オークス馬とダービー馬の対戦成績 [競馬]
オークス馬とダービー馬の対戦成績を調べてみました。戦前のオークス馬については詳細成績が不明なため対象外です。ご了承下さい。
この記事の下に対戦表を掲載しましたが、ブログでは少々見にくくなっています。是非、拙作競馬サイト「厩戸光明伝」をご覧下さい。
http://umayadoden.web.fc2.com/g1/dotk.htm
これまでにオークス馬とダービー馬は60回対戦しています。ダービー馬対決は26回しかないのに、意外と多い印象です。これはダービー馬は年1頭しか生まれないのに対して、オークス馬とダービー馬は年2頭生まれるから、対戦機会がその分増えるからでしょう。
記念すべき第1回はトキツカゼとマツミドリがカブトヤマ記念で相まみえている。トキツカゼは牝馬で皐月賞を勝ち、ダービーでマツミドリの2着に敗れている。マツミドリの父は第2回ダービー馬カブトヤマである。そのカブトヤマはトキツカゼを管理していた大久保師が騎乗していた馬。その後トキツカゼは当時秋に施行されていたオークスを勝ち、カブトヤマ記念でマツミドリに雪辱するのである。マツミドリにとって父の名を冠した重賞を勝てなかったわけだ。
特筆すべきはフエアマンナの怪女ぶりである。オークスから連闘で挑んだダービーはハクチカラの6着。ハクチカラと言えばのちにアメリカで重賞を勝つほどの名馬だが、フエアマンナはハクチカラと互角の戦いを展開する。セントライト記念と中山ブランプリ(現在の有馬記念)に負けたといえ惜敗。その後のオープンを3タテした。東京杯で故障し薬殺されたのが惜しまれる。
このフエアマンナの活躍ぶりに触発されてか、オークス馬がダービーに連闘するケースが度々見られた。1957年のミスオンワードと1961年のチトセホープ。ミスオンワードは17着に敗れたが、チトセホープは3着。連闘という無茶をしていなければ、ダービーに勝っていたのではないだろうか。その間スターロツチがコマツヒカリ、コダマの2頭にダービー馬に土をつけている。
その後、1969年にシャダイターキンとダイシンボルガードが対決したのを最後に、オークス馬とダービー馬の対決は途絶えた。1970年代は一度もなかった。ちなみにこの70年代はダービー馬対決もなかった。1981年天皇賞・春で対決が復活する。オークス馬ケイキロク、ダービー馬はカツラノハイセイコとオペックホース。これはオークス馬ダービー馬が3頭以上出走した初めてのケースである。復活した対決だが、オークス馬はダービー馬に対して劣勢だった。何回か先着はしているが、それは下位着順であり、勝負つけが終わった状態であり、評価の対象外であろう。
1998年エアグルーヴが天皇賞・秋を勝ち、その頃からやたらと牝馬が強くなりはじめた。そのエアグルーヴはジャパンカップで2着なり、3着だったダービー馬スペシャルウィークに先着している。ちなみに勝ったのはエルコンドルパサーである。
2007年クリフジ以来60数年ぶりに牝馬のダービー馬が誕生した。ウオッカである。ウオッカは先輩オークス馬カワカミプリンセスに1勝2敗。同期のオークス馬ローブデコルテはほとんど問題にせず2勝している。
近年で目を引くのはブエナビスタとジェンティルドンナの活躍ぶりだろう。ダービー馬エイシンフラッシュを嫌というほど痛めつけている。エイシンフラッシュはダービー馬にしては壮健で長く活躍し天皇賞・秋も勝っているが、長く活躍したことにより、この2頭のスーパー牝馬との対戦も増えてしまい、このような結果になってしまったのは気の毒である。
2013年は凱旋門賞でオルフェーヴルとキズナの2頭のダービー馬が激突した。今後は日本のオークス馬とダービー馬が凱旋門賞で激突することも絵空事ではなくなってくるだろう。
この記事の下に対戦表を掲載しましたが、ブログでは少々見にくくなっています。是非、拙作競馬サイト「厩戸光明伝」をご覧下さい。
http://umayadoden.web.fc2.com/g1/dotk.htm
これまでにオークス馬とダービー馬は60回対戦しています。ダービー馬対決は26回しかないのに、意外と多い印象です。これはダービー馬は年1頭しか生まれないのに対して、オークス馬とダービー馬は年2頭生まれるから、対戦機会がその分増えるからでしょう。
記念すべき第1回はトキツカゼとマツミドリがカブトヤマ記念で相まみえている。トキツカゼは牝馬で皐月賞を勝ち、ダービーでマツミドリの2着に敗れている。マツミドリの父は第2回ダービー馬カブトヤマである。そのカブトヤマはトキツカゼを管理していた大久保師が騎乗していた馬。その後トキツカゼは当時秋に施行されていたオークスを勝ち、カブトヤマ記念でマツミドリに雪辱するのである。マツミドリにとって父の名を冠した重賞を勝てなかったわけだ。
