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リアボックスのステーを修理する [バイク]

 自分のバイクにはリアボックスが付いている。最初に買ったそれはデザインはいいものの収容力がなく使い勝手が悪かったので、早期に手放した。(この記事を参照)代わって取り付けたのは写真のような黒い大きなリアボックスだ。これはキャリアでの取り付けがノブボルトなので振動で弛みやすく、気がつくとボックスが外れそうになるという欠陥があるものの、フルフェイスのヘルメットが余裕で入る収容力と、ボックスの上にもさらに荷物が載せられる利便性で、お気に入りとなっている。
↓購入ページ
リアボックス 黒 40L
 そんなリアボックスにちょっとした不具合が生じた。リアボックスの蓋が90度以上開かないようにするためのステーが切れてしまったのである。ステーは樹脂製で厳しい環境下で何度も動いているうちに消耗したのであろう。片方のステーが切れると、もう一方に負担がかかり、両方とも切れる可能性が高くなる。ステーがなくなると、物をボックスに入れる時に蓋を手で支えておかねばならず、使いにくくなる。それに経年変化か樹脂の柔軟性がなくなり、蓋を閉めた時に、ステーが挟み込むようになった。修理の必要性を感じた。
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↑取り付けられたリアボックス
 まず考えたのは、ステンレスワイヤーでステーを作ることであった。ワイヤーの両端はカシメで固定して輪にした。しかしこの方法は左右の長さをそろえるのが難しい。長さを均等にしなれば、一方のステーに負担がかかるから避けないといけない。
 そこで、ステーはチェーンで製作することにした。チェーンなら目数で長さをそろえることが容易だからだ。これを採用することにして、次にチェーンの取り付け方法をどうするかであった。前の樹脂製ステーはワッシャをかましてタップボルトで固定していた。チェーンをそのままボルトで固定するのは難しそうだ。
 対応策としてチェーンの両端にキーリングを取り付けることにした。キーリングとはキーホルダーでよく使われる二重の金属の輪で切れ込みからキーを差し込めるようになったものである。こう書くと難しそうだが実物を見れば、ありふれた物である。これで両端の固定は問題ないかと思われた。しかし筆者は不安に感じていた。それはキーリングは二重の輪になっていることで伸びに弱いことである。そんなに力がかからないとはいえ、高頻度の蓋の開け閉めに耐えられるだろうか。
 解決策として考えついたのは、キーリングの代わりにスプリットリングを採用することであった。スプリットリングは釣りのルアーを固定するのに用いるリングで、形はキーリングとそっくりである。しかし強度はまったく段違いである。けれどもその代償としてリングは固く閉じていて、開くのは容易ではない。キーリングのように指で広げることはできない。できれば専用のリングブライヤーを使うのが望ましいが、ラジオペンチとマイナスドライバーでも、何とか広げることができる。ただし怪我をしないように注意しなければならない。こうしてようやくできあがったと思ったら、新たな問題が発生したのである。
スプリットリング.jpg
 チェーンは自重で蓋を避けるように落ちて、蓋を挟み込むことはないと思ったが、それはセンタースタンドでバイクを立てた場合であり、サイドスタンドを使うとバイクが傾くのでチェーンが挟み込んでしまうのである。いちいち手でどけるのは面倒だ。
 そこでチューブの中にチェーンを通すことにした。少しでも柔軟性を確保するため、やや値段が高いがシリコン製にした。これでようやく問題が解決した。
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↑完成した
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↑拡大しました
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↑小さなスプリットリングを付けた
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↑これで挟み込むことはない
 今後の課題としては、ステーを一時的に外せるようにしたい。これは蓋の上に荷物を置いた場合に蓋を開放すると、ステーに荷がかかるため、一時的に外せるようにしておいた方がいいからだ。仕様としてはチェーンの途中に小さなカラビナを設けることを考えている。その時のためにチェーンの途中に小さなスプリットリングを取り付けてある。
 以上、つまらないステー製作記でした。
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