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紫外線殺菌装置に注意 [最近買ったもの]

 新型コロナウイルス対策として、マスクやスマホなどを殺菌する装置がある。管理人もそれを買ったのだが、どうやらまがい物だったらしいので報告する。
 買ったのはこれ。アマゾンで2480円だった。
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↑買った製品
 電源を入れるとHello!と元気よく英語で挨拶される。結構うるさいのだが、問題は本当に殺菌するかどうかだ。左のボタンを押すと、3分間殺菌用の紫外線ランプが点灯する。
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↑殺菌中?
 作業完了と英語でアナウンスされる。入れたマスクは何の変化もない。本当に殺菌されているのだろうか。紫外線波長は253.7nmと説明書にあるが。
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↑取扱説明書
 紫外線が発光しているのならば、蛍光ペンのインクで反応するはずだ。UVライトを持っているので、それで蛍光ペンの筆跡を照らしてみるとこのようになる。
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↑UVライト
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↑蛍光ペンでマークする
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↑紫外線を当てると蛍光ペンの箇所が光る
 これを例の装置に入れてみる。
「あれっ?光らない」
 これは紫外線が発光していないことを意味する。だいたい散髪屋に置いている紫外線殺菌装置が1万円くらいなのに安過ぎと思った。
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↑光らない・・・
 偽物と確信したので、装置をバラしてみた。左右2本の蛍光管もどきとスピーカーとアロマテラピーを熱っするためのヒーターなどがある。
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↑装置を分解する
 電源を入れてみると、蛍光管の端が光った。よく見るとそこには青色LEDが輝いていた。この形をした紫外線LEDは確かに存在するが、発光色からしてそうではないのは間違いない。
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↑蛍光管のように見えるチューブ
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↑実は単なる青色LED
 よくこんなものを造ったものだ。現在、この商品が在庫なしになっており、おそらくトンズラされたのだろう。
 アマゾンで類似の商品を買うときは蛍光ペンで紫外線がでているか確認し、出ていないの時は返品するべきだ。
 注意:この記事はあくまでも個人の見解です。実際には紫外線が出ている製品だとしても、当方は一切責任を負いません。真偽の程は読者が自己責任で判断していただきたく思います。
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セダンの魅力を語る [自動車]

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↑トヨタ・マークX
はじめに
 昭和時代まではクルマといえばセダンが王道であった。セダンとは3ボックスと呼ばれる形態でエンジン、キャビン、トランクの3つの部屋に別れた構造を持つ。タクシーを想像していただければ一番わかりやすいかもしれない。とにかく昭和の頃は若い頃は軽自動車やシビックのようなトランクのない2ボックス車に乗っていたとしても、家族を持てばカローラ、コロナ、ブルーバード、マークIIなどのセダンに乗るのが一般的だった。
 流れが変わったのは元号が平成になってからである。まず日産からプレイリーが発売され、フロントエンジンで3列シートという仕様が注目された。次にトヨタからエスティマが発売された。これはエンジンは床下に配置した1ボックスカーで、デザインを重視した丸みを帯びた大柄な車体で、家族を乗せて長距離移動するのに十分な居住性があった。それまでの1ボックスカーは商用のバンの延長でデザインされたもので、女性からは「商売人の女将になった気分」と嫌われたものだったのだ。さらにホンダからオデッセイが発売され、エンジンをフロントに配置し乗用車と同じ静寂性を得た。これらのクルマはミニバンと呼ばれ、この後他のメーカーも同様のコンセプトのクルマが発売され、いつの間にか「ファミリーカーはミニバン」という流れになってしまった。
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↑日産・プレイリー Photo by Wikipedia

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↑トヨタ・エスティマ Photo by Wikipedia (C)NZ Car Freak
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↑ホンダ・オデッセイ Photo by Wikipedia (C) OSX
 これとは別にセダンのトランク部分の屋根を客室と同じ高さにしたセダンの2ボックス化というべきステーションワゴンが市民権を得るという流れがあった。スバルから発売されたレガシーツーリングワゴンは優れた雪道走行性能と、専用設計ボディーのステータスもあって、傾きかけた同社の経営を立て直すほどのヒットを飛ばした。
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↑スバル・レガシィツーリングワゴン Photo by Wikipedia
 この2つの流れに共通しているのは、行楽と多目的利用だ。つまり家族で河原でバーベキューをするにはたくさん荷物を積めて、動き回れるほどの広い室内の方が子供達も退屈しない。それに運転手の目線が高く遠くを見れて道路状況が把握しやすく、見下ろして上から目線で運転できるので気分がいい。ステーションワゴンは室内の広さはさほどではないが、リアシートを倒すことによりスキー板のような長いものが積めるし、買い物でも何かと便利だ。この特徴はミニバンでも同じだ。今考えてみれば、バブル景気のスキーブームがミニバンとワゴンの隆盛に貢献したように思える。さらにいえば平成になって高速道路網が急速に進み、遠くまで行けるようになったこと、それにカーナビが普及してその付帯機能としてテレビが見れるようになって渋滞になってもある程度気が紛れるようになったことも影響しているだろう。
 そこで割を食ったのはセダンである。セダンではリアシートを倒せないとスキー板すら積めないし、シートの座り心地は悪くないものの、座ったらそれっきりで、トランクに置いたものも、停車しないと取り出せないという欠点もあった。家族でクルマで旅行するというウキウキ感ではセダンではどうしても厳しいものがあった。セダンでバーベキューなんて場違いであった。そうした事情もあってセダンは販売台数を落としていった。
 しかし冠婚葬祭などのフォーマルな場面ではセダンにまだ分があったし、実際レクサスやインフィニティなどの高級車はセダンが販売が中心だった。しかし平成時代も末期になるとSUVという見かけはオフロード車でありながらスタイルを重視したデザインで、これの販売にメーカーが力を入れるようになった。これはエンジンがハイブリッド化し、車体が大型の方が設計しやすいという事情もあるのだろう。各界の著名人がこれに乗るようになってステータスを得て、いつの間にかセダンは片隅に追いやられるようになった。もはやセダンはフォーマルというのは昔話で、今はSUVやミニバンでも全く問題はないだろう。
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↑レクサス NX Photo by Wikipedia (C) Milhouse35
 もはや風前の灯火ともいうべきセダンだが、実は多くの利点が存在するのだ。それを今回検証していこう。

