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第1回令和記念西国三十三カ所霊場ツーリング [バイク]

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 2019年4月30日をもって平成が終わり、翌5月1日より令和となった。管理人は新元号「令和」を生きた証として、ある企画を立案した。それは西国三十三カ所霊場巡礼であった。
 実は管理人は平成時代に既に西国三十三カ所巡礼を行っている。しかし如来と菩薩の違いもわからないなど、仏教に関する知識が足りない頃から始めていたので、当初は朱印を押してもらうにしても、まさしくスタンプラリー感覚であったし、他の用事のついでに参っていたので順番もバラバラだった。別に第一番札所からも参らねばならない決まりはないし、むしろ順番に参らない方がいいという人すらいるけど、管理人は次の元号を迎えた時には順番に巡礼しようと決めていた。
 当時、皇室典範には天皇が崩御した場合に限り、元号が変わることになっていて、それは、管理人が会社を定年を迎えた頃だろうと予想された。しかし特例法の成立により、明仁天皇は上皇になられ、徳仁皇太子が天皇になられる、譲位が実現することになった。よって予想より10年以上早く、新元号を迎えることになった。定年後の巡礼は体力的にきついと思っていたので、上皇陛下のご英断に感謝するしかない。
 また今回の2度目の巡礼に関しては、順番に参拝する以外に新たな条件を付け加えた。それはすべて自分のバイクで巡礼するということと、般若心経を写経して各寺院に納めることであった。
 まとめると次の3つを令和巡礼の条件とした。
1.第一番札所から順番に回る
2.自分のバイクで巡礼する
3.写経してそれを納める

 西国三十三カ所参り専用の朱印帳と写経セットを購入した。管理人はとても悪筆なので楷書のなぞり書きを購入した。
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↑買った写経用紙
 令和初日となる令和元年5月1日。記念すべき初めての写経をやってみた。本来は身を清め、香を焚いてするものらしいが、手を洗い、歯を磨いただけだった。極楽浄土があるという西に向いて写経を始めた。静かに筆を進めるため家族には「これから写経するので、邪魔しないで」と釘を刺しておいた。写経は約30分かかった。これを33カ所と番外3カ所、それにお礼参りの善光寺と高野山を含めると38枚書かないといけない。
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↑初めて書いた写経
 管理人のバイクはスズキアドレスV125S。通勤はもちろん中山道、東海道を駆け抜けた相棒だ。
 管理人は和歌山市在住である。那智勝浦町にある青岸渡寺を目指す最短コースは、すさみまで高速道路を利用するコースだ。しかしアドレスは125ccなので高速道路に乗ることができない。次に距離的には国道24号線で五条まで行き、そこから吉野を経由して、熊野川沿いに下るのが最短コースとなる。しかし管理人は未だ乗ったことのない高野龍神スカイラインを利用してみたかった。
 結局できあがったルートは、国道24号線を東進し、笠田から高野山に入り、高野山から高野龍神スカイラインで竜神に向かい、そこから中辺路を経由し熊野川を沿いを南下し新宮市を通り、那智勝浦町に至ることにした。帰りはひたすら国道42号線を串本、田辺、御坊、有田を通って和歌山市方面に進むことにした。距離は遠回りとなるが、帰りの半分は暗闇の中を走ることになるので、人口の多い紀南海岸沿い地域を走った方が安全だろうという判断であった。
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↑和歌山県のほぼ外周を走るルートになった。

 5月3日午前8時、いよいよ巡礼に出発した。
 9時20分、高野山のコンビニで休憩。景観に配慮して落ち着いた配色になっている。高野山はすっかり外国人に有名になった。我々日本人がインドのタージマハルに行くとの同じような感覚だろうか。
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↑景観に配慮したコンビニ
 高野龍神スカイラインは初めて走った。前を走るクルマは高齢者が運転しているのか、はなはだ遅い。しかしカーブが多く追い越しのタイミングも難しい。やがて前のクルマは左に曲がった。どうやら急ぐ必要のない地元の人だったようだ。紅葉の時期に走ったらさぞきれいだろうなという景色を走る。管理人は安全運転なので次々と走り屋のクルマやバイクに抜かれた。
 10時10分、高野龍神スカイラインの最高峰、ごま山スカイタワーに到着。クルマよりバイクの数が多い。展望台は有料。時間はあったが、どうせ山並みが見えるだけなのでやめた。
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↑バイクが多い
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↑ごまさんスカイタワー
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↑周りはこんな山並み
 ここからはひたすら下った。
 11時40分、田辺市中辺路町近露にある道の駅で休憩。無料で提供される茶がゆとめはり寿司さんま寿司の昼食。ここは世界遺産「熊野古道」の入口となっている。
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↑道の駅
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↑無料の粥と寿司の昼食
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↑ここは熊野古道の入り口
 熊野川沿いを下り、新宮を通って那智勝浦にやってきた。
 麓から果てしなく続くクルマの列をすり抜けながら、13時30分、那智の滝駐車場に到着。幸いバイクはどこにでも停められる。青岸渡寺まではここから急な斜面を登る。
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↑バスの後ろに駐輪
 やがて那智の滝が見えた。朱色の五重塔との取り合わせは絵はがきそのものである。
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↑絵葉書でよく見る那智山
 青岸渡寺に到着。さっそく参拝。前回の参拝は平成13年8月19日だから18年ぶりである。
 ご朱印を書いてもらった。寺院の場合、御朱印とは納経したことの証明書のようなものであった。だから御朱印をいただくところは「納経所」と書かれているのが普通だ。管理人はその看板に偽りなく納経して御朱印を書いてもらうのは初めてであった。写経は卒業証書の入っていた筒の中に丸めてあった。写経は丸めたまま「納経箱」と書いた白い箱に入れた。神社ほどではないが寺院もご朱印ブームになりつつある。
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↑今回いただいた御朱印
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↑前回いただいた御朱印
 折角だから那智の滝に近づいてみた。世界遺産にふさわしい偉容だ。レンタルのコスプレか古の装束を身につけた男女がいた。
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↑那智の滝に接近
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↑大きなおみくじ
 午後3時時前、那智を去る。ここからはひたすら帰宅への道。反対車線の那智の滝を目指すクルマの列は麓まで伸びていた。
 Bluetoothレシーバーが2個とも電池切れとなり、専用の充電ケーブルも持ってきていなかった。ここからは音楽なしで走ることになった。鞄の中に非常用小型ラジオがあることを思い出し、それをヘルメットにつけた。しかし山間部で電波が弱く、エンジンのノイズを拾ってしまい、雑音の中で断片的に聞こえただけだった。
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↑Bluetoothレシーバーとラジオ
 午後5時20分、国道沿いにある「椿はなの湯」で休憩。肌がすべすべになる良湯だった。
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↑椿はなの湯
 田辺のコンビニで軽く腹ごしらえ。ここからはほぼ闇の中を走る。
 午後9時前、下津のいきなりステーキで夕食。何で「いきなり」と思うかもしれないが、管理人はこのチェーン店に入ったことがないので、一度体験してみたかったのである。まさにいきなりの反射的行動であった。選んだのが国産牛だったのでサイゼリアのリブステーキの約3倍のお値段。確かに量も多いけど、値段ほどのものじゃない。時間が遅いとはいえ店内は空いていて先が思いやられる。
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↑ステーキで腹ごしらえ
 午後10時20分、無事に自宅に到着。走行距離は430km。一日のバイク走行距離としては新記録。
 お疲れ様でした。
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↑到着時のメーター


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