかかわらず200円必要と改悪されてしまった。できるだけ貯めて現金化するか、メルカリ内の買い物に使うしかないだろう。
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4.ヤフオクが改悪
 このような体制で10数年運用して便利に使っていた。ところがヤフオクは2019年10月よりかんたん決済の売り上げの指定口座払いを廃止しすると発表。今後は口座への振り込みには100円の手数料が請求される。ただし電子マネーのPAYPAYかジャパンネット銀行の場合は手数料無料である。利用者の利便性よりもグループ企業への囲い込みを優先させた結果で腹立たしいかぎりである。
 ヤフオクの売り上げは数100円というのはよくある。そこへ振り込み手数料を取られたらお話にならない。かといってPAYPAYのように今後どうなるかわからない電子マネーで貯めるのは問題があるし、だいいち現状paypayでは馬券を買えないのである。

5.ジャパンネット銀行に一本化
 とりあえずヤフオクの売り上げはジャパンネット銀行に貯めることにした。売り上げの振り込み手数料に加えて、そこから三井住友銀行への振り込み手数料も無料であることも決断を後押しした。
 まずはジャパンネット銀行に口座を開設しなければならない。ネットで申し込み、本人確認書類は郵送した。通常1~2週間でキャシュカードを送るとのことであったが、3週間かかった。おそらく筆者と同様の理由で口座開設希望者が殺到しているのだろう。
 送られてきたキャシュカードは大きく書くべき口座番号が小さく書かれ、ぞの下には大きく16桁の番号がある。ジャパンネット銀行のキャシュカードは預金額を限度にしたクレジットカード、すなわちデビットカードとしても使えるのだ。
 まずはヤフオクの指定預金払い口座をみずほ銀行からジャパンネット銀行に変更した。これで手数料で売り上げが目減りする問題は解決した。

6.みずほ銀行の解約
 平日、会社の休みを取って、みずほ銀行にやってきた。解約する旨伝えると、「あまりご利用がないですか?」と聞かれたので、ヤフオクで手数料を取るようになったことを正直に伝えた。みずほ銀行はメガバンクのなかで一番危ないらしいとか証拠もないのにうっかりいうと取り付け騒ぎになるとまずいのでやめた。
 二つの口座のうち、APATの口座ではない方は即解約されたが、APATの方はJRAに解約届を提出し、手続きが終わってから解約となるそうだ。2週間後にまた来て下さいとのこと。そんなに会社は休めないので、解約は遥か先にし、口座の預金残高全額をジャパンネット銀行に入金した。ネット銀行であれば解約の場合、指定銀行口座に振り込んでくれるが、店頭の場合は高額な振込手数料が徴収される。自分で引き出して入金する方が賢明である。

7.即PATの加入
 即PATの加入は中央か地方どちらか競馬が開催されている時に限られる。入出金する銀行口座を指定し口座番号を入力。ぞの銀行にログインして鉄道完了。その後馬券投票履歴を見れるNET会員になるよう勧められ、任意のID番号とメールアドレスを記入する。受信したメールに記載されたURLにアクセスし、即PATの加入者番号とさっきのID番号を入力して手続き完了となる。
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8.即PATデビュー
 2019年マイルCSで即PATデビューした。馬券購入のスマホ画面はAPATとほとんど同じだ。違うのは入出金だ。
 APATは専用口座の残高がそのまま購入資金となり、不足すれば手数料を払って預金口座からPAYEASY入金する。
 それに対して即PATは最初に指定口座から入金することからはじめなければならない。手数料は1日3回目から15円かかる。競馬が終わった翌日に入金した金額から購入金と配当金が精算されて、全額指定口座に戻される。
 つまり即PATは最初に入金するのが面倒で、また預金通帳をみた場合、残念がわかりにくいので、競馬でどれだけ負けているのか分かりにくい。特に自分のジャパンネット銀行の口座はヤフオクと兼用なので分かりにくい。
 そこで次のような方法で予算を明確にした。
a,最初に20000円入金する
b,購入配当が精算されて口座にもどる
c,その戻された金額を次に入金する
d,これを繰り返す
e,最終的に20000より多ければ勝ち、少なければ負けとなる。

 さてマイルCSだが買ったダイアトニックが中団から外目をついたが、脚があがってしまい10着に敗れた。。

9.宝くじを買うには
 ジャパンネット銀行ではジャンボ宝くじは買えないがロトやナンバーズは買える。宝くじは銀行口座にクレジットカードを接続すれば買えるが、デビットカードでは買うことはできない。
 しかしジャパンネット銀行では逆にみずほ銀行ではクレジットカードを通じてしか買えなかったtotoを買うことができる。
 いつの日かtotoビックを当てて楽な老後を過ごしたいものである。
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