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ケンタッキーフライドチキンはご飯のおかずになるか [最近買ったもの]

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店頭に白いスーツを着たカーネルサンダースが出迎えるケンタッキーフライドチキン。国産鶏を使い独特のスパイスで仕上げたフライドチキンは高い人気を保っている。そのため価格設定が強気であり、客ひとりあたりの購入単価が高いため、いわゆるフードコードではダントツの売上げだそうだ。
 ところでフライドチキンというのはちょっと考えさせられる料理だ。フライドチキンの典型的な食べ方としては、クリスマスパティーだろう。アメリカ人から見るとクリスマスは七面鳥を食べるのであり、日常的に食べているフライドチキンを食べるのを見て、「ニホンジンハヘンデスネエ」などというが、そんなことはどうでもいい。ところが変われば文化も違うのだ。ともかく日本人はクリスマスにフライドチキンを食べながら酒を飲むのだ。
 しかしパーティー以外の使い方としてはどうなのだろう。トランプ大統領のようにナイフとフォークでフライドチキンを食べるのなら、パンが横に出ていても違和感がないし、ケンタッキーのメニューにもサイドにメニューにハンバーガーがある。昼食ならそれでもいいが、日本人で夕食にパンを食べる家は少数派だろう。かつて筆者はニュージランドのロードサイドにあるケンタッキーに入った。夜も更けて危ない雰囲気も感じたが、この先食べるところはなさそうだったからだ。食べてみると夕食としてはボリュームに欠けるなという感想だった。パーティーかおやつ。これはフライドチキンの役どころではないだろうか。
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 ところで「人気飲食チェーンの本当のすごさがわかる本」という本がある。ここにはサイゼリヤをはじめ、いわゆるチェーン店をどのようにして有効に使うかというのが書かれている。その本に「ケンタッキー定食」というのが提案されている。それはオリジナルのチキンとコールスロー、それにご飯と味噌汁を食べるというものだ。本文をそのまま引用する。
オリジナルチキンは当然ながら醤油や味噌味ではなく、塩とスパイスとハープ味ですが、実はこれがとんでもなく米に合います。特に皮の部分は格別です。あえて剥がした皮でご飯をくるりと巻いて食べるのです。(中略)コールスローは付け合わせであり箸休めでもあり、ご飯によく合うおかずとしての機能を備えているのです。

 これは一度試してみないといけない。筆者は機をうかがった。そしてその時が来た。
 まずはフライドチキンの入手だ。フードコートのケンタッキーはコロナウイルス対策としてお持ち帰り専用となっていた。オリジナルチキン3ピースとコールスローM。1000円ちょうどだった。
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↑フードコートのケンタッキー
 つぎにご飯だ。コンビニのライスをレンジで温めるのはわびしいので、ほっかほっか亭でライスだけを注文する。150円だった。味噌汁は省略する。
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↑ご飯だけ買ったほっかほっか亭
 飲み物はコンビニで買った野菜ジュースとした。
 さあ、食べてみよう。テーブルに広げてみた。本当は皿に盛ればいいのだが、ここは自宅ではない。テレワーク用のデイユースホテルなのだ。
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↑ホテルの一室
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↑とりあえずテーブルに置く
 ひとりにしては量が多そうだが、食べられるのだろうか。チキンの皮を剥がしてご飯に包んで食べてみる。確かに旨い。適度にスパイスが利いているのだろう。あの本の著者のいうことに誤りはなかった。コールスローもいい感じだ。
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↑お馴染みのケンタッキー
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↑本日の昼食
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↑皮で包んでご飯を食べる
 ご飯の皿にはチキンの断片が残るが、これをご飯に混ぜる。これも旨い。もっと脂っこいと思ったが、それほどでもなく、むしろ味を引き立たせるようだ。今、「脂」の漢字を見ると、月偏(にくづき)に旨。すなわち脂は旨いのだ。
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↑最後は混ぜご飯
 しかし3ピースは老齢手前の筆者にはキツかったようだ。夕方になっても満腹感アリアリだった。
 あとで調べてみたら、フライドチキンで炊き込みご飯を作るレシピや、そもそも高くて骨が邪魔なケンタッキーでなく、ファミチキでもご飯のおかずが成立するという記事を見かけた。
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KFCオリジナルチキンの炊き込みご飯が全ての鶏好きを笑顔にするウマさ 「これぞチキンライス」「3合はいける」
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ファミチキ炊き込みご飯 レシピ・作り方 by さくらご飯研究所
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 まあ、この世にはどんなに旨いものでも「不味い」としかいわないひねくれ者もいるけど、少なくともフライドチキンが好きな人は、この「ケンタッキー定食」は受け入れられるのではないだろうか。
 ついでにコンビニで買った「きのこの山」。東京オリンピック限定パッケージ。今の筆者は来年東京オリンピックが開催されることよりも、コロナ騒動がとにかく終息してくれることを願っている。当たり前の日常を取り戻したい。
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↑東京五輪仕様の「きのこの山」