特筆すべきはフエアマンナの怪女ぶりである。オークスから連闘で挑んだダービーはハクチカラの6着。ハクチカラと言えばのちにアメリカで重賞を勝つほどの名馬だが、フエアマンナはハクチカラと互角の戦いを展開する。セントライト記念と中山ブランプリ(現在の有馬記念)に負けたといえ惜敗。その後のオープンを3タテした。東京杯で故障し薬殺されたのが惜しまれる。
このフエアマンナの活躍ぶりに触発されてか、オークス馬がダービーに連闘するケースが度々見られた。1957年のミスオンワードと1961年のチトセホープ。ミスオンワードは17着に敗れたが、チトセホープは3着。連闘という無茶をしていなければ、ダービーに勝っていたのではないだろうか。その間スターロツチがコマツヒカリ、コダマの2頭にダービー馬に土をつけている。
その後、1969年にシャダイターキンとダイシンボルガードが対決したのを最後に、オークス馬とダービー馬の対決は途絶えた。1970年代は一度もなかった。ちなみにこの70年代はダービー馬対決もなかった。1981年天皇賞・春で対決が復活する。オークス馬ケイキロク、ダービー馬はカツラノハイセイコとオペックホース。これはオークス馬ダービー馬が3頭以上出走した初めてのケースである。復活した対決だが、オークス馬はダービー馬に対して劣勢だった。何回か先着はしているが、それは下位着順であり、勝負つけが終わった状態であり、評価の対象外であろう。
1998年エアグルーヴが天皇賞・秋を勝ち、その頃からやたらと牝馬が強くなりはじめた。そのエアグルーヴはジャパンカップで2着なり、3着だったダービー馬スペシャルウィークに先着している。ちなみに勝ったのはエルコンドルパサーである。
2007年クリフジ以来60数年ぶりに牝馬のダービー馬が誕生した。ウオッカである。ウオッカは先輩オークス馬カワカミプリンセスに1勝2敗。同期のオークス馬ローブデコルテはほとんど問題にせず2勝している。
近年で目を引くのはブエナビスタとジェンティルドンナの活躍ぶりだろう。ダービー馬エイシンフラッシュを嫌というほど痛めつけている。エイシンフラッシュはダービー馬にしては壮健で長く活躍し天皇賞・秋も勝っているが、長く活躍したことにより、この2頭のスーパー牝馬との対戦も増えてしまい、このような結果になってしまったのは気の毒である。
2013年は凱旋門賞でオルフェーヴルとキズナの2頭のダービー馬が激突した。今後は日本のオークス馬とダービー馬が凱旋門賞で激突することも絵空事ではなくなってくるだろう。
回 | 年月日 | 開催 | 競走名 | オークス馬 | 勝敗 | ダービー馬 | ||||
馬名 | 人気 | 着 | 着 | 人気 | 馬名 | |||||
1 | 1947/11/09 | 中山 | カブトヤマ記念 | トキツカゼ | 1 | 1 | ○● | 6 | 3 | マツミドリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2 | 1949/04/29 | 京都 | 天皇賞・春 | ヤシマヒメ | 3 | 11 | ●○ | 1 | 1 | ミハルオー |
3 | 1951/04/01 | 中山 | 特ハン | コマミノル | 8 | 5 | ○● | 7 | 1 | クモノハナ |
4 | 1954/04/11 | 京都 | 優勝 | ジツホマレ | 5 | 5 | ●○ | 1 | 1 | ボストニアン |
5 | 1954/04/26 | 阪神 | 阪神記念 | ジツホマレ | 3 | 3 | ●○ | 1 | 1 | ボストニアン |
6 | 1954/11/23 | 京都 | 菊花賞 | ヤマイチ | 7 | 3 | ○● | 7 | 3 | ゴールデンウエーブ |
7 | 1955/03/06 | 東京 | 特ハン | ヤマイチ | 8 | 10 | ●○ | 7 | 1 | ゴールデンウエーブ |
8 | 1955/04/03 | 中山 | 特ハン | ヤマイチ | 2 | 2 | ●○ | 1 | 1 | ゴールデンウエーブ |
9 | 1955/04/17 | 中山 | ダイヤモンドステークス | ヤマイチ | 3 | 8 | ●○ | 2 | 1 | ゴールデンウエーブ |
10 | 1955/10/23 | 中山 | 特ハン | ヒロイチ | 11 | 12 | ●○ | 10 | 12 | ゴールデンウエーブ |