1.重心が低く安定してる
 これがセダンの最大の利点だろう。SUVやミニバンは車高が高い、すなわち重心が高いために、カーブ走行時に不安定になりやすい。その対策としてサスペンションを固めにセッティングする。しかしそのために通常の走行時の乗り心地が悪くなってしまう。セダンだと柔らかく最適に設定できるので、乗り心地が良好だ。またステーションワゴンのようにテールゲートがない分、後輪にかかる重量が軽く、これも走行の安定性向上に有利だ。
 セダンが最もその実力を発揮するのは高速道路の走行だろう。とにかくハンドル操作で意図した通りに運転できるので楽しさを感じる。自分の経験ではクルーズコントロール併用すれば、3時間ぐらいの連続走行は可能だ。
 ただし渋滞に捕まると、運転手目線が低いので、遠くを見通せず、ストレスが溜まることになる。

2.安全性が高い
 エンジンルームが分離しているのはミニバンやステーションワゴンでも同様だから正面からの衝撃吸収性はセダンも互角だが、後ろから追突された場合、トランクルームという空洞がある分衝撃が吸収されるので安全性が高い。
 またセダンの場合トランクルームがあるために後ろの窓の下に横方向に構造材が入る。そのために剛性が高く横方向からの追突にも強い。

3.静寂性が高い
 後輪から発生するロードノイズは空洞となっているトランクルームで吸収されるので、キャビンは静かである。またミニバンやステーションワゴンの場合、後方の荷物がむき出しなので走行中に荷物が動くと耳障りだが、セダンは密閉されているのでその心配は無用だ。また密閉されているので、臭いの強い物を積んでもキャビンに漂うことがない。

4.空調の効きがいい
 キャビンが狭く、ガラス面積が狭い分、エアコンやヒーターの効きがよく、夏のあの熱気を追い出したり、冬の震えるような足元を温める時間が短い。その分快適な運転ができる。

5.防犯性が高い
 トランクが独立して、外からは見えないので、窃盗犯が盗みをしようとする動機を抑えることができるので防犯性が高い。これは特に犯罪の多い北米では重要視される。またエンジンキーとトランクキーが別な場合、キーを係員に預けなければならない駐車場に停めた場合でも、盗難の心配を軽減できる。

6.トランクが意外と広い
 ミニバン、ステーションワゴン、SUVの場合一見荷室が広そうだが、3列シートを使ったり、ウォークスルーしたりするとたちまち荷室が狭くなってしまう。セダンのトランクは外から見ると狭そうだが、実際はリアシートの背もたれまで空間があるので、クルマによってはゴルフバッグ3つ積める。

7.音楽の再生で有利
 これは少しマニアックでマイカーにする場合の利点ではあるが、リアシートの背もたれ後方にボードがあるので、そこにボックス型のスピーカーを置ける。ボードに穴を開けることで、トランクルームをエンクロージャーの替わりにでき、バスレフ効果で低音再生に有利となる。運転席、助手席に座った場合、理想的なトゥイーター位置になるので、これも音楽の再現性が高くなる。ミニバン、ステーションワゴン、SUVのリアスピーカーはドアにつけざるを得ず、後ろに座っている人のスピーカーとなってしまっている。
 もっとも現在はナビが組み込まれた純正オーディオで満足している人が多く、わざわざボックス型のスピーカーをセットする人は少数派でメーカーも力を入れていないのが残念だ。

8.何だかんだで高級感がある
 SUV、ミニバンが市民権を得たといっても、総理大臣や皇族の公式乗用車がミニバンになることはないだろう。今後とも3ボックスのセダンやリムジンが使われ続けるだろう。このことはセダンに高級なイメージを植え付けることになる。

最後に
 今や街乗り、通勤、行楽などの家族のいる人のマイカー需要ではミニバンやSUVが有利で、セダンをマイカーに所持するとすれば富裕層か昔気質の高齢者か、あるいは逆に走りに拘った独り者の若者だろう。
 現在にあって、セダンがもっとも役目を果たせるのはレンタカーだろう。実際、レンタカーのラインアップはセダンが中心だ。大きな荷物を抱えて空港に降り立ち、荷物をポンと載せて、レンタカーに乗って高速道路を走ると、前述したセダンの利点が理解できるだろう。
 日本のレンタカーの場合、ヤリスのような小型車とクラウンのような高級車とは料金の格差が激しいが、海外の場合価格差が少なく、むしろ小型車は割高な設定になっている。海外旅行に行く機会があったら、ぜひ大型のセダンに乗ってドライブを楽しんでもらいたい。ただしその国の交通ルールを理解し,トラブルに遭った時の英会話力は備わっている必要がある。
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↑トヨタ・アリオン
タグ:セダン
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