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アルポットで作る豚肉ともやしの蒸し煮 [旅行]

 コロナウイルス対策で外出自粛が呼びかけられ、不要不急の外出はもちろん、飲食店も三密を避けるために休業しているところもある。県外に出ることも不可で、旅行などはご法度だ。食料を調達するための外出ならよく、県内の近場ならば外に出てもまあいいだろうということで、世間ではバーベキューやキャンプがブームだ。
 といってもバーベキューを新たにはじめるとなると、材料はもちろんのこと、コンロに木炭に着火剤、火箸に、皿に、ちょっとした机、それに飲み物や食材を入れるクーラーボックスが必要だ。さらに贅沢をいえば、日よけに椅子にとあれもこれも買わないといけない。家族ならば、すでに持っていたり、これから買ったとしても今後もつかえるからいいとしても、筆者のような独り者はどうすればいいのか。ひとり用のバーベキューセットはあるにはあるが、火を起こすのが面倒だし、そもそもこのご時世のバーベキューは世間の目も冷たい。ましてはひとりバーベキューなど変態扱いされても仕方がないだろう。何よりも片付けが面倒くさすぎる。
 そこで登場するのがアルポットだ。アルポットはアルコールを燃料とする湯沸かしぽっとだ。容器が密閉されているので風の影響を受けずにお湯を沸かすことができ、他に煮る、蒸す、炊くの料理が可能だ。要するに理科の実験やコーヒーサイフォンで用いるアルコールランプなので火力が弱く、お湯を沸かすにも時間が掛かるし、バーベキューのような焼き物もできないけど、点火と換気さえ気をつければ車中泊でも使える。
 今回、アルポットを使ったレシピとして「豚肉ともやしの蒸し煮」をやってみることにする。
用意するもの
・アルポット
・燃料用アルコール
・マッチ
・水
・皿
・割り箸
・茶こし
・ポン酢
・豚バラ肉
・もやし

 ここではひとり用として話を進める。アルポットはアマゾンで購入するのが安い。7700円もするが、アルポットは停電など非常用としても使えるので、助かることもあるかもしれない。付属のアルコールはすぐになくなるので、別の新品を買っておくべき。燃料用アルコールなのでメチルアルコール。これは消毒用どころか人体に害があるので注意すべきだ。
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↑アルポット
 蒸し煮をするにあたって必須なのは茶こしだ。これはダイソーで買ったものだが、これを柄の部分を写真のように曲げてアルポットの内部に納めるようにする。端にリングを付けているのは片付け時に網を箸で持ち上げられるようにするためだ。
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↑茶こしはこのように改造する

 豚肉はバラ肉にした。アルポットの内部は狭いのでできるだけ細かい方がいいのだ。
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↑買った豚肉
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↑豚肉ともやし
 下ごしらえは必要ない。気になる人はもやしをザルにあげて洗った方がいいだろう。
 アルポットの燃料を注入する。アルポットは火加減ができない。だから調理は一気にする必要がある。そのため最大の燃料を入れる。
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↑燃料を注入
 ポットに水を注ぐ。量は茶こしの網に掛からない程度だ。
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↑網をセット
 アルコールを点火し、ポットを乗せる。湯が沸くまで待つ。
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↑点火
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↑窓から点火を確認
 湯が沸き始めたら、もやし、肉、もやし、肉・・・の順番に入れる。これで蒸し上がるまで待つ。
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↑材料を入れる
 皿にポン酢をいれて準備する。皿はダイソーで買った。箸や飲み物置き、タレも複数入れられて便利だ。
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↑ポン酢は必須
 豚肉のピンクの色が消えたらできあがり。ただしポットの内部は上の方が温度が高いので、内部もよく見ること。
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 できあがったら、取り出してポン酢を付けて食べる。何の調味料も入れていないのに、その旨さに驚くはずだ。
↑出来上がり
 ポット内の肉を食べ終わったら、もう一度材料を入れ、繰り返す。ここで燃料が少ないと火が消えてしまい、もう一度追加するハメになる。再点火時は芯がアルコールで湿っているので注意すること。
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↑追加する
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↑シンプルながら美味しい
 食後はポットの中は脂で汚れているのでしっかりと洗うこと。キャンプで何が面倒ってこの片付けだろう。
 本来、この料理は竹のせいろでするのが本道で、実際その方が美味しいのだけれど、このやり方でも遜色ない。
 是非お試しあれ。
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