11 | 1955/11/06 | 中山 | 中山記念 | ヤマイチ | 8 | 7 | ●○ | 6 | 3 | ゴールデンウエーブ |
12 | 1956/06/03 | 東京 | 東京優駿 | フエアマンナ | 4 | 6 | ●○ | 1 | 3 | ハクチカラ |
13 | 1956/10/07 | 東京 | セントライト記念 | フエアマンナ | 2 | 3 | ○● | 4 | 3 | ハクチカラ |
14 | 1956/12/23 | 中山 | 中山グランプリ | フエアマンナ | 4 | 6 | ●○ | 5 | 5 | ハクチカラ |
15 | 1957/01/06 | 中山 | ニューイヤーステークス | フエアマンナ | 3 | 1 | ○● | 3 | 1 | ハクチカラ |
16 | 1957/03/17 | 東京 | オープン | フエアマンナ | 1 | 1 | ○● | 2 | 2 | ハクチカラ |
17 | 1957/04/06 | 中山 | オープン | フエアマンナ | 2 | 1 | ○● | 4 | 1 | ハクチカラ |
18 | 1957/05/12 | 東京 | 東京杯 | フエアマンナ | 2 | 中止 | ●○ | 1 | 1 | ハクチカラ |
19 | 1957/05/26 | 東京 | 東京優駿 | ミスオンワード | 3 | 17 | ●○ | 1 | 1 | ヒカルメイジ |
20 | 1958/12/21 | 中山 | 有馬記念 | ミスオンワード | 1 | 7 | ○● | 10 | 3 | ダイゴホマレ |
21 | 1959/11/15 | 京都 | 菊花賞 | オーカン | 6 | 7 | ●○ | 6 | 3 | コマツヒカリ |
22 | 1960/12/04 | 中山 | 特ハン | スターロツチ | 1 | 1 | ○● | 5 | 4 | コマツヒカリ |
23 | 1960/12/18 | 中山 | 有馬記念 | スターロツチ | 9 | 1 | ○● | 6 | 5 | コダマ |
24 | 1961/05/28 | 東京 | 東京優駿 | チトセホープ | 2 | 3 | ●○ | 1 | 1 | ハクシヨウ |
25 | 1964/11/15 | 京都 | 菊花賞 | カネケヤキ | 9 | 5 | ●○ | 1 | 2 | シンザン |
26 | 1966/11/13 | 京都 | 菊花賞 | ヒロヨシ | 10 | 13 | ○● | 18 | 3 | テイトオー |
27 | 1969/01/05 | 京都 | 金杯・西 | ヤマピット | 1 | 2 | ○● | 5 | 2 | タニノハローモア |
28 | 1969/09/20 | 中山 | オープン | シャダイターキン | 10 | 10 | ●○ | 1 | 4 | ダイシンボルガード |
29 | 1981/04/29 | 京都 | 天皇賞・春 | ケイキロク | 10 | 14 | ●○ | 1 | 2 | カツラノハイセイコ | ●○ | 12 | 3 | オペックホース |
30 | 1981/06/07 | 阪神 | 宝塚記念 | ケイキロク | 9 | 13 | ●○ | 2 | 1 | カツラノハイセイコ | ●○ | 6 | 6 | オペックホース |
31 | 1982/03/14 | 阪神 | マイラーズカップ | ケイキロク | 11 | 5 | ●○ | 3 | 3 | オペックホース |
32 | 1984/10/07 | 東京 | 毎日王冠 | ダイナカール | 6 | 7 | ●○ | 2 | 2 | ミスターシービー |
33 | 1984/12/09 | 中京 | ウインターステークス | トウカイローマン | 3 | 5 | ○● | 12 | 10 | オペックホース |
34 | 1984/12/23 | 中山 | 有馬記念 | ダイナカール | 9 | 7 | ●○ | 3 | 2 | ミスターシービー | ●○ | 1 | 1 | シンボリルドルフ |
35 | 1986/12/21 | 中山 | 有馬記念 | メジロラモーヌ | 2 | 9 | ●○ | 1 | 4 | ダイナガリバー |
36 | 1987/12/27 | 中山 | 有馬記念 | マックスビューティ | 4 | 10 | ○● | 14 | 5 | ダイナガリバー | トウカイローマン | 12 | 11 | ○● |
