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Jリーグ秋春制移行を検証する [スポーツ]

 日本のプロサッカーリーグ、Jリーグは3月に開幕し11月に閉幕する春秋制を採用している。しかしサッカーの本場欧州では9月に開幕し6月に閉幕する秋春制となっている。ワールドカップや欧州選手権は6月から7月に開催されることが多いが、これはつまりこの時期がリーグ戦のオフであるからである。
 日本のサッカーのカレンダーは概ねこのようになっている。

 3月 Jリーグ開幕
 4月 週末はJリーグ  水曜日はアジアチャンピオンズリーグかナビスコ杯
10月末 ナビスコ杯決勝
11月中 アジアチャンピオンズリーグ決勝
11月末頃 Jリーグ最終戦
12月 天皇杯予選
1月1日 天皇杯決勝

 もし日本が国際事情を無視できるのであれば、これで問題ないだろう。しかしワールドカップが開催されれば、その間はリーグ戦が開催できないし、アジアカップ予選やワールドカップ2次予選は1月2月に組まれることが多い。トップの技量を持つ選手はほとんどオフがなく、年中働かねばならない。これでは選手の寿命が縮んでしまう。
 Jリーグが欧州に合わせ秋春制に移行すれば、代表戦を欧州の強豪相手に6月に組めて、戦力の底上げができるし、選手の移籍もしやすくなる。今はJリーグ選手の流出が続き、それが加速される懸念はあるが、逆に欧州の戦力外選手を獲得しやすくなる利点がある。
 問題は何と言っても、1,2月のリーグ戦開催は雪国にとって大きなハンデとなることだ。暑さで選手のパフォーマンスが落ちるとはいえ、集客が期待できる夏の開催を止めて、寒い野外のスタンドでどれほどの客が集まるのか。入場者の減少はクラブの経営の悪影響を与えてしまう。スタジアムに屋根があれば、確かに冬場でも試合はできる。しかし現実にそれが存在するのは札幌ドームだけだし、ワールドカップで使用された、新潟や宮城のスタジアムに屋根を設けるにしても、とても高額な費用がかかり、財源不足に悩む自治体が了承するはずもない。仮にその問題が解決したとしても、練習をどこでするのかという問題が残る。雪の重みに耐えるだけのグラウンドを覆う大きな屋根を作るのは、練習用の簡易なものでも相当な建設費が必要だろう。
 そこで1,2月はリーグ戦を休みにし、天皇杯を開催してはどうだろうか。天皇杯なら、ホーム&アウエイの規定もないので、雪国のクラブも必ずしも地元で開催する必要がなく、温暖な地方で開催すればいい。練習場についてはJFAが寒冷地のチームに限り、温暖地でのキャンプを認め、その費用を全額負担する。天皇杯の決勝は神武天皇が即位されたとされる2月11日建国記念の日に固定するといいだろう。元旦は天皇杯の決勝というのはカレンダーに定着しているので、寂しい感じが否めない。そこで元旦にはナビスコ杯の決勝を開催することにする。

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