37 | 1988/08/21 | 函館 | 函館記念 | マックスビューティ | 7 | 6 | ●○ | 2 | 3 | メリーナイス | ●○ | 4 | 2 | シリウスシンボリ |
38 | 1989/06/11 | 阪神 | 宝塚記念 | コスモドリーム | 5 | 14 | ○● | 16 | 4 | サクラチヨノオー |
39 | 1993/12/26 | 中山 | 有馬記念 | ベガ | 6 | 9 | ●○ | 1 | 4 | トウカイテイオー | ○● | 11 | 3 | ウイニングチケット |
40 | 1994/12/25 | 中山 | 有馬記念 | チョウカイキャロル | 9 | 8 | ●○ | 1 | 1 | ナリタブライアン |
41 | 1995/11/05 | 京都 | 菊花賞 | ダンスパートナー | 1 | 5 | ○● | 6 | 5 | タヤスツヨシ |
42 | 1998/11/29 | 東京 | ジャパンカップ | エアグルーヴ | 2 | 2 | ○● | 3 | 1 | スペシャルウィーク |
43 | 1999/11/28 | 東京 | ジャパンカップ | ウメノファイバー | 8 | 12 | ●○ | 1 | 2 | スペシャルウィーク |
44 | 2000/11/26 | 東京 | ジャパンカップ | シルクプリマドンナ | 16 | 16 | ●○ | 13 | 4 | アグネスフライト |
45 | 2007/06/24 | 阪神 | 宝塚記念 | カワカミプリンセス | 6 | 6 | ●○ | 2 | 2 | メイショウサムソン | ○● | 8 | 1 | ウオッカ |
46 | 2007/10/14 | 京都 | 秋華賞 | ローブデコルテ | 4 | 10 | ●○ | 3 | 1 | ウオッカ |
47 | 2008/05/18 | 東京 | ヴィクトリアマイル | ローブデコルテ | 7 | 14 | ●○ | 2 | 1 | ウオッカ |
48 | 2008/12/28 | 中山 | 有馬記念 | カワカミプリンセス | 6 | 7 | ○● | 8 | 4 | メイショウサムソン |
49 | 2009/04/05 | 阪神 | 大阪杯 | カワカミプリンセス | 4 | 3 | ●○ | 2 | 1 | ディープスカイ |
50 | 2009/05/17 | 東京 | ヴィクトリアマイル | カワカミプリンセス | 2 | 8 | ●○ | 1 | 1 | ウオッカ |
51 | 2010/06/27 | 阪神 | 宝塚記念 | ブエナビスタ | 1 | 2 | ○● | 13 | 5 | ロジユニヴァース |
52 | 2010/11/28 | 東京 | ジャパンカップ | ブエナビスタ | 1 | 2 | ○● | 8 | 5 | エイシンフラッシュ |
53 | 2010/12/26 | 中山 | 有馬記念 | ブエナビスタ | 1 | 2 | ○● | 7 | 5 | エイシンフラッシュ |
54 | 2011/06/26 | 阪神 | 宝塚記念 | ブエナビスタ | 1 | 2 | ○● | 3 | 3 | エイシンフラッシュ |
55 | 2011/10/30 | 東京 | 天皇賞・秋 | ブエナビスタ | 1 | 4 | ○● | 6 | 3 | エイシンフラッシュ |
56 | 2011/11/27 | 東京 | ジャパンカップ | ブエナビスタ | 2 | 1 | ○● | 8 | 5 | エイシンフラッシュ |
57 | 2011/12/25 | 中山 | 有馬記念 | ブエナビスタ | 2 | 7 | ●○ | 2 | 7 | エイシンフラッシュ | ●○ | 1 | 1 | オルフェーヴル |
58 | 2012/11/25 | 東京 | ジャパンカップ | ジェンティルドンナ | 3 | 1 | ○● | 9 | 5 | エイシンフラッシュ | ○● | 2 | 1 | オルフェーヴル |
59 | 2013/10/27 | 東京 | 天皇賞・秋 | ジェンティルドンナ | 1 | 2 | ○● | 3 | 3 | エイシンフラッシュ |
60 | 2013/11/24 | 東京 | ジャパンカップ | ジェンティルドンナ | 1 | 1 | ○● | 10 | 3 | エイシンフラッシュ |
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